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鳥栖の2024年を振り返る その4


これを読む前に


起点

彼からゴールが生まれた。

横山歩夢。2023年から松本山雅から加入。元々はCFをやっていたようだが、鳥栖は左WBがメインになる。
彼の武器は、誰にも負けないスピードと彼独特のフェイントを交えたドリブル。2023年は前半は怪我で棒に振ったものの、後半はスーパーサブとして活躍。J公式では得点は生まれなったが、彼がボールを持つだけでスタジアムから期待感の声援と一体感が生み出されるようになった。
だが課題だった守備と、彼自身を相手チームが対応するようになり段々攻略できなくなったのも事実。

2024年、横山のすごさを体感したのは、熊本とのルヴァンカップだった。PA付近で逆サイドから来たクロスに合わせたゴール。彼のみが出来る独特の間が存在すると改めて感じた。この試合が彼にとって起点となったと思う。

えがお健康スタジアム

ルヴァンカップは今年から大会方式が変わりJ1~J3まで全てのJチームが対象。最初に当たったのが、熊本。鳥栖にとって、去年のリベンジマッチでもある。

試合詳細 | サガン鳥栖 [公式] オフィシャルサイト

忘れもしない、2023年度の天皇杯。熱帯夜の中の敗戦。前半、鳥栖が2点先制、そのまま行くかと思ったが後半から流れが変わる。気持ちの面で吹っ切れたのか、流れが熊本ペースに。途中に鳥栖キラーの道脇が入ってきて2ゴールの大暴れ。逆転負け。この日から、時が止まったままだった。

サガン鳥栖 vs ロアッソ熊本 試合情報|天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会|JFA.jp

ちなみに、唯一試合中にパギさんが交代したのがこの試合。負傷交代。同点になり延長する前に、内山と交代。それ以降もパギさんはほぼゴールマウス守っていたので、内山にとって最初で最後の試合出場になってしまった。個人的にはもっと見たいと思っていたが。

ヴェルディ

ゴールデンウイーク真っ只中の試合。デイゲームだが、既に空気が夏。もうナイトゲームでもいいかと思うぐらいの気候。

今年が町田が注目されがちだが、16年振りのJ1昇格した東京ヴェルディも強敵だった。監督は広島を指揮していた城福さん。森保さん同様モチベーターであり、相手の裏をかくのが上手いイメージをもつ。

今年前半勝ちは余りないが、引き分けることが多った

前半は負けたり、引き分けたりで勝ちが余りないが、J1に慣れるというテーマがすごく感じ取れる試合が多かった気がする。
ただ慣れるのではなく、試合をしていくことで選手に自信をつけさせる、そのあたり、監督の手腕がすごく感じ取れる前半だったと思う。

補強というより、去年いた選手をなるべく温存。最小限の補強にとどめる。

来季16年ぶりJ1の東京V、大宮DF袴田裕太郎ら3選手の完全移籍での加入を発表…今オフ補強は5人に - スポーツ報知

中原という存在が抜けても、J1で通用するんだという確固たる気持ちがとても感じ取れるシーズンだった気がする。
そのあたり補強に回っていた町田と真逆のやり方でのJ1残留。

お客さんが入る試合=勝てない

というジンクスをまたも崩せず。特に2点目は完全に意表突かれて、油断されていたような気がする。まさに策士。

リベンジマッチ

磐田にはどうしても借りがあった。
2022年、YAMAHAでの試合。鳥栖のCKには堀米と岩崎がいて、岩崎が離れた瞬間、相手チームがボールを奪取。そのまま、ファビアンゴンザレスによってゴールに繋がってしまう。
鳥栖側は一瞬何が起きたか分からず立ち尽くしていたが、何故か試合が続いていた。

【公式】磐田vs鳥栖の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2022年6月18日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)

流れは完全に磐田ペースになり、素直に負けだった。疑惑の判定抜きにしても。翌年、磐田はJ2降格。借りを返すことができないまま1年。彼らが再びJ1の舞台に戻ってきた時、リベンジを果たす時だと思ったのを覚えてる。

【公式】磐田vs鳥栖の試合結果・データ(明治安田J1リーグ:2024年5月11日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)

富樫のヘディングシュート、菊池のロングボールからのヒアンのゴール、去年二桁ゴールを決めた長沼の気迫のゴール。全てが完ぺきだった。

2024年の鳥栖はすごく波を感じる。勝てる試合と負ける試合しかなく、引き分けるという言葉が存在しない。ヒアン戦術でヒアンが上手く使えない、それだけの理由ではない気がする。

横山の覚醒

今年の川崎は何故か失点が多い。点を取られたらその分取って勝とうみたいな印象を受ける。今までそんな印象で見た事がなかったので、不思議な気持ちで毎試合見てた。この日も先制点とったものの、前半3点失点。徐々に点を返して勝っていこうそんな感じだった。

【公式】鳥栖vs川崎Fの試合結果・データ(明治安田J1リーグ:2024年5月15日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)

2024年の鳥栖といえば、ヒアンと言われがちだが横山とのタッグによるものが大きい。この日も右サイドにいたヒアンからの、ペナルティーエリアにいる横山へのグラウンダークロス。そこから横山のゴール。

特に鳥栖のシーズン前半はこの二人が目立つ。

今年中に終わるかなこれ・・・。笑

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