理由
クラブにお願いをして、
2月から週に1回ブリオベッカ浦安のスクールのお手伝いをさせていただいています。
23年間サッカーだけをしてきた自分は、大学時代にサッカー教室やボランティアで地域の子供達と触れ合う機会こそありましたが、年に数回程度でした。
スポーツをしてきた人はわかるかもしれませんが、関わりを持つのは大体同世代の先輩後輩か、指導者や父兄の大人になります。
もちろんその人達から沢山のことを学んで成長してきたわけですが、今回スクールに関わることになって、またひとつ自分の生き方や考え方に幅と深みが生まれた気がしています。
なぜスクールコーチをさせて欲しいと言ったのか?
まずひとつはクラブへの貢献です。
加入リリースでもコメントしましたが、
「自分の持っているもの全てをチームに還元する」
こう考えた上で、浦安がとても大事にしている育成の部分に微力でもプラスになればと思ったのがひとつです。
幼少期から色々な想いや経験をしてきたし、プロサッカー選手になるというスタートラインに立つことができたこの経験を、自分なりに子供達に伝えていきたいです。
それともうひとつ、自分自身の成長の為でもあります。
僕は、サッカーにおける「言語化」が苦手なんです。
CBというポジションである以上は試合中にチームをコントロールしなければなりません。
そこで、
なにがどうだから、こうしなければならない、
それによってこうなるからこうするべき。
こそあどの部分に言葉を瞬時に埋め込めるか。
プロのトップレベルで活躍するにはこの力が必要になってくるわけです。
もちろんプレーには感覚やセンスも大事で、その部分が長けてるが故に活躍しているトッププレイヤーもいます。
世界トップと言われたドリブラーのアザール選手は、
「ドリブル中に何を考えていますか?」
とインタビューで聞かれ、
「特に何も考えていません」と答えていました。
けどそれはあくまで特別な才能がある一部の選手だけです。
もちろんその要素も大切なんですけどね。
凡人の僕は相手よりも早く考えて予測をして判断する力をつけなければなりません。
そこで大事なのが言語化になってきます。
全てのプレーを言語化することができるようになれば頭が整理できて、プレーに迷いがなくなると思っています。
教える側にも学びがある
自分がイメージしているプレーや現象を子供達に伝えるのって本当に難しいんです。
でも子供に伝わるくらいわかりやすく簡潔に言葉にできるようになりたい!
これもスクールコーチをやろうと思ったひとつの理由です。
なにやら理屈っぽいことばかり言っちゃってますが、
今回のnoteで1番伝えたいことは子供達が持つエネルギーの素晴らしさです。
色々な個性を持ったスクール生達、皆本当に可愛い。
本当に良い子ばかり。
素直で純粋。
そして彼らは心からサッカーを楽しんでいます。
ミニゲームで負けて涙する子がいたり、ゴールを決めて友達と抱き合って喜んだり。
そんな光景を目にすると、サッカーを始めた頃の自分を思い出します。
大人になって、サッカーが職業になって、
何か大事なものを見失ってしまっていた気がします。
なぜ幼い頃からサッカーをしてきたのか、
それは「サッカーが好きで楽しいから」以外に理由はなかったはずです。
ボールへの執着心、ゴールへの執着心、勝ちへの執着心。
大事なものを思い出させてくれる彼らの姿を見るのが毎週楽しみで仕方ないです。
ホームゲームにもたくさんのスクール生が応援に駆けつけてくれて「滉コーチがんばれ〜」と手を振ってくれます。
もっと試合に勝って子供たちに笑顔で帰ってもらいたいなと思うばかりです。
滉コーチの金曜日クラスでは子供たちと大事な約束をしています。
・サッカー楽しむ気持ちを忘れないこと
・助けてほしいことがある時は必ずコーチを頼ること
子供たちが気持ちよくサッカーができて、お父さんお母さん達が安心して子供をあずけられる場を作っていきたいなと思います。
大好きなスクール生達と一緒に俺もサッカー上手くなって、人としても成長していきたい!
なんでサッカーをしているのか?
それはサッカーが好きだから!
この気持ちを大切に
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