いつからゲイなの? PART 1
【 いつからゲイなの? 】
ゲイ当事者として一番聞かれる質問
「いつからゲイなんですか?」
これについて答えていきます。
結論から言うと…
「生まれたときからです」
「男が好きになったきっかけは?」とか
「目覚めたのは?」
などの質問についても言えることなので
もう一度。
「生まれたときからです」
「今までは女の子が好きだったけど
男の良さに気付いてしまったんだ…」
「女性恐怖症になって男の方がいいなと
思うようになったんです…」
とかじゃありません
この部分けっこう
勘違いしている方がいるので
声を大にして言いたい。ゲイは
”なる”ものではない。
異性愛者であると思っていたが
成長過程で徐々に
違和感を感じるようになり
そして”気付く”
だからゲイは
生まれた時からゲイなんです。
【 いつゲイだと自覚できたの? 】
完全に自分がゲイだと
自覚したのは高校3年生の時
小中高と学生時代でふりかえると…
小学生時代 : 無自覚
中学生時代 :無自覚 → 違和感
高校生時代 : 違和感 → 確信(自覚)
こんな感じ。
− 小学生時代 −
そもそも恋愛がなんたるかが
分からない時期
”同性愛”という概念すら知らない。
しかしたまにテレビなどで
筋肉マッチョな男性が出てると
なんとも言えない気持ちに
興奮していた記憶は鮮明にある。
しかしこの時の自分は
同性愛者だなんて
夢にも思うはずもなく、
歳をとったら女の子と
恋愛をして結婚をして…
そんな未来になると
本気で信じていました。
− 中学生時代 −
中学生になると男同士の会話で
「芸能人の〇〇がかわいい」とか
「〇〇がエロい」とか
恋愛や性の話が
頻繁に出てくるようになる。
しかし女性に対する恋愛、
性的欲求が1ミリも出てこない自分は
そういった話にまったく共感ができず
「ん?俺ちょっと変わってる?」
みたいな違和感を感じるようになる。
【 なぜゲイだと自覚できなかったのか? 】
教育の過程で
LGBTQの存在を教えてくれなかったから
これに尽きる。
保健体育の授業で教えてくれるのは
それだけ
でもこういう人達は病気ではないんだよ。
一定の確率で存在する
単なるマイノリティ(少数者)であり
変なことでも間違っていることでもないんだよ。
もしこう教わっていれば
どれだけ救われていただろうか…
性教育の重要性をブログを記述しながら
ひしひしと感じてる。
【 同性愛 = イケないこと という思い込み 】
中学生当時の僕がイメージする
同性愛者といえば
バラエティ番組などで登場する
オネェ口調の男性
映画などで出てくる
ゲイキャラクターも
「ヤバい奴」「ど変態なやつ」
扱いがほとんどで
”同性愛者”という存在を
知ることはできたものの
「フツーじゃない」「笑いの対象」
というイメージを強く持ってしまいました。
「男性側に性的魅力を感じる
自分このままじゃヤバいかも…」
「これは絶対人に言っちゃダメだな」
自分は異性愛者だけど
”男に興奮する狂った性癖を
持ってしまったヤバい人間”
なんだと心配と恐怖を
感じるようになっていたからです。
「まだ恋愛というものを知らないだけ」
「女の子と付き合えば
男に対する性的感情も消える」
「おれはあんなヤバいやつらと
一緒なわけがない」
「おれは”フツー”の人間なんだ!」
「うん。大丈夫…」
徐々に違和感が強くなっていった
中学生時代。
ここから
”異性愛者であると信じたい自分”と
”どうあがいてもゲイである自分”
この二つの乖離に苦しむ
高校生活へと続きます。
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