No.17 大林武司:「のぞみ」が生んだ世界的ジャズ・ピアニストが音楽教育アドバイザーに!

もしかしたら、これも卒園していった「のぞみっこ」のおかげかもしれません。

3月17日(金)の卒園式の直後、偶然に偶然が重なり、「のぞみ」の卒園児で、世界的なジャズ・ピアニストである大林武司さんとお会いし、彼の演奏を聴く機会を得ました:

大林武司さんのプロフィールと演奏動画:
https://www.jazzpianodays.com/japanese-jazz-pianist

大林武司さんのホームページ:
https://takeshi.online/#news

武司さんは、世界有数の音楽大学である米国のバークリー音楽院に、同大が最も優秀な学生に与える奨学金を獲得して渡米。

卒業後はニューヨークを拠点としながら、文字通り世界を股にかけて活躍されています。

ニューヨーク在住の若手日本人ジャズメンによって結成されたJ-Squadの“Starting Five”は、テレビ朝日系列『報道ステーション』のテーマ曲として有名です:
https://www.youtube.com/watch?v=5UkSYThzwhg

コロナ発生後は日本に一時帰国し、日本を代表する人気アーティストであるMISIAのバンド・マスターとしてツアーに参加するなど、引き続き精力的に活動されています。

世界的にライブ活動が解禁になった今後は、再び世界中を駆け巡りながら演奏活動を行うため、日本を留守にすることも多くなるそうです。

ですので、再び世界に羽ばたこうとしているこのタイミングでお会い出来たのは、非常に幸運でした。

再三このブログでもお伝えして参りました通り、これからの「のぞみ」は、これまで以上に芸術に力を入れ、子どもたちに秘められている力を開花させ、伸ばしていこうとしています。

「アトリエぱお」との協働による絵画・造形教育の拡充がその目玉の一つ。

と同時に、武司さんにお会いする以前から、「大林さんに「のぞみ」の音楽教育に力を貸していただければ」と密かに切望しいました。

それは単に、彼が「のぞみ」の卒園児で、世界的に有名なアーティストだからという理由からだけではありません。

コロナ前まで武司さんが暮らしていたニューヨークに、19歳の時に移り住んだ私は、街の至る所で流れているジャズに魅了されました。

特に、武司さんと同じくニューヨークを拠点としていたピアニスト、ビル・エバンスが私の大のお気に入りでした。

広島に来て間もなくして武司さんが「のぞみ」の卒園児であることを知り、早速聴いた彼の音はまさに、エバンスに代表される「ニューヨークの音」そのものでした。

それ以来「大林武司の音」は私の生活の一部になりました。

そしていつしか、「こんな音を奏でる武司さんに、「のぞみ」の教育の力になってほしい」と思うようになりました。

武司さんにお会いした私は早速、ニューヨークと己斐上という二つの「同郷のよしみ」で、図々しくもその旨を彼に伝えました。

すると彼は、「音楽を通じてお世話になったのぞみ幼稚園に報恩させて頂きたく思っております」と、これ以上ないほど嬉しいことをおっしゃってくださいました。

3月17日のライブの翌日には、彼が主宰した「ジャズ道場」というセミナーにも参加させて頂きました。

そこで武司さんは、初心者の参加者に対し、まずは現在持ってる知識とスキルで、どうしたら直ぐにジャズ演奏が楽しめるかを実演を交えながら説明しました。

そこから興味と意欲を持ってもらえ、そのうえで、どうしたら自ら試行錯誤さえも楽しみながら一歩一歩上達していけるかを具体的に語りかけました。

まさに、これから「のぞみ」が本格的に行う国際バカロレア(IB)教育の「探求学習」における指導そのものでした。

武司さん同様に、お母さまの千佳子さんとも沢山お話させていただきました。

武司さんを育て上げたその「子育て法」は、私が理想とするそれそのものでした。

それはまた、イタリア在住のバロック歌手である、武司さんの妹の「のぞみっこ」奈央果さんを育てました。

その究極の「のびのび教育法」については、別な機会に詳しくにお伝えしたいと思います。

そんな大林一家の音楽教育アドバイザー就任を記念するかのような武司さんのライブが、来る3月29日(水)に東区民文化センターで行われます。

それは、長唄・三味線の第一人者である川東陽華(かわひがしはるか)さんとのコラボという非常に興味深いものです:

「川東陽華★大林武司デュオコンサート」の情報はこちら:
http://www.a-net.shimin.city.hiroshima.jp/anet/event/archives/page-85681.html

長唄とジャズはともに、日本と米国それぞれの文化の象徴です。

文化の多様性の認識を通して、それぞれの文化の豊かさ、素晴らしさを再発見すること。

それは、これからの「のぞみ」の教育が最も大事にしたいと思っていることの一つです。

それを体現するかのような武司さんの凱旋ライブ、是非、御覧になってください。


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