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【英語Q&A #18】 英語長文が読めません。 共通テスト試行調査やセンターは簡単なので読めますが、東北大の過去問が読めません。 単語熟語文法構文は勉強したので八方塞がりのように感じてしまっています。 何をすれば良いのでしょうか?

2020年の二次試験英語 [1] の第一問しか見てませんが、驚くほど普通の英語で書かれていました。日本の大学受験英語にありがちな変てこ文法や文構造も見受けられず、アメリカの大学の教科書でよく書かれているような文体でした。単語、熟語、文法、構文が分かれば理解できると思います。

ただ、この二次試験英語の2ページ半ほどの文章に関して言えば、これは A Short History of Truth: Consolations for a Post-Truth World という書籍の Empirical Truth というセクションから「部分的に抽出して」少し手を加えたものなので、書籍のイントロ(序章)などの前置きもなしにいきなりこの2ページ半だけ読んでもピンとこないのは仕方がないかと思います。

この英文の内容は Research methods (リサーチ研究の手法)においてはよくある論議についてなのですが、予備知識が無い人には分かりにくい英文かもしれません。何故なら、この英文は前置きをとばして書籍の一部のみを抽出したものなのに、予備知識がない人でも分かるように詳しく補足説明してくれてません。だから予備知識が無い人にはあまり分かりやすい親切な文ではない感じがします。原書の初めから読めばこの抽出箇所も意外と分かりやすいんじゃないかと思います。

こういったことは TOEFL を含むいろんな英語のテストでよくみられる傾向で、予備知識の有無が読みやすさに大きく影響を与えます。なので、こういった過去問が読めない、読みにくいのは英語がとりわけ難しいのではなく、内容を詳しく説明してくれてないからだと言えます。

対策としては、①試験の英文のトピックに傾向があるなら、それらの分野の基礎知識を蓄えることが効果的です。②傾向が無ければ、英語を読む速度を上げることで試験中何度も読み返し、いろんな角度から意味を考察する時間を作れるようにすることを勧めます。

脚注 [1] https://www.kahoku.co.jp/special/exam2020_tohokudai/eigo_q.pdf


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