【英語Q&A #15】 高校三年生です。 「大学で日本語と英語や中国語といった外国語を比較し、言語の違いから文化の違いを探りたい」と先生に言うと、「どうやって社会に還元するの?」と聞かれました。 例えばどうすれば出来ますか?
アメリカ生活において、英語と他言語の違いを理解することで、どのように他言語話者を理解し、社会的に役にたったかの自分自身の実例を少しシェアします。
ベトナム語の発音体系を理解することで、ベトナム難民、移民の人たちの母国語の習慣から来る英語の発音に対する間違った思い込み(子音や単語の初めと終わりをハッキリ言わなくてもいいという思い込み)を理解し、街の難民サポートセンターで行っている英語レッスンの先生トレーニングの開発に反映させた(例:発音指導のレッスンの追加と注意点)。
韓国語のイントネーションと感情表現の違い(例:韓国語の喋り方が英語的にはちょっとフレンドリーに聞こえなかったりすること)を理解することで、大学で教えていた教育技術の授業を韓国人の学生がとっていた時、彼女が普通に話していても、彼女の話し方が周りに距離をとらせてしまうという事実を踏まえて、彼女がすんなり授業とグループワークになじめるように、授業形態に工夫を加えた(例:グループワークの代わりにペアワークにする;バックチャンネルでのクラスディスカッションを加える、等)。
文法構造の違い、語彙による現実世界の切り分けの違いからくる文化的違いの理解は実生活で影響を及ぼすほど大きな違いではなく、社会的貢献においてはほとんど無視してます。プライベートでの話のネタにはなってます。