M7 ケタタマ feat. Mori Calliope
作詞 mori calliope / タカノシンヤ / KERENMI
作曲 KERENMI
編曲 KERENMI / KOHD
MIXエンジニア 熊坂敏
「Black Sheep」の縁でまたMori Calliopeとレコーディングすることができた。
「アダルト」をリリースした後に少しの放心状態が数週間続いたので、次は明るい曲を作ろうと決めていた。
Mori Calliopeが普段やっていなくてやったら絶対に面白そうな音は何か。
そう考える中で、ある時思い浮かんだのがTrap × Surf Rock × Drum’n Bassというアイディアだった。
「ノコギリ波の波形そのままのスライドダウンする音をカットアップしてイントロを作る」
このアイディアは曲制作当時、一番喰らっていたSkrillex,Missy,Elliot,& Mr.Oizo「RATATA」の印象的なシンセがトリガーとなった。
毎回強烈なインパクトを残す曲を作るSkrillexだが、この曲は興奮と衝撃だけではなくHIPOHOPとBass Musicの文脈を強く感じさせるもので脱帽した。
ギターやトランペットのフレーズはDick Dale & His Del-Tones「Misirlou」をイメージした。
わたしの世代のほとんどがそうだと思うが,
例に漏れず映画「パルプ・フィクション」でこの曲と出会った。
過去にはBlack Eyed Peasがサンプリングしていたが、わたしは全く違うアプローチで奏法とスタイルだけ参考にし、フレーズは新たに弾いた。
こちらの動画では、デモ音源も含めKOHDとの楽曲制作のリアルなやりとりが見られる。
歌詞のテーマは当時わたしがよく考えていた「憑依」
Mori Calliope自身がV tuberと言うこともあり、
「憑依」することで居場所を見つけられたり強くなれる人を主人公にしようと思った。
「憑依」についてMori Calliopeとわたし自身の考えはこの対談でも語られている。
同時に湧いていたMVのイメージはポパイ。
うだつの上がらない青年がほうれん草を食べると強くなれる。
それをヒントに考えたMVが「KETATAMA BAR」を食べると覚醒すると言うアニメーションだ。
Fatboy Slim「Ya Mama(Push The Tempo)」もカセットテープを再生すると、クレイジーになるという点で着想は似ていたので監督に共有した。
このような内容でオファーした。
Mori Calliopeとレコーディングしたのは2曲目だったが、その後AIとのコラボ曲「タイド」でまた声を掛けてくれた。
彼女はお互いに刺激し合える尊敬するミュージシャンの一人だ。
いつも新鮮で刺激的なセッションができるのはとても幸運である。
Full Album「interchange」
2024/11/20Release.
各曲楽曲紹介はこちら。
使用機材の紹介はこちら。
「ケタタマ feat. Mori Calliope」の配信リンクはこちら。
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