(32)はじめての自作バーチャル背景 〜会議中に「ちょっとだけ」感想を伝えるための準備2
前の記事でもお知らせしましたが、パソコンで写真の編集が得意な方や、プレゼンテーションソフトを使いこなしている方は、今回もとばして読んで頂いてかまいません。ただ最後の【23】-11なぜバーチャル背景で感想を伝えるのが重要なのかの部分は、ぜひ読んで頂ければと思います。
【23】-6 絵(図形)を描く
jpegとpngの違いについて前回お伝えしましたので、さっそく仕上げにいきたいと思います。
ごちゃごちゃしてしまうので、まずシンプルなベースな物をつくりました。
これだけでも十分なんですが、もう少しにぎやかにしたいという方もいるかもしれません。自分の写真だけではなく、お気に入りのキャラクターの絵(写真などの画像)を持ってきて貼ることもできますが、ここでは、図形を使うことにします。
画面の上の方のツールバーの図形というところをクリックします。
すると、「□図形」というところに、色々な形が現れました。ですが、ここでは、図形を選ばずに、「吹き出し」を選びます。
上段の左から4つ目の星を選びます。すると、カーソルが「+」になるので、好きな大きさの星を描きましょう。キーボードの「shift」を押しながらマウスを動かすと、綺麗な星が描けます。
実はこれ、文字通り「吹き出し」なので、このように星(図形)の中に文字を書くことができます。
なのですが、今回は図形として使いたいので字は書きません。というより、「図形」の中に星のマークがないので仕方なく「吹き出し」にある星を使っているわけです。
【23】-7 図形に色をつける
さて、灰色の星というのは味気がないので、色をつけます。まず、星の形を選択してから、ツールバーから、好きな色を選びましょう。あっという間に星に色が付きます。
せっかくなので枠線にも色をつけましょう。上の「枠線の色」というところを選びます。
輪郭をはっきりするために、枠線を太くします。先程の「枠線の色」の横の「枠線の太さ」で好きな太さを選びます。
【23】-8 図形を傾ける(回転させる)
ちょっと星を傾けてみましょう。星を選択して、枠線の上に真ん中から伸びている上の辺りにマウスを持ってきます。ポインタが「+」になるので、マウスをドラッグして、自分の気に入った角度になるまで回転させてみましょう。
全体を良い位置に配置し直します。
あとは、星をコピー&ペーストして、大きさや角度を変えたら、出来上がりです!
【23】-9 作ったスライド書き出す
Googleスライド上に作ったものを書き出しましょう。その前に、分かりやすい名前をつけて、保存しておくことをお勧めします。
名前をつけたら、名前の下の「ファイル」から「ダウンロード」を選び、そのなかの「jpeg」と「png」のどちらかを選び、ダウンロード保存します。zoomのバーチャル背景はどちらの形式にも対応していますが、ここでは、jpegを選びます。
これで、ご自分のパソコンの、例えば「ダウンロードフォルダ」のようなところに保存されています。先程付けた名前(ここでは「バーチャル背景01」)を探せば見つかると思います。
【23】-10 zoomの背景に設定する
作った自作バーチャル背景をzoomに設定しましょう。やり方は、(13)zoomのバーチャル背景で共有に書いてあるので、そちらを参考にして下さい。
注意しなければならないのは、会議の最初から、このようなコメントが書いてあるものを背景にしないことです。最初は、背景なしか、コメントのない背景にしておいて、バーチャル背景の画面の設定を変えられるように準備しておき、「ここぞ!」という時に、しかるべき背景で、気持ちを伝えましょう。
ちなみに私は、現状ではこのように準備しています。
ワークショップの進行役をしているクセからか、ポジティブな意見が多いですが、相手を傷つける意図がなければ、違うコメントがあっても良いと思います。
私個人の感想ですが、あまり大げさな表現にすると使いにくいかもしれません。相づちでうなずく程度の表現を写真に撮るのが、邪魔になりすぎずに、ちょうど良いかなぁと思います。
【23】-11 なぜバーチャル背景で感想を伝えるのが重要なのか
2回にわたり、バーチャル背景で「ちょっとだけ」感想を伝えるやり方を書かせて頂きました。
zoom会議で誰かが話している時に感想を言うのは、タイムラグ(時間差)があることもあり、つまり声が重なってしまうこともあって、なかなか難しいのですが、しかし一方で、反応がないというのも話しづらいものです。そんな時に、このようなバーチャル背景を有効的に使っていきたいなと思います。
ワークショップでは「他者を受け止める」ということがとても重要です。他の人の意見を全て受け入れるということではなく、「自分の意見は違うけど、あなたの意見は聞きました」と伝えることが重要で、その上で「私はこんな風に思います。どうですか?」と問いかけることの繰り返しだと思います。
同じ場にいれば、つまり対面で話をしていれば、簡単に伝わるものも、オンラインだと一方的になりがちというか、感想を言うタイミングを失いがちです。でも人の気持ちというのは、対面であれオンラインであれ、あまり変わりません。つまり、認めてもらえれば嬉しいし、無視されると寂しいのです。
「日本人は話を聞く時にうなずくことが多い」とどこかで聞いたことがあります。きっとうなずきたくなる人が多いのでしょう。そして、うなずいてくれると話しやすいので、他の人にもやってあげたいと思うのかもしれません。演劇をやっている時だって、楽しい場面で笑ってくれればやりやすいし、シーンとしてたらやりにくいものです。
自分自身のことを考えても、例えば小学校でワークショップをしている時に、寝そべって聞いている子どもがいると、「好きな格好で聞いてていいよ」と思いつつも「やりにくいなぁ」と思ってしまうのかもしれません。
オンライン会議では、(自分もそうですが)見えないことを良いことに、別の仕事をしていたりすることも無いとは言い切れません。だからそこ、これからのワークショップでは、「ちゃんと受取ってるよ!」と、どのように自分の意思を伝えていくのか、その方法も考えていく必要があります。他にも「ちょっとだけ」感想を伝える方法はあるはずです。どんなことが有効なのか、いろいろ探っていきたいと思います。
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