前編 とある舞台の音楽制作の詳細 2019年7月下旬

このnoteは僕が音楽をほぼすべて制作した舞台『この音とまれ!』の音楽制作について、

可能な限り詳細に「どう仕事がきたのか、スケジュール、考えたこと、音楽の作りかた」などを書いたものです。

■舞台「この音とまれ!」公式サイト - Office ENDLESS

楽器「箏(こと)」を題材に、箏に情熱を注ぐ高校生たちの青春を描いたコミックスの舞台化。オリジナル楽曲「龍星群」を箏曲部キャスト6名が生演奏をする。

ダイジェスト ※ネタバレ注意

舞台の仕事のやりかたがわからない人の参考になればと思います。

また、今回の舞台は僕にとって特別です。

今まで関わった舞台は、演出助手さんや音響さんが音楽メニューを作ってくれていた(音楽をつけるタイミングや曲調などを選ぶ)をしてくれていたので、僕はそれを頼りに音楽を作っていくだけでしたが、今回はそういう役割のかたがいません。

それは以前音楽を作ったドラマ「となりの関くん」以来です。

「となりの関くん」では台本に音楽をつける、ということが初めてで、それができなくて挫折し、スキャット後藤さんに助けてもらってなんとか形にできました。今回はそのリベンジができる機会。

ついに成長を見せるときがきました。奇しくも、漫画原作でアニメ化もしているという、作品の共通点もあったりします。

このときのために5年間、ずっと選曲を意識して映像を見てきました。

というわけで、はじめて台本だけを頼りに舞台の曲を作っているこおろぎの様子も楽しめるnoteになっています。

毎日日記のように書いたら結構なボリュームになりました。

前編と後編にわかれていて、

前編は、舞台の音楽についてを全体的に。スケジュールまとめ。制作日記前半。

後編は、制作日記後半。その他いろいろ。

になっています。かなり詳細に書いたつもりですが、作った音楽そのものや、具体的な制作費は載せていません。

舞台の音楽について

まず、舞台の音楽そのものについて。

作曲家が関わるスタッフとしては、主に以下の5つの肩書の方たちと連絡を取り合いながら進めていきます。

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