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程よい仮交際の人数
アラフォーのコシロです。
マッチングアプリでの婚活を経験するも、相手の結婚への本気度に物足りなさを感じ、より真剣な出会いを求めて結婚相談所での活動に移行。その体験談を日々綴っています。
こんな方におすすめです:
「結婚相談所って非モテが行くところでしょ?俺には関係ないね」と思っている男性
「同じ婚活仲間の体験談が知りたい!」という結婚相談所会員の男性
「男性の本音って、実際どうなの?」と気になっている女性
さて、今日は「仮交際は何人くらいがちょうどいいのか?」について。
結婚相談所で活動していると、仮交際の人数をどの程度抱えるべきか悩む人が多いようだ。複数の相手と同時並行でお付き合いを進めるのは、真剣に婚活するうえで「不誠実なのでは?」と感じる瞬間があるからかもしれない。
しかし、成婚を目指すのであれば、何より自分の“時間”をどう使うかが重要になる。ピュアな気持ちは大いに結構だが、ひとりに集中しすぎて結果的に御縁に繋がらなかったのでは、状況は振り出しに戻るもその時間だけあなたは次の年齢に近づいているのである。つまり、状況が振り出しに戻ったどころか、スタートラインより後ろに下げられたと言っても過言ではない。
婚活では「年齢」がかなり重要な属性である。この貴重な1日を無駄に過ごすわけにはいかないので、ルールを最大限活用して効率よく進めていくべきだ。
では、程よい仮交際の人数とは、具体的にどれくらいなのか。
結論
あくまで私の場合であるが
「3名と向き合うのをベースにしつつ、お見合いタイミングにより瞬間的に5名までならば許容し、仮交際ポートフォリオを組み替えるのがちょうどよい」
と考えている。
もちろん、この人こそ運命の人だと思えたタイミングであれば、そこで真剣交際へと進むべきだ。ダラダラと仮交際フェーズを長引かせたら、目の前にいるお相手から愛想をつかされるのは時間の問題である。失ってからでは遅いのだ。ここぞという場面で「覚悟」が必要なのは大前提である。
だが、真剣な人がいる状態であっても No2, No3 がいることで心穏やかに過ごすことができる。メンタルの安定剤になる。それだけでなく、何人かを同時に見極めることで多面的に自分の価値観や相性を確認できる。
一方で、あまりに大人数すぎると、それぞれにしっかり向き合えなくなり、結果的に婚活が長引いてしまうリスクもある。したがって、自分のスケジュールやメンタルの余裕を踏まえたうえで、おおよそ3名程度を目安に考えるのがバランスがよいだろう。
仮交際の意義
仮交際とは、結婚相談所のルールで定められた「お試し期間」のようなものである。正式に恋人として付き合っているわけではなく、「真剣交際をしたいと思えるお相手かどうか」を見極めるための準備段階だ。ここで複数人と並行して会うのは、婚活においては決して不誠実な行為ではない。むしろ、選択肢を広げることで自分に合う相手を発見しやすくなるというメリットがある。
女性が抱えやすい不安
恋愛市場において一般的な認識としては、女性は「私一筋でいてほしい」という願望が生まれやすい。一度いいなと思った男性には、こちらも誠実に向き合いたいと思うのが自然な感情だからだ。しかし、結婚相談所市場の仮交際の段階では、複数の男性と並行して交流を続けている女性も多く存在する。これは「どれだけ自分の人生を賭けられるパートナーなのか」を見極めるための正当なプロセスである。したがって、男性に対しても同様に、ルールの範囲内で並行交際をしているのであれば批判される筋合いはない。
心理的な負担への配慮
一方、複数人とのやりとりは、楽しいだけでなくそれなりのエネルギーを要する。ひとりひとり異なる話題やスケジュールに合わせる必要があり、仕事やプライベートとの両立は思った以上にハードになることがある。そうした中で相手への配慮や返信のレスポンスが遅れるなど、コミュニケーションの質が低下しがちだ。「こういうやりとりのズレがうまくいかない原因になるのでは」と心配になる人もいるだろう。
複数交際のメリットとデメリット
効率的な出会いを求めている現代のライフスタイルを考えれば、ある程度は当然の流れだとも言えるだろう。しかしながら、複数交際に伴うメリットだけでなく、デメリットもしっかり理解しておきたい。
メリット
自分が望む条件を明確化しやすい: たとえば、ある男性との会話が特別楽しいと感じる一方で、別の男性とは居心地が良いと感じるかもしれない。複数の相手と接してみることで、自分が譲れない価値観や好みをよりはっきり自覚できるようになる。
リスク分散ができる: 一人の相手に絞ってしまうと、もし振られたときのショックが大きく立ち直りに時間を要する。心理学研究によると、人間は恋愛関係の断絶に対して強いストレス反応を示す傾向があるとされる。最初から複数の選択肢を持っておくことで、そうしたリスクをある程度分散できるわけだ。
デメリット
自分自身が疲弊しやすい: 複数の相手に気を配る以上、そのぶん相手ごとにスケジュールの調整や連絡を行う必要がある。「マメさ」が得意な人にとっては苦にならないかもしれないが、そうでない場合は早めにオーバーヒートしてしまうリスクがある。
真剣さを疑われる可能性: 仮交際であっても、相手に「ほかにも候補がいるんだろうな」という空気感が伝わってしまうと、誠実さを疑われることがある。ルール上は問題なくても、実際のコミュニケーションの場では多少の気まずさを感じる場面が出てくるかもしれない。
程よい人数を保つコツ
では、実際に3名程度と仮交際をする際、どのようにバランスを保てばよいのだろうか。最も大切なのは「自分が与えられる時間と気持ちのリソース」を客観的に把握することである。
1. 自分のリソースを把握する
まずは仕事や家事、趣味など、現時点で必要なタスクをすべて書き出してみることをおすすめする。どの曜日にどれだけの時間を婚活に充てられるのかを可視化することで、3名と連絡を取り合う余裕があるのか、それとも2名が限度なのかを判断できる。
仮交際中とはいえ、お相手とは週に1回会う前提で考えたいところだ。「恋人でさえ週1も会ってられないよ」という価値観の人がいるのも理解できる。私もそのような時期もあった。
しかしここは結婚相談所の婚活市場である。ただでさえ3ヶ月(あるいは延長6ヶ月)の中で結論を出さなければならない短期プロジェクトなのだから、お相手と毎週デートをする覚悟がないならばこの市場から出ていった方がお互いのためだろう。
この前提で改めて、5人も仮交際がいることを考えてほしい。
週7日のうち5日間はデートだ。
金も時間もかかる。仕事で疲れた身体をひとりでゆっくりと休まる日も必要だろう。そもそも仕事を確実に終わらせてアフターを楽しむ時間を確保できる人がどれだけいるだろうか。
このように考えると、「5日でも結構キツイ」ことは直感的にイメージできるだろう。終業時刻が安定していて、毎日誰かと外食するのが苦ではないエネルギッシュな人であれば止めはしない。
2. コミュニケーションの期待値を合わせる
複数人と並行して交際する際、毎日全員とLINEをするのは現実的ではない。そのため、自分のコミュニケーションスタイルについて早めに共有しておくことが重要だ。「仕事が忙しいため、返信が遅くなることがある」「文字でのコミュニケーションが苦手なので、会った時にたくさん話したいタイプなんだ」など、率直に伝えることで、お互いの期待値を適切な水準に保てる。
実際の現場では、LINEの頻度に関する価値観は人それぞれだ。1日連絡が途絶えただけでカウンセラーに相談する方もいれば、週に1-2回程度の連絡で十分という方もいる。これは男女それぞれの相性の問題であり、一概にどちらが正しいとは言えない。
私の話となるが、過度に頻繁な連絡を求める方との相性は良くないため、そのような気配が見えたら早めに交際終了の判断をすることもある。これは過去、メンヘラ彼女との恋愛経験から得た教訓でもある。コミュニケーションの相性は、結婚後の関係性にも大きく影響する要素なのだ。
3. こまめに優先順位を見直す
複数の相手と並行して会っていると、中には
「この人ともっと話したい」
「この人とは思ったより会話が盛り上がらない」
という差が見えてくる。
定期的に自分の気持ちを振り返り、優先したい相手を見極めることが大切だ。そこで、あまり手応えを感じない相手がいれば、無理に続けるよりは次のステップに進む(終了する)選択も検討したほうがよいだろう。
タイミングを見極めて真剣交際へ
仮交際はあくまで「相手を見極める」期間であり、その先には「真剣交際」という大きなステップが待っている。真剣交際に進むタイミングを見誤ると、せっかく良いご縁があってもタイミングを逃してしまうことがある。特に女性の場合は、「もっと条件の良い人が現れるかもしれない」という期待と、「早く決めないと年齢的なハードルが上がってしまう」という不安の間で揺れ動くことが多い。
まとめ
婚活では、どうしても「一人に集中して向き合いたい」という気持ちと、「時間を無駄にしないために複数の相手と会うほうが効率的だ」という考えの間で葛藤が生じやすい。
ただし、結婚相談所における仮交際のルールでは、そもそも複数のお相手との並行交際が認められている。
正直なところ、私自身も複数の方との仮交際デートは必要以上に時間とお金を消費してしまうため、できれば避けたいと考えている。一人に集中して、その人と結ばれるのが理想だと日々感じている。
しかし、実際に会ってみなければ分からないことが多すぎるのも事実だ。そのため、真剣交際に至る前の段階では、まずは3名程度と交際しながら、心が惹かれるお相手を見極めていくのが賢明な選択といえるだろう。
そして、もし「この人こそ」と思える存在に出会ったのであれば、そのタイミングを見逃さずに真剣交際へ進むべきだ。要は、自分の余裕をしっかり考慮しつつ、相手に対して誠実にコミュニケーションを行うこと。その先に、より良いご縁が待っているはずである。
あとがき
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
仮交際の人数をどうするかは、相談所プレイヤーの多くの方が悩むテーマだと思います。頑張りすぎると婚活疲れを起こしてしまうんですよね。
大切なのは、同時並行の人数によって “丁寧なコミュニケーション” が損なわれないようにすること。そして、自分にとって本当に大切な相手を見極めたときには、躊躇なく真剣交際へ移行する勇気を持つことだと感じます。
もちろん、どんなに理論武装をしても恋愛は最後、感情が決め手になりますがね。