査定上位を取り続けてわかった”デキる設計者”の「転職術~準備編~」
このノートが初めての方もいると思いますので、自己紹介させてください。
僕は31歳で設計8年目のエンジニアです。
26歳までの3年間中小企業で働き、5年前にステップアップのために大手に転職し、現役8年目の設計者としてサラリーマンをしています。
私はこのタイトルにある“デキる設計者”だとは思っていませんが、おかげさまで査定はいつも高評価で、全体の3%しか与えられない最高評価をもらったこともあります。
良い査定をもらうこと=“デキる設計者”ではないとは思いますが、査定が高いことは設計者として求められる能力を適切に発揮できていると言い換えることはできます。
そんな、査定上位を取り続けてきた私が、転職後の会社で成功するための「転職術~準備編~」を紹介したいと思います。
今回は、転職活動をする前に知っておいた方が良い、失敗しないための2つのポイントをお話しておきます。
次記事の「転職術~書類編~」もぜひ続けてご覧ください。
転職した方が良い人・しない方が良い人
転職を考えている方は多かれ少なかれ、何かに不満を抱えている方が多いと思います。
かくいう私も、ステップアップというポジティブな動機の裏に、多少なりとも上司に対する不満を解消するため、というネガティブな動機により転職したことは事実です。
当時はかなり必死で、転職が上手くいくかなんてことは勢い任せでした。
結果的に成功することができましたが、これから転職を検討されている方は次のことを冷静に考えてみてください。
①ネガティブな動機以外に、ポジティブな動機はあるか?
②環境から逃げようとしていないか?
ポジティブな理由が何も思い浮かばなかったり、過度に環境から逃げることに嫌悪感を持った方は、転職しない方が良いと言えます。
その理由は、あなたの魅力が薄れている状態だからです。
①のネガティブな動機しか思い浮かばない時には、ネガティブな雰囲気を身にまとった状態ですので、面接での印象が悪くなりやすいです。
そんな状態では転職活動が長引きますので、まずはポジティブな動機をひねり出して、その動機が転職により解決できるのか?と考える事から始めてみてください。
その上で、環境から逃げるのではなく、環境を変えることで転職で解決できるという事を明確にできれば、転職活動は好転していくと思います。
設計職の転職による年収アップは頭打ち
転職で年収アップを目的とする場合、注意して欲しいポイントをお話しします。
それは、設計職という職業柄、どうしても年収アップすることには限界があるという事です。
(ここでいう設計職とは、製造業における設計職のことです。)
製造業はどうしても製造原価が高くつき、得られた利益から給与として捻出できる額が限られてきます。
結果、製造業の年収には限界があります。
私の場合、31歳で年収700万円前後ですが、これも12ヶ月毎月45時間以上の残業をした場合の金額です。
査定上位でもこのレベルなので、年収という目線では、いかに設計職に魅力がないかということがよくわかると思います。
そのため、年収以外の目線を持てなければ、設計職は続けられないと思います。
数億円規模の大型プロジェクト運営立ち上げに刺激を覚えたり、1stサンプル納入に向けた材質選定、レイアウト検討、性能検討にやりがいや面白さを感じるなど、何か年収以外の目線を持つことが求められます。
私個人としては、金額は見合わないので、今後第一線で活躍できるレベルの能力を身につける為の先行投資と思うくらいでないと割には合わないでしょう。
もし、あなたが年収だけに着目するなら、お金が流動しやすい、金融やベンチャーなどに業界を変更するほうが圧倒的に稼ぐことができます。
私の友人でも、ITベンチャーで31歳ながらも部長職につき、副業でコンサルやTV出演(商品PR)などで年収1000万レンジの稼ぎをあげているケースもあります。
個人の努力によるところも大きいですが、業界や職種によるところも無視できないレベルに大きいです。
加えて、利益に対する責任が重いマネージャー職になるほど、判断力と説明力を求められるため、報酬は多くなります。
そのため、ベンチャーで早期にマネージャー職につくことで年収を上げられるのです。
こういった年収の事情を知らないと、転職しながら停滞していくジョブホッパーになってしまいます。
以上、2つのポイントを把握したうえで、転職の方向性を検討してみてください。
以上でnoteは終了となりますが、疑問点や質問点があればご連絡ください。