
どんな時でも
まず初めに、松本山雅FCを愛する全ての皆様、2年間本当にお世話になりました。
僕をプロサッカー選手にしてくれたこのクラブに結果で恩返しすることが出来ず、本当に悔しさと情けなさと申し訳なさを強く感じています。
本当に申し訳ありませんでした。
宮城県と岩手県で育った僕は、
2年前、松本に住み始めてすぐに居心地の良さを感じました。
綺麗な山々に囲まれ、城下町として風情のある美しい街並み、そして至るところに松本山雅ののぼりや横断幕が設置され、冬は寒いけど、それと反対にとても温かい雰囲気がある松本が大好きでした。
初めてアルウィンでのゲームを観戦した時は、サポーターの声、熱量に圧倒され、鳥肌が立ったことを覚えています。
「松本山雅はJ3のクラブじゃない」と言われる所以のひとつは誰が見ても明らかです。
その景色を見たと同時に、「早くこのピッチでこの声援を背にプレーしたい」と改めて思いました。
何も上手く行かず、特に落ち込んでいた時期は練習に行きたくないと思った日がたくさんあったけど、そんな時は自分を鼓舞するためにYouTubeで山雅のチャントを流しながら練習に向かうこともあったし、何気ない日常の中で無意識にチャントを口ずさんでいることも多かったです。
たくさん試合に出て活躍して、いつか自分のチャントを作ってもらいたいというひとつの目標もあり、それが原動力にもなっていました。
それだけ皆様からの応援が本当に自分の力になっていました。
練習見学に足を運んでくださった皆様にはたくさん支えていただきました。
特に、若手練習にまで来ていただいて、声をかけてくださった皆様のことはとても記憶に残っています。
試合に絡めてすらいない僕達を息子のように応援してくれて、心配してくれて、温かい言葉をかけてくれたこと、本当に感謝しています。
日頃SNSで送っていただくメッセージにも感謝しています。
松本に住んでいないからと、わざわざDMで感謝や応援の言葉をくれたり、noteにコメントをくれたり、手書きの手紙を送ってくださる方もいました。
ひとつ一つがとても嬉しいです。
言われて嫌なことも、嬉しいことも、全てのメッセージやメンションに目を通しています。
日々、熱い応援の気持ちが伝わっています。
本当にいつもありがとうございます。
新人研修の一環でホームゲームのグッズ販売のお手伝いをさせていただいた際には、
「期待してるからね」
「いつも練習頑張ってるの見てるよ」
「怪我には気をつけてね」
と、皆様からたくさんの激励の言葉をかけていただいたのが本当に嬉しかったです。
その日負けてしまった試合の後に、サポーターの皆様が悲しい顔で下を向きながらアルウィンを後にする姿を見て、試合に勝ってこの人達を喜ばすのがプロサッカー選手の仕事なんだと改めて痛感させられ、あの時見た景色は今も心に残っています。
プロサッカーチーム、プロサッカー選手を内側から見ると、この職業ほど幸せな職業はないと思います。
何より大好きなことを仕事として、毎日目標に向かって突き進む楽しさがこんなにある職業は他にないと思います。
もちろん、どんな選手だって辛く苦しい瞬間がありますが、それも全てこの実力社会を生き抜く上ではなくてはならないものですし、そこを乗り越えた瞬間こそが成長、成功に繋がります。
先に待っている栄光や幸福のために毎日目の前に夢中になれる、サッカー選手の醍醐味です。
そんな幸せな職業を松本山雅FCでスタートさせていただいたこと、僕にとって一生の誇りです。
結果で見れば松本に何かを残すことはできませんでしたが、松本の街でたくさんの経験、たくさんの想いを抱えながら、本当に大きく成長させていただきました。
今年の浦安での一年間で得た成果を来シーズンこそ皆様に見ていただきたかったですが、結果の世界なのでこればかりは仕方ありません。
クラブとはお別れになってしまいますが、
僕の胸には松本山雅FCのエンブレムが刻まれています。
元山雅の選手として恥の無いよう、精進していきます。
僕は松本という街、
松本山雅FCというクラブ、
松本山雅FCサポーターの皆様が大好きです。
2年間本当にありがとうございました。
OneSou1💚