金融市場の過ぎるについて
この話は基本的に受け売りなわけですが、よろしければ参考にしてください。
資本主義が定着している現在において、金融市場は必要不可欠な存在です。
しかし、なんでもそうですが食べ過ぎ、飲み過ぎ、などと同じくやり過ぎることはよくないと考えます。金融市場の何がやり過ぎで何が問題なのか解説していきます。
資本主義的な投資とは
まず、投資とは何なのかという事をイメージしてもらいます。資本主義の中では生産に対して資本と労働を一緒に投下することによって価値が生み出される。その価値が利益となり、資本を投下(投資)した投資家と労働を投下(働いた)した労働者に分配されるのです。この投資家が資本を労働と一緒に投下することを投資と考えるのが資本主義のベースであると考えます。
次に金融市場ですが、仕組み化されたこの市場において投資とは投資家が投下した資本が労働と一緒にならずに、利益を生み出す構図になります。つまり、投資家以外の人々には分配が行われない仕組みになります。
これが俗に言う「持つ者と持たざる者」の格差になる理由のひとつです。
とはいえ、1602年設立の世界初の株式会社であるオランダ東インド会社の誕生以来、金融市場が400年近く世界経済を支えてきたのは事実です。金融市場が、なければ人類の発展はなし得なかったはずです。
そうすると何がやり過ぎなのかというとですが、金融市場に資金が流入し過ぎているということです。それは当たり前ですが、生産に対して資本を投下して、労働者と交渉しつつ利益を生み出すのと、仕組み化された金融市場の中でリスクを取り利益を生み出すのでは投資家の労力が全く異なります。
今までは金融市場の参加も銀行や証券を通して行う必要があり、ある程度のハードルがありました。しかし、現在インターネット証券の台頭や、投資信託の販売などにより、より資産が金融市場に流入するようになりました。
この事が何の問題があるかというと、生産に対して労働が投下されずに、労働者へ富の分配が行われないことにあります。特に、IT分野が発展するとこの流れが急速に強まっていってると考えています。
今、本来の資本主義としての投資について改めて考えないといけない、新資本主義が必要なのではないかと考えています。