ガストン・ラガフの非公式映画を観てみた
こんにちは、今回はガストン・ラガフの1981年に公開された実写映画「Fais Gaffe à la Gaffe !」を観ましたので感想を書いていこうかと思います。
(ガストン・ラガフについてはこちらの記事をお読みください)
なぜ非公式なのかと言いますと、原作者のアンドレ・フランカン氏が『ガストン』を映画化して欲しくなかったので、原作コミックのギャグの使用は許可したが『ガストン』などキャラクター名を使用することを許可しなかったからです。
なので「G」という字が書かれたセーターをきた主人公の名前は『G』という事態になりました…
(ちなみに左がガストンの上司プルナス氏)
では、各キャラを比較してみてみましょう。
Gのガールフレンドとなる同僚の女性Mademoiselle Jeanne(ジャンヌ)こと『ペネロペ』さん
(各キャラごとに原作の画像を貼っておきます。)
Gの上司 Prunelle(プルーネル)こと『プルーナス』氏
(原作よりも性格悪いです、嫌い)
Gの車(違反切符的な意味で)を狙う警察官
Gが勤める会社に契約を取りに来るM. De Mesmaeker(ドメスメーカー)こと『メルカンティロス』氏
(メルカンティロスの方がかっこいいと思うのは私だけだろうか?)
とこんな感じで、ペネロペさん以外のキャラの再現度がめっちゃ低いです…
そしてGが所有するガジェットはこんな感じ
(Gの愛車、道端に咲いている花を詰めるほどに遅く走る)
Gが発明した最終兵器楽器gaffophoneことラガフィネット、威力は演奏中ガラス製品を破壊しつくし最悪の場合建物を破壊する程度の能力
名前は違うとも、ここら辺の再現度はOKラインに達していると思います。
やっぱり、この形の車はフランスではメジャーなのかなぁ。
ストーリーは自動車事故を起こしたGが損害を払う為に出版社に勤めるというもの。そして、そこでGが発明したもので事故が起きたりするというもの。
なので、オールフランス語であったのにもかかわらずギャグ描写が豊富で結構楽しめました。
特に私が好きなシーンはGが一生懸命にオフィスの床を磨いたと思いきや…
あまりにも磨きすぎてツルツルになってしまいみんな滑っていくシーンです
もう一つ挙げるとしたらGの車に違反切符を置いたらボンネットから手が出てきて切符を燃やすシーンですかねぇ
(ここは一連の動きがシュールで結構気に入っています)
雰囲気としては長谷川町子先生の「いじわるばあさん」に近い感じです。性格が悪い人が多く殺伐としているんだけどどこかほのぼのしている感じ。
(あといかにも手書きですよと言わざるおえない吹き出しも好き)
当時の人から見たら駄作もいいところですが、2020年の日本人である私から見たら古さといい、ギャグといい中々いい味を出していて楽しめる作品になっていて、お気に入りです。
(おまけ)
日本で似たような実写化を上げるとしたら「喜劇駅前漫画」でしょうか?
正確には「オバケのQ太郎」と「おそ松くん」を使用したオリジナル映画だけど
この作品も好きです。とくにアニメパート。