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【ストレートになりたかったゲイ】 〜アメフト界のLGBTQに対する現状〜

最近になってはじめてNETFLIXを
使うようになったんだけども
LGBTQキャラクターが
登場するドラマ、映画そして実在する
当事者のドキュメンタリーの
コンテンツの数が膨大にあり
度肝を抜かれている

そんな中
「うひょー!! イケメンじゃん!!」
というまたまた下心丸出しな理由で
見初めたのがこちら

「コルトン・アンダーウッドのカミングアウト」
大人気アメフト選手が家族、友人そして
世間にゲイだと公表するところまでを追った
ドキュメンタリー番組である。

イケメンすぎる…


【  コルトン・アンダーウッドとは?  】

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1992年生まれ 29歳。「バチェラー」に
主役として主演したアメフト選手。
「バチェラー」とは一人の独身男性が
多くの女性の中から
最高のパートナーを選び、
最終的にプロポーズをするという
大人気恋愛リアリティ番組!
らしいです…
自分は見たことないから分からん

ん…ゲイなのに女性とリアリティ番組参加?
しかもなんかカップル成立!
みたいになっちゃってるじゃん
なんで!?

そう思った方はぜひ
NETFLIXで見ちゃって下さい

家族、友人、フットボールの恩師、世間へと
カミングアウトをしていく過程が
収録されています。

今回はその中で僕が
一番印象に残ったエピソードを
紹介していきます。

【  フットボールコーチへのカミングアウト  】

高校時代、父親のような存在だった
フットボール部のコーチの元へ訪れ
カミングアウトを行うシーン。

それまでに母親、父親、
弟へのカミングアウトするシーンが
あったのですが、それらはよかった。

あなたを愛する気持ちは変わらない
なぜもっと早く言ってくれなかったのか
言えない環境を作っていたかもしれないな…すまない…

と涙を流し受け止めていて

「なんて良い家族なの…」

と感動し、きっと高校のコーチも
そうなるんだろうなと
ふわっと予想していたんですが…
全然違ってました。

・ ゲイ イジりが飛び交う高校時代

コルトンは高校時代フットボール部内での
の会話が地獄だったと語っています。

日常的にゲイをバカにしたジョークが飛び交い
何かヘマをすると
実際にいたゲイの生徒の名前を出して
「アイツと一緒かよ wwww」
みたいなイジりをする生徒
しかしコルトンは
そういった言動を注意することなく
一緒になって笑っていたそうです

「何でアイツを庇う?
    お前もゲイなのか?」


それを言われるのが怖かったからと…

これゲイ当事者あるあるですよね。
疑われないために一緒に笑う
ボクも高校時代体育の授業で
柔道を習っていた時、
先生が「お前らホモか!w」と冗談を言う
笑いが起きる→自分も笑わなきゃ
というのを経験しているので
痛いほど共感しました

・ コーチの反応

コルトンはコーチへ
自分はゲイだ。
高校時代コーチがゲイを侮辱する言葉が
飛び交う環境を容認し
バカにしている所に苦しんだ
今もまさに当事者がいれば
苦しんでいることになる。
という言葉をオブラートに包んで
伝えていました。

ボクはこう予想していた

「俺はそんなにお前のことを苦しめていたのか…」
「すまない…これからは絶対にそんな発言はしない」

と涙が流れる感動の場面になるかと

しかし違った

仕方ないじゃないか
今この中(練習中の学生に向けて)に
当事者がいたとすれば
   カミングアウトできるやつはいないだろう
フットボールのコミュニティはそんなもんだ
俺がゲイ差別を注意すればどうなる?
   俺がそういう目で見られることになる
これが現実だ…

お前に俺が辛い思いをさせていたのなら謝る

ええぇぇぇ…
申し訳程度に謝っただけで
反省の色ほぼなかい…

【  残酷な現実  】

10年前と比べ、LGBTQに対する世間の認識や
見方はガラリと変わったと思った。
オリンピックでも
セクシャルマイノリティであると
カミングアウトをする選手が沢山出てきた。
しかしマッチョイズムな
フットボールシーンの人間は
未だにこういう考えなんだな
という残酷な現実を思い知った。
フットボール界はすべてこうだからクソ!
ってわけでは勿論無いのだけど
これはショックでしたね…

番組的に「謝ってくれたことはよかった」と
解決したように終わりましたが
コルトンがコーチにカミングアウトした後
腑に落ちない感じで不満そうなのは
明らかだったし、これまでのフラストレーションに
決着がつけられなかったようにも感じる

【  上の人間が変わらなければならない  】

子供は誰だって間違いを犯す
だから上の人間がしっかり

「それは間違っている」
「やってはいけないこと」


そう教えなければならないことの重大さを
このドキュメンタリーを通して改めて感じた

上の人間が差別を容認または
本人自身が一緒になって差別をしていると
「これはやっても許されること」
と認識してそのまま大人になってしまう。
そしてその大人がまた差別をして当事者の子供を
苦しめる。このループいい加減止めないと

話が少し変わるが僕は高校3年生の時
一人忘れられない先生がいた
社会の授業だっただろうか
授業中何かの話の流れで
ゲイ・レズビアンの人達の話になって

「同性愛者とかきめぇ ww
   狂ってるだろww」

って言った奴がいたんですよ。
(あぁ…やっぱそう思われるよなぁ…)
なんて落ち込んでいると、先生が

「お前それは間違ってるぞ」

とそいつの目を見て真剣な顔で
否定してくれたんですよね
これはホントに心の支えになったし
大げさかもしれないけど
「俺、生きてていいんだ」
思えた瞬間だった。
10年以上前の出来事だけど
このことは決して忘れない。

【  この記事を読んでいるストレートの方へ  】

どうせ俺(私)の周りにはいないから
という理由で同性愛者イジりは絶対にしないでね

いないんじゃなくて
あなたが知らないだけなんだからね
同調して笑ってる奴も、もしかしたら
自分が疑われるかもしれないからと
心を殺して笑ってるのかもしれないんだよ
イジり話がどれだけ当事者の心を傷つけているか…
そういうのが積もりに積もって
自ら命を断ってしまう当事者もいるんだからね。

自分はそんな事言わない
けど周りに言う人がいるって方は
一緒になって笑わない
これだけでも当事者は分かるから
ぜひ心がけてほしい


【  最後に  】

ちょっと重くなっちゃいましたが
Netflix
「コルトン・アンダーウッドのカミングアウト」
かなーりおすすめです。
これからカミングアウトを考えているゲイ当事者は
参考になる部分が絶対あると思うし
すでにオープンに生きている方も
スポーツシーンや宗教のLGBTQに対する現状や
ストーンウォールの歴史なども学べ
先人たちが声を上げてくれたおかげで
今こうしてカミングアウトをして
生活ができているんだということ
そこに感謝をしなければならない
そう気持ちを引き締めてくれる内容でした。

そしてそして
長身、イケメン、マッチョと最強の見た目なのに
中身はめっっっちゃピュアなナイスガイ
コルトンは見ているだけで目の保養です笑
とりあえず、筋肉男子好きはマストチェック!



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コルトンのインスタはこちら

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