手に取るまでよさがわからない麦焼酎『高千穂 零』
正月に宮崎県の実家に帰省し、麦焼酎『高千穂 零』を持って帰りました。
地元、高千穂は酒造が多く、このお酒を製造している高千穂酒造もその一つ。スッキリとした味わいに定評がある酒造です。
早速ですが見てください。つや消しの黒いボトルに、黒ベースのラベルに黒い文字という、全部真っ黒でインスタジェニックのかけらもないデザイン。何も見えません。
写真だと全然伝わらないけど、実際手に取るとかなりかっこよさを感じます。ほんとです。
箱も真っ黒で、特殊な素材の紙をつかってあり、墓石のような存在感。
なんでもシェアする時代に、あえて写真写りが悪いデザインにする、というのが男らしい感じがしなくもない。
なんでこうなっているのか、公式サイトを見ると、
”色の原点である黒、日本の原点である高千穂。すべての原点を追求して「高千穂 零(れい)」と名づけました。”
なるほど。神話の里にちなんでのデザインだと。案外深かった。
さらに、焼酎づくりの原点とされる黒麹・全麹仕込み・常圧蒸留製法。
コクはあるが、くさみやキツさがないスッキリと落ち着いた味わい。ロックでも、お湯割りでもおいしい。
同じ仕込み方の霧島酒造「吉助」を思わせます。
デザインだけでなく、味わいも全国酒類コンクールで麦焼酎部門 第1位特賞をとってたりするんでよね。
”長期熟成3年以上の原酒を阿蘇・白川水源の天然水で割り、きりりとしたなかにもまろやかな味わいに仕上げました。”
ということですが、実は夏に白川水源にも行ってたんです。
川のはじまりとなる「水源」というくらいだから山奥なのかなと思いきや、住宅地の中にあるのが意外。
小さく思えたんだけど毎分60トンの水が湧き出ているらしい。
黒いものを撮影するのは難しいと嘆いていたところ、写真家のYuu Ninomiya(@yuu21211 )さんから、黒っぽいモノを撮るときは、「黒締め」といって、黒のレフ板や黒い紙を使ったりするといいという話を伺いました。
というわけで黒い布の上で撮影。
なかなか良くなりましたが、やっぱり実際の素材感も含めて、写真だと伝わらない感じがするなあ。