M1 interchange

作詞 KERENMI
作曲 KERENMI
編曲 KERENMI
MIXエンジニア 熊坂敏

オープニングとして、このアルバムを象徴する曲を目指して新たに作り始めた。

モーダルインターチェンジを多用した8小節のループに、少しずつ音が足されていき変化していく曲調。
和声進行は先に制作を始めていた「M13 RE:interchange feat.KOHD」を踏襲している。
しかし完成したのはこちらのM1が先である。

台詞は、相反する言葉や多面的な角度で捉えられる言葉の羅列だ。
この台詞はこの2〜3年の間に食事や酒席を共にした仲間数十人に喋ってもらった。
iPhoneのメモに書かれた文字を「何の感情も入れずただただ読んで欲しい」と伝え、それをボイスメモで録音したものを切り貼りしている。

トータル50人ほどに読んでもらった

皆さんも知っているであろう人の声もたくさん入っている。
角野隼斗、浪岡真太郎、サッシャ、塩浦慎理、梓川、0am、チャンス大城、みの、西田修大、石若駿etc…
他にもたくさんの人にお願いしたのだが、いかんせん酒席であったためrecボタンの押し忘れなどあって、多くの人に迷惑もかけてしまったかもしれない。
君島大空、原口沙輔、浦上想起には頼んだ気がするのだが記憶が怪しい。
ぜひ誰の声か想像しながら楽しんでいただきたい。

前半部分にあるのは街の喧騒。
丸の内付近を歩いているときにふいに録りたくなり収めた。
iPhoneのステレオレコーディングできるアプリで録音したものをいくつか重ねている。

フリーのステレオレコーディングアプリ
iPhoneで録った質感を出したかったので音質には拘らずm4aで録音している

ストリングスは門脇大輔カルテット
さらに各パート別に4種のストリングス音源で打ち込んだものを薄く重ねている。

左上のカラフルな波形がストリングスのレコーディングデータ
右の4種の音源が1st、2nd、ビオラ、チェロの音源
画面下部が弦のmidi

台詞終わりから始まるセクションのドラムは石若駿
M10「アダルト」に参加している西田修大の紹介で、2022年に食事をしたときにこの曲を聴いてもらい演奏をオファーした。

デモでかなり細かく打ち込んだものを聴いてもらいつつ、
キメ以外は自由にやってもらい何テイクか叩いた中からチョイスしている。

このアルバムはリモートレコーディングした一部を除いて
ほぼ自宅スタジオの「HAO labo」でレコーディングしたが、「interchange」と「大人」の弦だけは同日にビクタースタジオでレコーディングし、石若駿のドラムはSTUDIO Dedeでレコーディングしている。

後半部分の様々なサウンドコラージュのように聴こえる部分は
サンプルも使いつつだが基本的には、演奏・打ち込みを加工してサンプルのように聴かせている。

少年期に影響を受けたこのようなコラージュの手法のルーツとして挙げられるのは
O.レスピーギのローマの祭「主顕祭」

Gang Starr「Jazz Thing」

COLD CUT「More Beats & Pieces (Daddy Rips It Up Mix)」

そして2022年当時影響を受けていたのはsobrem × silentroom「Random」など。


Full Album「interchange」
2024/11/20Release.

各曲楽曲紹介はこちら。

01. interchange
02. join my band feat. Skaai
03. TOKYO 君が everything feat. キタニタツヤ & クボタカイ
04. border line feat. 梓川
05. boy feat. asmi & imase
06. ふぞろい feat. Tani Yuuki & ひとみ from あたらよ
07. ケタタマ feat. Mori Calliope
08. 名前を忘れたままのあの日の鼓動 feat. 峯田和伸
09. クリエイター
10. アダルト feat. アヴちゃん from 女王蜂 & RYUHEI from BE:FIRST
11. おぼろ feat. 佐藤千亜妃
12. 世界 feat. Moto from Chilli Beans. & Who-ya Extended
13. RE:interchange feat. KOHD
14. 大人 feat. 谷絹茉優 from Chevon
15. 馥郁たる日々

使用機材・あとがきはこちら

#ライナーノーツ #門脇大輔#石若駿#西田修大

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