サービスマインドの重要性
あらためて思うのは「サービスマインド」の重要性。
コロナ禍にある現在、今後生き残って、さらに伸びていけるのは、ずっとこれまで、しっかりとサービスマインドを発揮し続け、丁寧にゲストに向き合ってきた会社、人だけなのではないだろうか。(そうあってほしい)
飲食店において、料理やお店のハードが、どれほど素晴らしかったとしても、さらには、優れたシステムを構築していたとしても、それだけではゲストの期待を満たし、越えることはきっと難しい。
どんな仕事にも言えるかもしれないが、ベースにあるのは常にマインド。
これは講師業でも同じだと考えていて、「知識を伝えるために、同時に自分の想いや考えを伝える」、これをいつも意識してきた。
サービスマンという仕事は特に、営業中の忙しい状況の中でも、努めて笑顔でいることが非常に大切であり、その時の気持ちをそのまま表現するのは、明らかにタブーで、しかも言葉にしなかったとしても、その空気を発するだけで、ゲストにはそれがリアルに伝わる。
まさに「心を常に整える」ことができなければ、クレームを起こしてしまったり、二度とリピートをしてらもらえなくなるというリスクと、いつも背中合わせにいる職業が、サービスマンである。
私がこの世界に入ったばかりの頃、サービスマンはある種の「運び屋」的な扱いを受けていた。
努めて笑顔でいれば、「笑うな」と叱咤されたことさえある。
しかし、今も昔も料理と同じくらい、ゲストにとってサービスは、とても重要であることに間違いはない。
サービスマインドの大小次第で、料理やワインの味わいは変わり、その空間で過ごした時間の満足度に大きく影響し、確実に次回の来訪の有無や口コミに繋がっていく。
繁盛店であったり、沢山のお客様から支持をされている企業や個人は、例外なくサービス精神が旺盛だ。
もし周りにいる人達と、コミュニケーションが円滑にいかない時があったとした場合、それは自分自身の中にあるサービス精神の不足が原因であることが、大いに考えられる。
人間というのは、常に意識し、習慣にまで落とし込んでいくことで、どんな能力でも伸ばすことが可能であると、私は信じている。
常に意識しているのは、
「ポジティブな言葉だけを発し、ネガティヴな言葉を完全に排除すること」
これは自分の潜在意識にも大切であると同時に、周りの人に心地よさをもたらすためにも、とても大切なこと。
自分の主たる思考をつくるのは、自分に最も近い場所から脳へ訴えかけてくる「自分の言葉」であると、私はそう考えています。