5. フォーブス・トラベルガイド2022ホテル部門の結果と他機関の格付け状況
昨年こんなTweetをしました。
世界の一流ホテルやレストラン、スパなどの格付けを行うフォーブス・トラベルガイド2022年版が発表されましたので今回リストをアップデートしたいと思う。
審査基準は?
専門家(とは?笑)により「ホスピタリティ」を、900項目からなる厳格な客観的評価基準を匿名で審査しているらしい。(ホスピタリティって混雑というノイズが発生したら消えてしまうくらい儚いものだと思うし、本当に主観入ってないのかなー笑)
主な評価基準は大きく「サービス」と「施設の質」から成っていて、「サービス」については「礼儀正しさ」、「思慮深さ」、「個別の対応」が重視されているとのこと。
2021と2022一覧
個人的な経験で明らかに5つ星とは言えないホテルが2つほど入っていますが・・それはさておいて、今年は5つ星が12ホテル、4つ星は17ホテルの合計29ホテルが選定されました。日本含めたグローバルでは同部門で合計881ホテルが選定されているので、日本のホテルの割合は3.3%程度という事になります。国の経済規模や観光市場からすれば少ないですよね。
2022年に初めて選出されたのは、5つ星がHOTEL THE MITSUI(京都)、ハレクラニ沖縄、4つ星は帝国ホテル大阪、ホテル青龍 京都清水の計4ホテル。
ミシュランやFIVE STAR ALLIANCEを加えた一覧表
全ての格付け会社で5つ星以上を獲得しているのは、「リッツカールトン東京」、「シャングリ・ラ東京」、「マンダリンオリエンタル東京」、「ペニンシュラ東京」の4ホテルのみですね。個人的には5つ星を獲得したという事実だけで泊まりたいというモチベーションにはならないです。ブランドや権威に弱い人って多いですから正直過大に持ち上げられている感があります。
「実際にここはこんなだったから、マジで〇〇」とか言いたいですが大人なので言いません。
4つ星以上の格付け選定されているホテルの都道府県別の状況
東京、大阪、京都、沖縄をはじめ10都道府県のホテルが選出(バーグラフの高さは軒数を表現)
なんだかんだ東京のホテルが突出して多いですが、沖縄や京都はポテンシャルを考えるとまだまだ少なく見えますね。
これまで出ていない都道府県だと栃木県日光市のリッツカールトン日光なんかはそのうち選ばれるでしょうか。
最後に
ホテルの格付け評価は、すべてのホテルを審査するのは人的リソース考えれば調査対象の母数は限られるのかなと。そもそも日本のホテルにどれだけのリソースが割かれているのだろうか。数多くあるホテルの中から、名のあるブランドホテルを中心に見ていかざるを得ないとすれば、本来星を取るべき埋もれたホテルはもっとあるのかも知れないですね。
当然、冒頭にもあった審査基準である「施設の質」という面で充実しているホテルは限られますが、もう一方の「サービス」は所詮水物。サービスが良いと評判のホテルも混雑状況によって期待は裏切られてしまいますから笑。
個人的には、施設といっても客室が8割だと思っています。部屋で非日常を味わえるのであれば、わざわざ混雑する共用施設で時間を過ごす必要もないし、そもそも客室にいる時間が最も長いのだから。個人的にはホテルの格付けというのはあくまで参考程度、宿泊サイトなどからワクワクする客室を地道に探すという作業は辞められないですね。