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青年経営者全国交流会に懸ける想い

第52回青年経営者全国交流会in宮崎が2024年9月19日から2日間のスケジュールで開催される。
今年のテーマは「集え!変革者〜日本のひなたから照らす未来〜」
我ら京都青年部会から、
ついに・・・
ついに・・・
この男が・・・報告者として登壇する!
その名も、村上彰一

先日、京都同友会北地域例会において、約170人の会員の前での報告会が盛大に開催された。
村上開新堂といえば、泣く子も黙る京都の老舗洋菓子店である。
その歴史を受け継ぎ、更に100年先を見据えて挑戦している村上さんの等身大の話が随所に散りばめられた胸が熱くなる報告となっていた。

宮崎まで1ヶ月。今、何を思うのか知りたくなった私たちは、村上さんに取材を申し込み、報告者である村上さんと、座長を務める大西さんに話を聞いた。

辛い。とにかく辛い3ヶ月だった

広報:先日、盛大に報告会が開催されましたが、報告の作り込みなどいかがでしたか??
村上:一言でいうならば「辛かった」これに尽きる!
テーマに沿って内容を作り込むにあたって、自分がやってきたものしかない中で、どこが「肝」になるのか・・・。
僕が出したものに対して、実行委員のメンバーが「それで、どうなった?」「なんで、そう思った??」「なんでなん??」
ってめちゃめちゃ聞いてくんねん。
徹底的な話し合いがとにかく続いて、それはそれはしんどかった。
これまで何度か報告させてもらってきたけど、ここまで自分自身に問いかける作業、詰められる経験は僕にとってはも初めての経験やったし。
広報:その点、座長としてどう感じていたんですか?
大西:やっぱり、この会社の規模感とスケールは真似したくても真似できないのが現実で、僕らは村上さんみたいな「金の斧」も「金の盾」も何も持ってない。だからこそ村上さんの話を聞いた人が「村上開新堂だからできたことでしょ?」と思われる内容にしては絶対にダメ。
参加者が何か持ち帰れる内容にしないといけないから、(村上さんの)贅肉を削ぎ落として、削ぎ落として、やっと筋肉が見えたところでやっとメスを刺して、吐き出すものがなくなるまで徹底的に詰めた。
村上さん自身にとっても、初めてのことやったと思う。

村上:今回「変革と挑戦」というテーマで、家族のことや従業員とのことでの苦悩の話を盛り込んでるねんけど、これって誰もが通ってきた道やし、通る道。
でも言語化がほんまに難しい、だって無意識でしてき事やもんね。
この無意識の中でやってきた一つ一つに対して考えて、意味づけをする作業は絶対今後会社に生きてくると思う。
「村上さんやから出来た事でしょ?」と言われてしまいがちなんやけど、
「村上」として僕がどう歩んだのか、それを伝えられる報告にしたい。

彼に見届けてほしい、この先も

広報:ところで村上さん、座長に大西さんを選ばれたのはなぜですか?
村上:彼に作って欲しかったから。彼しかおらんって感じやね。
仲が良いってのもあるけど、実際仕事でも取引させてもらってて、定期的に顔を合わせる彼に、青全交後も引き続き村上開新堂の「これから」を見ていてほしいと思うし、一緒に変わっていく様を見てほしい。
彼と「答え合わせ」をしたくて、それで選んだかな。
大西:選ばれて素直に嬉しいし、「僕しかおらんな・・・」とも思う(笑)
追いかけている姿を間近で見られて、真に迫れるこの環境。誰よりも僕が得してるって思うし、自分も村上さんを追いかけ続けたい。


報告者の村上さんと座長の大西さん
コーヒーが美味しいレトロな喫茶店にて


二人三脚で作り込みをした2人から、友情のような熱い絆のような確かな何かを肌で感じた瞬間だった。

憧れの2人に追いつきたくて

広報:村上さんも今年ラストイヤー。報告者として選ばれたことについていかがですか?
村上:選ばれたことに関しては、率直に嬉しい。
2022年の報告者の友添さん、2023年の報告者の小坂。
この2人は友人でもあるけど、僕にとって憧れの2人で、ずっと背中を追いかけてる。
友添さんは僕にないものをたくさん持っているし、すごいなって素直に尊敬する先輩。
青年部会にはたくさんの仲間がいるけど、その中でも高畠、瀬戸、小坂の3人は同い年ってことでも、特に近しい存在で、やっぱり特別。
高畠と瀬戸は幹事長を経験していて、小坂は今期部会長になった。
そんな中で、僕は実績を残せてないなって思ったりもしててね。
青全交の報告者に選ばれたことで、彼らに少しでも追いつけたんじゃないかなって思ってる。
全国で報告することで肩を並べたいし、直前報告者でもある友添さんと小坂に認めてもらいたいという気持ちが強いかな。同じ報告者として負けたくないしね。
広報:村上さんの中にそんな熱い想いがあったんですね。いよいよ来月、宮崎です!今の意気込みをお聞かせください。
村上:まだ、青全交が終わってないからなんとも言えないけど、
「村上が出て良かった」と言ってもらえるように爪痕残してくるわ!!
やったるで〜〜!!

村上開新堂さんの店舗にて

村上:京都を代表して全国に行くわけやから、記憶に残る胸熱な報告にしたい。参加者の核心に迫り、深く刺したいと思う。
聞いてくいれた人の価値観が変わるような報告にしたいと思ってる。
変わるきっかけの日に・・・・してきますわ!!!

仲間と共に

後進へメッセージ

大役を引き受けることで、確実に急成長できる。
選ばれる、候補者に名前が上がるように会社も自分も磨いて欲しいと村上さんは語った。

毎朝、4時に起きて工場に行っているという村上さん。
これを20代の頃からずっと続けてこられている。
「朝起きるの、嫌いやないねん」と言いつつも、自分に負けずに続けられるのはなぜか。

ーーこの時間に価値を見出しているーー
彼はこう語った。
「同友会も同じなんやろうね、この時間に価値を見出しているんやと思う。」

青年部会も今年がラストイヤー。最後まで駆け抜けたい。」
そう話す村上さんの顔は老舗洋菓子店の歴史を背負った力強さと共に、どこかわんぱくな少年の雰囲気も残っていた。

青年部会に入会して10年。
10年の歴史にこの秋「青全交」という形で彩を添える・・・

記事:波多野充希
写真:第1グループ広報委員会

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