いつからゲイなの? PART3(終)
周りの人間に包み隠さずゲイであることを
オープンにしている僕が一番聞かれる質問
「いつからゲイなの?」
の質問に答えていくコーナー
PART 3(最終回)
質問に対する回答は
「生まれた時からです」
以上
…なんですが
自分がゲイだと気付くまでには
実際ものすごく時間がかかっていて
自覚できたのは高校3年生の時なんです。
これはそれまでの経緯を
記載したブログになります。
*幼少期から中学生活まではPART 1に
*高校生活は PART 2に
記載してるので未読の方は
こちらからおねしゃす
【 きっかけはテレビ番組 】
高校3年生ももう終わりの頃
ドキドキしたりするのは男性
彼女を作るもまったく
女性に魅力を感じず
自然消滅になってしまった。
いよいよ自分は何者なのか?
と思っていた時に
きっかけをくれたのは
とあるNHKのテレビ番組。
ある日なにげなーくテレビを見ていると
「LGBTの若者たち」という
特集番組が放送されていました
その中でゲイの大学生が取材されていて
などと答えていてその時
ビビビっと衝撃を受けました。
「この人、俺と一緒やん…!」
オネェでもなんでもない
”フツーの見た目”の大学生が
自分と一緒の境遇であることを知って
「これはもっと見なければ!」
そう思いテレビの音量を上げ
食い入るように見始めました。
− はじめて知るLGBT −
番組を見て分かったのは
それぞれの頭文字をとって略した表記が
「LGBT」
一定数の割合で生まれてくる
セクシャルマイノリティ(性的少数者)の
ことだということ。
な る ほ ど!
「俺はLGBTの中のGでゲイなんだ!」
「でもおかしなことなんじゃないんだ!」
この時、長年持ち続けていた違和感が
サァ−−−−−−−−っと引いていった
「自分は何者なのか」
苦しみ続けていた大きな悩みが
解決できたことに
めちゃくちゃ安心したのを覚えている。
ここでやっと自分が「ゲイ」である
そう自覚できたのです
長かった…
− 当時のメディアの影響 −
自認まで時間かかりすぎでは?
と思う方もいるかもしれません。
今ではLGBTにQも加えられた
「LGBTQ」という単語で
テレビやネットメディアでも
取り扱うことが増え
内容は分からなくても
単語自体は聞いたことあるかも
という人が多いかもしれない。
しかし当時はまだガラケー時代で
ネットも今ほど普及しておらず
情報はほとんどがテレビ。
LGBTという単語を知らず
オカマ・オネェ・ホモなどの
単語しか知らなかった自分は
ネガティブなイメージしか
植え付けられていなかった。
だから何度も言うように
「俺はそんなんじゃない」
と認めたくなかったんですよ。
【 人生ハードモード】
自分はゲイである
日本にも自分と同じ境遇の人が沢山いる。
このことを自覚し
知れたことは
大きな第一歩だし
長年苦しんでいた
悩みからは開放された。
ただそれと同時に大きな
不安がのしかかってくる
・結婚できないから一生独身?
・ゲイなのはまだ人に言えるようなことじゃない
・ずっと隠し続けなくちゃならないのか?
・将来どうする?
あまりにも大きな不安
「これからの人生
めっちゃハードモードやな…」
とまぁこんな感じに絶望しました。
【 まとめ 】
幼少期から高校3年生までと
自分がゲイに気付くまでを
記述させていただきました。
ざっくりとまとめるとこう。
自分と同じ世代または上の世代の人達も
自覚に至るまでは同じような
感じではないでしょうか。
以上の経験を踏まえて強く感じるのは
LGBTQの正しい知識は教育の場で
できるだけ早い段階で
教えるべきだということ。
こう提唱するとよく
「自分の子供が同性愛に
目覚めたらどうするんだ!」
というトンチンカンな批判をしてくる
人がいるのだが…大丈夫です。
死ぬ程異性愛教育された自分が
同性愛者なので
子供ながらに”自分はフツーではない”と
感じた時の苦しみはかなり辛いです。
思春期の時期なんかただでさえ
悩みが多い時期なのに
それプラスこれはかなりくる
将来を悲観し自ら命を断つ人もいる。
頼むから教育現場は本当の事を
子ども達に教えてくれ…
と切に願います。
以上「いつからゲイなの?」
全PART終了です
お読みいただきありがとうございました。