20代半ば、もう一度兄妹で暮らしてみた
兄の背中を追っていた幼少期
私には1つ上の兄がいます。
そんな兄と、先日まで、丸2年間、2人暮らしをしていました。
歳が近いのもあり、幼い頃は毎日のように殴り合い、罵り合いをしていたような関係。
そして、何でもできちゃう兄は、私にとって憧れでした。
その一方で、なんで兄だけ順風満帆なのだろう…と比較しては悲しむことも多々ありました。
兄の真似をしていれば安心、そんな私の人生でしたが、
転機が訪れたのは大学への進学の時です。私は東京へ、兄は北海道へと、育った家を出ることになりました。
物理的に離れることによって、私はただ真似をするということができなくなり、自分の道を探さざるを得なくなりました。
そこから6年経過。まさかまた一緒に暮らすことになるとは。
それぞれの6年間を経て
きっかけはいたってシンプル。
長年北海道に住んでいた兄が、東京で暮らすことになったということで、
私にとってもタイミングが良く、「あ、じゃあ一緒に住む?笑」
「ありかも!安くなるし」という軽いノリでした。笑
2年間の共同生活を経て、今思うこと。
軽いノリで始まりましたが、
このタイミングでまた一緒に暮らすことができて良かったなぁと。
10数年間、同じ環境で育ちましたが、
その後の6年間、それぞれの場所でそれぞれの全く異なる経験をしてきたんだなぁと
それを実感するおもしろさがありました。
もうただ真似をするだけの自分はいないし、
順風満帆だと思ってかつて羨んでいた兄も、
兄は兄なりに悩み、もがいた毎日を送っている人間でした。
そして、20代半ば、昔よりずっと成熟した今だからこそ話せること、
共有できること、があった気がします。
家族のこと、会社のこと、友人のこと、嬉しかったこと、悩んでいること。
変わってないなぁと思うところと、新しい発見とがありました。
絆が深まったのは大人になってから
兄妹で一緒に住むことになった時、
周りからは、仲良いねーと言われることが多くて、
あ、そうかも!と当時は私も思っていました。
ですが、今になって考えてみると、たまたま同じ家に産まれて、
歳が近いのもあり同じ環境で過ごすことも多かっただけで、
高校生ではまだまだお互いに未熟すぎて、
何かを共有し、理解し合うには限界があった気がしています。
高校生兄妹の「仲が良い」は、高が知れてる気がするのです。笑
一緒に暮らした2年間を経て、
真の意味で仲が良くなった…というより、絆が深まったなぁという感覚です。
20代半ば、というタイミングだったからこそだし、
離れて暮らした6年間の空白があったからこそ、だと思います。
生まれながらにして縁がある血縁。
その不思議さとおもしろさを実感した2年間でした。