コンビニエンスストアのワインと料理のペアリング術②
はじめに
コンビニペアリング第2弾。
今回は、ファミリーマートへと走り、迷いもなくワインコーナーへ一直線。レストランの月末棚卸しをするが如く、一本一本のワインのラベルにしっかりと確実に目を通していきます。
「おお!」
ファミリーマートのラインナップにこのワインがあることに驚きました。南イタリアの黒ブドウ品種の中でも、トップクラスの赤ワインを造ることができる「アリアニコ」
レストランでもなかなかグラスワインでは登場しない、この品種から生まれた赤ワインが、まさかファミリーマートにあるとは。これまで全く気がついていませんでした。
500mlで998円という、絶妙なギリギリの価格が付けられていることにも非常に惹きつけられます。「1,000円以下」を目指した跡が見られ、おそらく、本当はもう少し高くしたかったのではないか。そう私は推測します。
②イタリアのアリアニコ×鉄板焼きハンバーグのペアリング
ゆっくりとそのワインに手を伸ばし、ゲストのテーブルへと運ぶ時と同じようにワインを抱え、今度はフードコーナーへ。
Twitterのフォロワー様からコメントのあった「お母さん食堂プレミアム」を探し発見。いくつかのラインナップの中から、ビーフシチューと一瞬迷いつつも手にしたのが、今回の「鉄板焼ハンバーグ」でした。
そして、自宅に帰りワインをテイスティング。
予想した通り、いや、それ以上のクオリティのワイン。やや熟成感と焼いたニュアンスがあることから、キノコのソテーし付け合わせに。きめ細かくも強めのタンニンを意識し、そして純粋にハンバーグとの相性も考慮した上で、目玉焼きを乗せて完成させました。
そしてマリアージュの確認。全て食べ終わった後、気持ちを落ち着けてからこのように冷静なツイートをしたのです。
ファミマにある南イタリアの赤ワイン🍷「ソラーニャ アリアーニコ デル ヴルトゥレ2015年」(998円.500ml)をセレクト。熟成感と凝縮感のある素晴らしいワイン。合わせた料理は「お母さん食堂プレミアム 鉄板焼ハンバーグ」(368円)に、キノコとニンニクソテー、目玉焼き添え。
アレンジペアリング〜パスタ編〜
煮詰めたトマトのニュアンス、ハムやベーコン、オリーブオイルとも相性が良いことから、トマトベースのパスタを合わせるのもおすすめの楽しみ方。
こちらはファミリーマートのお料理ではありませんが、家にある材料で作ってみました。
もしたくさん召し上がれるようでしたら、メインのハンバーグの後、このようにパスタをいただき、この後に続くデザートへと、1本のワインでさまざまな相性の良い料理とのペアリングをすることで、自宅でありながら、まるでレストランにいるかのようなとても贅沢なひと時を過ごすことができます。
アレンジペアリング〜チョコレート編〜
上記でご紹介したお料理とのペアリングをお楽しみいただいた後に、もし少しワインが余っているようであれば、ぜひ合わせてほしいのがチョコレート。
先日、「ワイン&グルメ」イベントのワイン王国主催のセミナーでもご紹介をさせていただき、とても多くの反響がありました。今回はその時にもお出しした、「カレ・ド・ショコラ」のカカオ88をペアリング。
カカオの純粋な味わいとビターでスパイシーなニュアンスが、このワインともとてもよく合います。メインディッシュからデザートへの流れをレストランさながらに体験できますので、ぜひお試しください。
チョコレートケーキやモンブラン、クレームブリュレを合わせるのもおすすめです。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
第一弾をまだお読みでない方は、ぜひそちらもご覧いただければと思います。そして、第3弾のまとめ記事に関しましても、近々お届けできればと思っています。
ではまたお会いしましょう。
ワインディレクター 田邉 公一
ここから先は
ワインペアリングブック
料理とワインのペアリングのコツを知りたい方にとって、最適な記事を集めました。 料理との合わせ方の法則を知ることで、毎日の食事をより豊かにす…
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
最後までご覧いただき、心より感謝いたします🥂