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Jamstackとは?そのメリットを知ろう

はじめに:Jamstackってなんだ?

Web制作・Web開発の世界は、毎日のように新しい技術が生まれ、普及するのが当たり前の世界です。近年注目されているのは、Jamstackというワードです。

Jamstackとは、JavaScriptとAPI、HTML Markupをベースとした技術で、静的サイト生成や、サーバーレス関数、Gitベースのワークフローを中心とした技術構成(技術スタック or アーキテクチャ)のことを指します。

この記事では、Jamstackがどのようなもので、どのようなメリットがあるかをご紹介します。

Jamstackの特徴

Jamstackの、Jamは頭文字です。

JavaScript: フロントエンドで使われるプログラミング言語
APIs: サーバーサイドの機能を提供するインタフェース
Markdown: テキストをHTMLに変換するためのマークアップ言語

Jamstackの特徴を表すキーワードとしては、静的サイト生成、サーバーレス関数、Gitベースのワークフローがあります。

  • 静的サイト生成: 静的サイト生成は、HTML、CSS、JavaScriptファイルを生成するプロセスを指します。例えば一般的なWordPressサイトでは、PHPで動的に画面(HTML)を生成しますが、静的サイトは、サーバーサイド処理を必要とせずに、クライアントサイドで動作するため、セキュリティや信頼性が高く、パフォーマンスも良くなります。

  • サーバーレス関数: サーバーレス関数は、PHPやRuby、Node.jsといった動的言語のランタイムが動作しないサーバーでも、独立した関数のみ実行できる環境のことを指します。サーバーレス関数は、イベントに応じて実行されるため、リクエストを処理するためのランタイムがインストールされたサーバーを用意する必要がありません。これにより、コストやスケーラビリティ(アクセスに応じた拡張性)が向上します。

  • Gitベースのワークフロー: Gitは、バージョン管理システムの一つで、現代におけるバージョン管理システムのグローバルスタンダードです。Gitを使用することで、開発チームは、プロジェクトを共同で進め、管理することができます。Jamstackでは、Gitを用いたワークフローが採用されることがほとんどです。このワークフローでは、静的サイト生成や、公開環境へのデプロイ(公開作業)を自動化するために使用されることがあります。

Jamstackを利用することで得られるメリット

Jamstackを使用することで、次のようなメリットがあります。

  • セキュリティの向上と信頼性の向上:  静的サイトは、サーバーサイド処理を必要とせずに動作するため、セキュリティリスクが軽減されます。また、静的サイトは、サーバーが高不可がかかっても安定して動作できるため、信頼性も高いです。

  • 拡張性と性能のバランス: 静的サイトは、サーバーサイド処理を必要としないため、動的処理をするためのサーバーは不要です。これにより、公開環境に必要なコストが削減でき、コストパフォーマンスも向上します。また、静的サイトは、スケーラビリティが高いため、アクセスが急増してもサイトがダウンするリスクを軽減することができます。

  • コスト削減とシンプル化: サーバーレス関数を使用することで、動的サーバーを用意する必要がなくなります。これにより、コストを削減することができます。また、Jamstackは、インフラを気にする必要がないため、複雑なサーバー構成を取る必要もなくなり、常にシンプルな構成でバックエンドを構築することが可能です。

Jamstackを支えるテクノロジーたち

現在のJamstackを支えているプロダクトやテクノロジーを紹介しましょう。

  • Netlify: Netlifyは、静的サイトホスティングサービスです。Netlifyは、Jamstackを世界で最初に提唱した企業でJamstackのリーディングカンパニーともいえます。GitHubやBitbucketなどのGitリポジトリと連携することで、自動的に静的サイトを生成してくれます。

  • Gatsby: Gatsbyは、Reactを使用した静的サイト生成フレームワークです。Gatsbyは、様々なデータソースからデータを取り出し、静的サイトを生成することができます。Gatsbyは、Jamstackのフレームワークとして広く使われています。

  • Gridsome: Gridsomeは、Vue.jsを使用した静的サイト生成フレームワークです。Gridsomeは、複数のデータソースからデータを取り出し、高速でスケーラブルなサイトを生成することができます。GridsomeもJamstackのフレームワークとして広く使われています。

結論:Jamstackは、現代のWebを支える重要なテクノロジーとなりつつある

今回の記事では、Jamstackがどのようなもので、どのようなメリットがあるかをご紹介しました。

Jamstackを使用することで、セキュリティや信頼性、パフォーマンス、スケーラビリティが向上し、コストを削減することができることが理解できたと思います。

また、Jamstackは、様々なフレームワークがあるため、柔軟なWeb開発が可能です。将来のWebプロジェクトでは、Jamstackを試してみてはいかがでしょうか。

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