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海外レース直前の食事にも、普段の「白湯活」にも威力を発揮する携帯電気ケトル【最近見つけた一品】
最近新しい使い方を発見しました
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トレイルランニング大会のライブ配信で仕事をすることがありますが、レースが始まってしまうと長時間会場を離れられないということがほとんどです。このため、食事や飲み物は事前に買い込んでおくことになりますが、お茶やコーヒー、カップ麺といった温かいものも欲しくなります。
そんな時に、携帯できるサイズで少量のお湯が沸かせるポットがあったら便利です。マグカップ一杯分のお湯が電気で沸かせて、できるだけ嵩張らないもの。アマゾンで探すといろんな商品が出てくるのですが、熱を発する家電製品なのでできたら信頼できそうなメーカーの製品を選びたいところです。
その結果見つけたのがエレコムの「Cook Mug HAC-EP02WH」という製品。セールで4500円くらいでしたが、今も5000円くらいで買えるようです。日本のエレコムの製品であり、350mlのお湯を沸かせます。定格消費電力は275Wで大体7、8分で100℃のお湯が沸かせます。45℃、60℃にも設定できて、それぞれの温度に達すると自動で8時間の保温に切り替わります(100℃に設定した場合の保温は60℃となります)。この「Boilモード」に加えて「Stewモード」もあり、こちらは沸騰後にタイマーで設定じた時間(10分、40分、70分が選択可能)、その温度をキープすることで煮込む調理ができます。説明写真では材料を入れてミネストローネを作った様子が紹介されています。
これはいいものを手に入れた、と使っていたのですが、いくつか気になる点に気づきました。まずポットの蓋が載せるだけで固定されない構造である点。安全のためこうなっているのでしょうが、持ち運ぶ際にちょっと不便です。あと、ハンドルがついているのは便利ですが、旅行バッグに収めるには邪魔に感じることもあります。「Stewモード」で調理ができるとのことですが、出先で使うことを考えているので匂いや洗い物が発生する調理は想定していません。もし調理で使うとしても、構造上丸洗いすることはできないので手入れは気をつける必要があります。
さらに、このエレコムの電気ポットを使ってみたら、これを海外で使えたらいいな、と思うようになりました。海外のレース取材などに出かける場合はホテルによっては部屋に備え付けの電気ポットがない場合があります(特にヨーロッパの小さな町の宿に泊まる場合)。そんな時でもホテルのフロントでお願いすればキッチンの電気ポットを使わせてくれることもありますが、使わせてくれないこともあります。旅行バッグに電気ポットを入れておけば、部屋で自由に一服したり、食費をうかせるために日本から持ち込んだカップ麺や、現地のスーパーで調達したインスタント食品を食べることもできてうれしいはず。
ただ、エレコムの電気ポットは100V仕様なので日本国内でしか使えません。昨年シャモニーのホテルに泊まった際に、手持ちの旅行用の240V-110V/100V変圧器と一緒にこのポットを持って行きました。しかし275Wと電気ポットとしては控えめな電力とはいえ、変圧器のヒューズが飛んでしまって使えませんでした。
240V、110V、100Vに対応していて、蓋が固定できて、取っ手がない携帯電気ポットはないものか、と探していたらありました。携帯電気ポットはあまり耳なじみのないブランドの製品がアマゾンでは多数販売されていますが、私の条件に合っていたのは「MACOLAUDER」ブランドの製品でした。アマゾンではおよそ5200円で販売されていますが、10%オフのクーポンがついている時もあるようです。
こちらは700mlのボトルくらいのサイズでエレコムのポットより背が高く大きく感じますが、エレコムのものより細めでハンドルもないのでバッグへの収まりはいい感じです。
蓋も内側がステンレスでパッキンも施されているのでしっかり閉まります。ただし、沸騰時の蒸気抜きのための穴があり、シリコンの蓋で塞げるものの、完全に漏れを防ぐことは難しそうなので中身を入れた状態での持ち運びは要注意です。
消費電力は300Wとなっていて、こちらも7、8分くらいで沸騰させることができます。ディスプレイに中身の水温が表示されるので、沸くのを待つ間にどんどん温度が上がっていくのを見ることができるのもポイントが高いです。沸騰後は最長12時間の保温が可能です。
これで次の海外取材はますます快適だな、とほくそ笑んでいたのですが、さらにこの「MACOLAUDER」ブランドの製品のメリットを見つけてしまったのです。それは、この製品は45℃、60℃、70℃、80℃、90℃、100℃の6つの温度を選ぶことができること。
私は自宅ではコーヒーやお茶に加えて、これらを飲みすぎないよう代わりに白湯を飲むのですが、この電気ポットを使えばちょうどよい温度の白湯が作れるのではないか。今まで、普通の家庭用電気ポットで沸かしたお湯を飲んでいたのですが、沸騰させたお湯は熱すぎてすぐに飲めず、冷めるのを待つ間に忘れてしまって冷めすぎてぬるいということがよくありました。
早速「MACOLAUDER」ブランドの製品で試してみると、70℃に設定してできた白湯が一口目からちょうど飲みやすい。コーヒーでも使っている保温マグに注いで蓋をすると、数時間は温かい状態で飲むことができて便利です。
試行錯誤するうちに、ニーズを満たしてくれる上に気づいてなかった困りごとまで解決してくれるという、嬉しい買い物となりました。
トレイルランナーであれば、海外レースに参加するときの食事の準備に威力を発揮してくれるに違いありません。早朝にスタートするレースの場合、朝食は事前に用意してホテルの部屋で食べたいと思います。少量の熱湯が沸かせる携帯電気ポットがあれば、部屋を出ることなくアルファ米を戻したり、味噌汁やコーヒーも用意できて、便利に違いありません。