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同業者はライバルではなく〇〇!古物商として絶対やるべきこと&NG行動3選

僕は古物商として生計を立てつつ、中古品物販を副業にしたい人、独立したい人、利益を増やしたい人のコンサルティングもしています。
普段、
コンサル生さん達からいろいろな質問をされるんですが、一番よく聞かれることと言っても過言ではない、あることについて今日はお話ししたいと思います。
よく聞かれること、それはズバリ。

「僕は長野県に住んでいるのですが、僕以外に長野県にコンサル生さんはいますか?」

「長野県」というのは例ですが、つまり、自分の近所に同業者がいるかどうかをすごく気にされるんです。

・近所にライバルがいたら、仕入れが難しくなってしまうのではないか…
・競争になって仕入れ値が上がってしまうのでは…
・同じコンサル生同士で険悪になりたくないな…

と、心配になってしまうんですね。気持ちはよくわかります。

しかし、これについては全く心配無用ですので安心してください。

今回の記事でお伝えする内容は、「僕のコンサル生だけに何か秘訣がある」とかではなく、地元に根差した中古品物販ビジネスをしている人・これからしようと思っている人たち全員に当てはまることで、同業者=ライバルではないというお話です。

なんで?どういうこと??
と思った人は、時代に合った感覚にアップデートできていない可能性がありますので、要注意です!
大事なお話なので、この記事はまるっと全部無料公開します。少し長いですが、じっくり読んで参考にしてみてくださいね!


「同業者=ライバル」だと思ってしまう理由

リサイクルショップや、ヤフオク・メルカリなどのオンラインショップの中古品せどりをイメージしていると、ライバル増えないでほしい!と思いますよね。
せどりの場合、売れる商品がある程度決まっていて、それを狙って買い回ったり、出品されるのを見張って購入したりと、気が抜けませんし、狙っている人が多い商品ほど競争が激しくなります。ライバルなんていない方が嬉しいですよね(わかりやすい物だと、Switchとかロレックスとか)。
皆さんきっとこのイメージで「近所に同業者がどれくらいいるか」を気にされるんです。


廃棄されていく物量は膨大

いつもお伝えしているように、僕たちの仕入れ先は地元の企業さんです。端的に言うと、売られている物ではなく、誰にも価値を知られないまま廃棄されてしまう物を仕入れます。これがせどりと決定的に違う点です。

廃棄されていく物は、正直言って量は膨大、種類は多岐に渡ります。今この瞬間にも、日本中で大量の物品が捨てられています。とてもじゃないですが自分一人だけでは手に負えない量です。

これは僕のコンサル生さん達に仕入れのコツとしてお伝えしていることなんですが、「最初は、自分の専門分野を絞ってください」と言っています。
例1・チェンソーや草刈機など機械系なら任せてください!
例2・フィギュアやゲームなどの玩具系は全部買います!
例3・カメラやオーディオ機器関係が出てきたら僕に言ってください!
という感じです。

中古品物販に慣れていないうちから、とりとめなく色んな物を扱おうとすると、分からないことが多すぎてパニックになってしまったり、大変すぎて嫌になってしまったりして、ビジネスを成功させる前に挫折してしまう可能性があるからです。

同業者=仲間!得意分野以外は協力しよう

仕入れ先の業者さんと付き合いが続いていき、自分も物販の仕事にも慣れ、信頼関係が出来ていくうちに「今日こんな物出てきたんだけど、どう?」「これも買える?」「あれはどう?」みたいな感じで、ゆくゆくは色んなジャンルの商品を扱えるようになっていきます。
そうなってくると、僕たちは次の問題に直面します

仕入れ量が多すぎて販売が追いつかなくなります笑笑笑

物量が多すぎる以外にも、大型機械や車、バイクなど、扱えば儲かることは分かっているけど、保管場所がない・手に負えないからお断りする、という状況もよくあります。

自分が扱いきれないからといって、物がどんどん捨てられていってしまうのは、やっぱりもったいないですよね。

それに、「そのジャンルはちょっと…」「今倉庫がいっぱいで…」と断ることが多くなってくると、「儲かる商品だけ選んでるのかな」「何でも買ってくれるわけじゃないんだな」と、仕入れ先の業者さんの不満が募ってしまったり、あてにされなくなってしまったり…ということがあります。

これを解決するためには、今日の命題、同業者の存在が鍵になります。

「なんでも買える古物商」になるテクニック

膨大な量の古物(=中古品)を扱うにはどうするか。答えは簡単です。
全ての仕入れ・管理・販売を自分ひとりだけで扱う必要はないんです。
では、どうするか?

もう分かりますよね!近くの同業者さんと協力するんです。

僕自身がどんな感じでやっているかお話ししますね。
僕が実際に手間をかけて管理・再販しているのは、チェンソーなどの小型機械や、フィギュアやラジカセ、ウォークマンといった昭和レトロ雑貨など、テーブルの上で扱えるような小さなサイズの物がほとんどです。
しかし、仕入れ先の業者さんから問い合わせがあれば、文房具やメガネから骨董品、重機、さらには車まで、何でも「買えますよ!」と返事をしています。
それができるのは、同じ地域でビジネスをしている他の古物商さん達と繋がりがあるからなんです。

「余根田くん、原付バイク買える?」「いけます!」
中古車の再販に強い業者さんと協力

「余根田くん、ボロボロの農業機械買える?」「いけます!」
スクラップ屋さんと協力

「余根田くん、中古のバラ食器が大量にあるんだけど…」「いけます!」
貿易業社さんと協力

という感じで、僕が窓口となり、あとはより得意な仲間に託すってイメージです。これで、自分自身が煩雑な手間をかけることなく利益を出すことができるんです。
この流れを作ることで、「余根田くんに相談すれば何でも買ってくれる!」と思ってもらえるという大きなメリットがあります。
プラスしかないですよね!

僕が住んでいるのは都市部から遠く離れた小さな田舎町ですが、それでも5人(5社)ぐらい横のつながりがあります。

同業者をライバル視するな!絶対NG行動3選

①他の古物商の悪口を言う、悪い噂を流す

②自分ひとりで何もかも買い占めようとする

③現場などで同業者に会っても挨拶しない、ギスギスする

これらの行動は絶対にNGだということが分かっていただけたでしょうか?
目先の利益を独り占めしたいと頑張ってしまう気持ちは、ビジネスマンとして間違っていないかもしれません。しかし長期的に見て考えた場合、仲間が多い方が絶対に得をします。

今の時代の古物商は、何でも扱える人が一番強いです。
それを実現するためには、①大きな組織(会社)か、そうでなければ②多くの仲間のどちらかが必要です。

仕入れ先も同業者もまるっと地域全体で協力関係を構築し、時代に合ったビジネスをしていきましょう!

コンサル生さんとは、古物商のプロ同士として普段から情報交換などもしてます。
↑この対談動画は、本記事下部にリンクを貼ったコンサルティング詳細ページ内で見られます。


まとめ:「同業者は仲間」という意識を持って!

同じ地域にいる他の同業者は、ライバルではなく協力し合うべき仲間です。
この意識を徹底していれば、あらゆる物を取り扱えるスーパーマンのような古物商になれて、みんなの利益も倍増し、仕事の上で同業者とぶつかるリスクも大幅に減ります

もしかすると、逆に相手から敵視されたりする事があるかもしれません。そんな時にもムキにならず冷静に寛大に、「お互いが儲かる関係性を少しずつ作っていこう」という歩み寄りの気持ちを持って下さいね!

おまけ話:古物商、足りてません!

リサイクルやリユース、SDGsなどが提唱され始めたのは、まだまだ最近のことです。家の解体や売却の前に、中にあるまだ使える物を救い出して必要な人の元へ届けるという、この流れがまだまだ出来上がっていません。

解体屋さん、不動産屋さん、片付け屋さんの多くは、「価値のある物がどれか分からない」「工期が決まっているから分別している時間がない」という理由で、残置物をまとめてどんどん廃棄しているのが現状です。

間に僕たちのような古物商が入ることで、
・僕たちからすれば「安い価格で商品が仕入れられる!」
・業者さんからすれば「ゴミが減る!」「利益が増える!」
というwin-winな関係が生まれます。

それに、もっと言えば、買い取りを行う家主さんの利益にもつながります。

これからの日本の未来につながる古物商という仕事

日本では特にこれから、大量の空き家をどうするか?という問題に直面しますし、リフォームや解体の案件はどんどん増えます。

そんな時に僕たちのような古物商がいることで、ゴミが減り、窃盗が減り、物の再利用が増え、解体費用を抑えることもでき、関係者みんなの利益を増やすことができます。

解体費用を抑えることができる
解体費用が高すぎるから…という理由で放置されている空き家は、日本中にたくさんあります。空き家の中に残された残置物に僕たちが買い取り価値を付けることで、家主さんの解体費用の負担を減らすことができます。

窃盗が減る
大きくニュースになることは少ないですが、実は今、日本各地で空き家の窃盗被害が出ています。普段から人の往来が少ないような過疎地域ではとくに、監視の目がありません。それをいいことに、長い間放置されている空き家に窃盗に入る人がいるんです。
↓の動画で現状を詳しく話しているので、興味がある人はぜひ見てみてください!

空き家の中のものを片付けてしまえば、そもそも窃盗されることもありません。僕たちのように、中古品の買い取りに強い業者がいれば、空き家片付けの敷居をグッと低くすることができるはずなんです。

関わる業者もお客様も金銭的にwin-win-winになれる、地域の治安を守ることにも繋がる、僕たちの中古品物販ビジネスは、これからの時代を担う重要な仕事だと思っています。

僕たちの仲間になってください!

中古品をなんでも扱える僕たちのような仕事は、まだまだ人が足りていません。
副業としてはもちろん、将来的に独立起業を目指すこともできるビジネスだと思います。僕は、そういう人たちのサポート、アドバイスをどんどんしていきたいと思っているので、興味のある人はぜひ連絡くださいね!
コンサルティング詳細ページはこちら

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