ソムリエ サービス実技試験で求められる最も重要なこと

最後の関門

 
長きに渡る戦いもついに最後の関門。ソムリエ三次試験・サービス実技の審査の日が目の前に迫ってまいりました。

ソムリエ試験対策のクラスを担当し始めて16年目。自身が受験した2002年から振り替えると、「ソムリエ」という存在として、求められる知識の幅や深さはより広がり、仕事のスタイルや活躍の場は年々多様化し、変化してきました。

インターネットの普及により、情報の速度と量、伝わり方、それによる消費の変化、嗜好の変化。さまざまなことが加速度的に広がりを見せています。しかし、広く見れば、この１０年、２０年の変化の中でも、その根本的なものは決して変わってはいません。

今回の記事では、近年、サービス実技試験で毎年課題アイテムとなっているフランス ボルドー地方の赤ワインをテイスティングし、その詳細コメントをお伝えした上で、ソムリエのサービス実技試験でどのようなことが求められるのを考察してまいります。