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会話が苦手な私がコミュ力必須の職場に入って見つけた解決方法

私は話すのが苦手だ。

自分の中では色々話をしたい事があっても、人を前にすると何を話して良いのか分からなくなる。

特に初対面の人とは何を話して良いのか分からない。

「初めまして。よろしくお願いします」
それで会話終了。そうなる事がしょっちゅうあった。


そんな私が就職して配属されたのは出張が頻繁にある職場。1年間に20回以上は出張し、そこで業務をする。

出張先は毎回変わるので、一緒に仕事をする人も違う。人の入れ替わりが激しい職場で、出張する度に初めて会う人がいる状態だった。

出張中は朝7時からホテルに帰宅する19時頃まで常に一緒にいる。ずっと一緒にいるからこそ、話す時間がたくさんある。その時間が苦手だった。

何を話したら良いか分からない…そう思いつつ沈黙は辛いので必死に話題を探す。

今までの仕事の話
年齢
出身
この職場に来た経緯
出張に来て大変な事
出張先の美味しいご飯屋さん情報


思いつく限り話をした。しかし、話が続かない。せっかく相手が話をしても、私が話題を広げる事が出来ないので会話が途切れてしまうからだ。

お互いに気まずい空気が流れて沈黙…またやってしまった。この時間が1番辛いのに。


どうしよう。どうしよう。どうしよう。


私の頭の中はそればかり。沈黙を楽しむ余裕なんて全く無かった。


そうなると共通の話題である仕事の話をするしかない。そう思った私はとにかく仕事の話をする。


新人の頃は分からない所を片っ端から聞いて話を繋ぎ、中堅になると新人さんに分からない所を聞いてはとにかく答えるようにしていた。


これは仕事を覚えたいとか教えたいわけではない。その場を繋ぐ為の苦肉の策だった。


そんなこんなで仕事中の沈黙を何とか回避して宿泊しているホテルに帰宅。仕事と会話で疲れ切っていたが、食事は必ずみんなで食べに行くようにしていた。


それはなぜか。外食すると話しやすくなるから。


みんなでご飯を食べる時はお酒を飲む事が多い。お店に入って注文するのはとりあえずビール。


私はお酒が得意では無かったが、周りと同じようにビールを頼んで飲むようにしていた。それはお酒を飲むと日中の緊張が取れて話しやすくなるから。


酔いが回ってくると、普段緊張して話せないことでもすらすら話せるようになる。そして楽しくなってきてテンションが上がり、ますます饒舌になる。


普段怖くて話せない上司にさえ「飲んでますか」と言いながら隣に座って話かけていた。完全な酔っ払い。


酔っ払いながら話した内容はあんまり覚えていない。だが、そこで話をするようになった人は次の日以降必ず話しかけてくれた。


普段は真面目で大人しく過ごしていた様子とは違う一面が見れて「面白い人」と認定されるからだ。


そうなると昼間の会話も苦にはならない。お酒の席で少し打ち解けているので、仕事以外の話も自然と出来るようになっていた。


以上が口下手な私がコミュニケーションを必要とする職場に入って見つけた方法でした。


きっとお酒の力を借りて、普段隠していた素の自分を出していたんだと思う。本当は常に素の自分でいたいのに、構えてしまい猫をかぶってしまう。そんなギャップを打破してくれたのがお酒でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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