販売で学んだこと ~小さなことでも おろそかにしない ~
カーテン販売を経験しましたが、カーテンだけというわけではなく、家の内装( カーテンレール、ブラインド等 ) なども承っていました。その場合、新築の図面を持参していただき それに沿ってご希望を聞き、見積りをつくるということもしていました。
見積りを作成するのに、当時は 平均2~3時間はかかりました。今でこそタブレットですが、当時は手書きでした。
基本、ご予約を受けているお客様を優先に対応していました。午前中に承っているお客様であれば、午前中のスケジュールはいれられないのです。
以前 こういうことがありました。
午前中 予約されていたお客様から「 1時間ほど遅れます」と連絡があり、お店もなぜか忙しく、当時の上司から「 待っている間 カーテンだけのお客様だったら対応できるでしょう。」と言われ、呼ばれた先に向かいました。
若い男性の方 1人だけでした。
カーテンはどんなものがおすすめですかとたずねられたので、用途を伺い それに順じたものを説明しました。
よくよく聞いていくうちに、子供部屋は?和室は?風呂場は?となっていったので、あれカーテンだけではないな🙄と 疑問に思いはじめました。
そのうちその方が 胸のあたりから小さく折りたたんだ家の図面をだし、「 あの…… 見積りしてほしいんですけど」とうれしそうな顔をしながら こちらに笑いかけてきたのです。
えーーーーーー😱 です。
本来はこの流れはものすごくうれしいはずなのですが、しょうがありません。別のスタッフに代わってもらうように頼みにいきました。
お客様にそのことをお伝えすると 「明日はいらっしゃいますか」と言われ、ご予約も入っていなかったので その場で名刺を渡し、翌日ご家族さまと来店していただき 無事成約したということもありました。
お客様は わたしのことを観察したはずです。新築ということもあり、かける金額も少なくはないからです。
この人に頼んでもよいのか。
それに値しなければ、さっと別のスタッフに乗り換えていたはずです。
この件で、入り口が小さくてもおろそかにしてはいけないのだな、と 実感しました。
このようにすべてがうまくいけば万々歳なのですが、そうは甘くはありません。 接客販売は、そういう世界です。 でも、その せめぎあいと 学びには 何にも代えられないのです。
ここまで 読んでいただきまして ありがとうございました。