「おめでとう」と言えない初めての元日
人生は「体験」に溢れている
元旦を沖縄で過ごす事が定番になりました。
ゆったり暖かい年末年始を過ごすのも良いのですが、お正月らしく、初詣に出向く事にしました。
人混みが大の苦手な僕は、ここ数年は初詣にお参りに行くことを控えていました。
ふと、沖縄の元旦の過ごし方ってどうなんだろ?
と思って、沖縄で有名な神社に行く事に。
一際異彩を放っている、波上宮(なみのうえぐう)は、那覇空港から北部へ向かうバイパスからいつも壮大な姿を見せてくれます。
その名の通り、波の上に鎮座する立派な神社です。
ワクワクして訪れてみると、それはそれは凄い人の行列が。。
やっぱり、ここも人混みでした。
という事で、いわゆる一般的なお参りは避けて、別に供えられていた戦没者の慰霊碑に向かって、お祈り。
沖縄は日本の歴史でも唯一、外国から上陸され、激闘を繰り広げられた場所。
日本を守ってくれた先人の方々にはいつも感謝の気持ちでいっぱいです。
だからこそ、この沖縄の地に愛着が湧くのだと常々感じています。
そんな沖縄の現地の方のオススメの料理の一つに出会いました。
「やぎ汁」です。
おめでたい元旦の日に、とても素晴らしい体験をしました。
表情からお察し下さい。
それはそれはもう、忘れられない体験でした。
暖かい元旦の初詣というだけでも素敵な体験なのに、まさか五感を刺激されるとは、予想外でした。
そして、駐車場で次の目的地に向かおうとした瞬間。
「石川県で震度7の地震・津波警報」の速報・・・。
日本全国が、驚きと悲しみに包まれていきました。
2011年を思い出す、あの空気感が、まさかの元日に。
遠い地から、とにかく被害が少なく済むように、祈るしかできませんでしたが、同時に冷静に考える必要もあると感じました。
偶然であると思いたいが、おめでたいはずのお正月に心から「おめでとう」と言えないなんて。
日本人にとって、歴史に残る元旦になってしまいました。
2011年の東日本大震災の大津波と原発事故についても、日本人にとって試練だと感じましたが、その後もコロナ禍に続いて立て続けに試練が訪れようとは思いもよらず。
世界を見渡せば、戦争や貧困の問題などで僕達にとっては想像できない苦しみを味わっていることを考えれば、普段の課題や悩みなんて、ちっぽけに思えますが、日本はまた独特の課題や苦しみが存在している様に思います。
良い意味でも、悪い意味でも、「右に倣え」の同調スタイル
どこかで誰かが苦しんでいる時の「助け合い」の精神はとても素晴らしい。
トップの人たちがグズグズしていても、SNSなどの力を使って、みんなで情報を共有したり、支え合ったりしている。
一方、冷静に分析しなければならない事も、一度パニックになってしまったり、長く慣習や馴れ合いになると「多勢に無勢」で、一部の意見を排除してしまい、判断を誤ってしまうこともあります。(ジャニー問題や裏金問題など)
コロナ禍で超過死亡数がとてつもない数字に増えてしまっている問題についても、未だ冷静に分析ができていない状況は、日本人として最も弱点と言っても良いと僕は思います。
心から「おめでとう」と言えるお正月を過ごすのは、暫くはお預け。
この弱点を強みに変えて、世界に誇れる日本人に変化した時、心から「おめでとう」と言える日が来るのだろうと思います。
まだまだ暫くは続きそうですが、「明日があるさ」の精神で明るく楽しく日々を過ごしていきたいと思います。
2024年 1月4日
KOHRIMAN