【無料公開】2023 高松宮記念①
いよいよ2023年初の芝G1、高松宮記念が週末に開催されるわね
*JRA公式HPより
レースは1分ちょっとで勝者が決まる中京芝の1200m戦
JRA10場の中でもラストの直線412.5mは1200m戦で最長である。コース自体の最長は500m以上ある東京なんだけど、芝は1400m以上が対象なのでね
例えば、新潟芝1200mが360mぐらい。なおかつこちらは平坦コースなので、高低差2mの上がり坂が待つ中京芝1200m戦はスピードとスタミナが問われる文字通りタフな設計
セイウンコウセイ、ロードカナロア、レッツゴードンキ、ミッキーアイルなどリピーターが続出しているように特殊なコースに対応できる適性が問われる
過去のデータを参考にするにあたっては、注意すべきポイントが大きく2つ
① 京都競馬場の改修工事に伴う、開催場所の変化
② 2016年からは内の仮柵を移動してBコースで実施
まず①京都競馬場の改修工事に伴う、開催場所の変化、に関して
高松宮記念って前走が「シルクロードS」「阪急杯」「オーシャンS」
この3組で1着~3着、いわゆる好走馬の占有率が80%ぐらい
他路線だと京都牝馬S、阪神C、香港などの海外。これらにも警戒しつつ、中心視すべきは3組という見立てでいい
ご存じの通り、2020年11月から京都競馬場の改修工事が行われていて(いよいよ2023年4月22日にグランドオープン予定ですって。楽しみだね♡うふふ♡)、この影響を大きく受けているのが「シルクロードS」なのよ
2020年までは京都で開催されていたんだけど、2021年2022年は中京で実施されているのよ。右回りと左回り、坂の傾斜などを考えても、2020年までと2021年以降では全く別物のコースで実施されていたという事実は把握しておきたい
「阪急杯」に関しても少なからず影響があって、2020年までは阪神スタートの週で開催されていたのが後ろ倒しの4週めに変更されている
普通に考えたら芝を使われて時計が掛かるかと思いきや、2021年にはレシステンシアが1:19.2のレコードタイムをたたき出している
エアレーションしかり、芝の育成技術すごいよね。JRA馬場造園課、おそるべし・・・
話を「シルクロードS」に戻すと、京都から中京への変更もあって、私は2021年の高松宮記念で「シルクロードS組」が有利だと読んだのよね
前哨戦で同じコースを使えるって、メリット大きいでしょ
ところがどっこい庄一。蓋を開けてみれば「シルクロードS組」のラウダシオンやセイウンコウセイなどは惨敗。香港スプリング帰りのダノンスマッシュが貫録勝ち、2着のレシステンシアと3着のインディチャンプは「阪急杯組」だった
翌年の2022年。昨年だね。勝ったナランフレグは「オーシャンS組」なんだけど、じつは1つ前に「シルクロードS」を使っていた。2021年は案外だったけど、2022年の結果を鑑み、私は改めて同じコースを使える「シルクロードS組」有利という説を唱えたい
その時の勝馬がメイケイエールで、後述もしますけど、結果的に不利な外枠に泣いた形。気難しいタイプで内枠が向いているとも思えないけど、能力的には十二分に強さを示した形
2着には京都牝馬Sを使ったロータスランドが好走しているが、阪神Cを使って年明け直行策を選んだグレナディアガーズは12着に惨敗していて。オーシャンSを使った超大穴キルロードが3着に粘り込んだあたり、やっぱり全体としては「シルクロードS」「阪急杯」「オーシャンS」この3組が中心でいいかなと
まだ出走馬も確定していない中でこれを書いているので暫定だけど、今年2023年は非常にいいメンバーが揃いそう
【シルクロードS組】
1着1:07.3 ナムラクレア
2着1:07.3 ファストフォース
4着1:07.8 トウシンマカオ
7着1:08.3 ウインマーベル
12着1:08.8 キルロード
【阪急杯組】
1着 1:19.5 アグリ
2着 1:19.5 ダディーズビビット
7着 1:20.1 グレナディアガーズ
14着 1:20.5 ホープフルサイン
【オーシャンS組】
1着 1:07.4 ヴェントヴォーチェ
2着 1:07.7 ディヴィナシオン
9着 1:08.1 ナランフレグ
15着 1:08.5 オパールシャルム
こうやって並べるとシルクロードSの1着~4着、阪急杯の1~2着、オーシャンSの1~3着が中心になりそうだよね
あと他路線組だとメイケイエールとピクシーナイトか
ピクシーナイトはかねてより福永騎手(これからは調教師先生)がベタ褒めしていた馬で、昨年のスプリンターズSではレシステンシアに2馬身差をつける圧勝
新馬戦とシンザン記念を勝っており、セントウルSでもクビ差の2着。中京のコース適性も高いのは疑いようがないし、まともならアッサリまであると思う
ダノンスマッシュも勝っているようにローテーション自体はマイナスにならないから、香港スプリントで競争中止になったダメージがどうかだけよね。精神的な面も含めて
この馬の取捨選択は2023年の高松宮記念において鍵になると思います
以上、①京都競馬場の改修工事に伴う、開催場所の変化、というテーマで、ローテーションや前走中心視したい組などについて事前見解を述べさせて頂きました
次、②2016年からは内の仮柵を移動してBコースで実施、について
冒頭でも書いたように、もともと中京芝1200mはタフな設計、なおかつ、コーナー角度も急である。入口が緩やかで出口が締まっている俗に言うスパイラルカーブ
そのため3~4コーナーで極端に外に振られる馬にとって厳しい展開になる傾向があり、必然的に外枠が不利になりやすい
よって基本的には内枠が有利なんだけど、1枠だけは極端に馬券に絡みづらい枠だったりもする
2012年に単勝2.4倍で1番人気の支持を集めたロードカナロアは1枠1番で3着で、その後は2021年までオール馬券外。昨年、久々に1枠2番のナランフレグが馬券に絡んだどころか見事に勝ち切ったのは記憶に新しいわよね
これは2012年の高松宮記念、直線のワンシーン。白い帽子がロードカナロアね
続いて2022年の高松宮記念、直線のワンシーン。白い帽子がナランフレグね
見ての通り、インコースを狙う馬が多数で馬群が凝縮する
フルゲートで18頭の多頭数ってこともあって詰まりやすい
後にスプリンターズS、香港スプリント、高松宮記念、安田記念と数々のG1タイトルを入手し、中央競馬屈指のスプリンターとも称されたロードカナロアでさえも泣いた
それが恐怖の1枠
一方、昨年のナランフレグは厳しいポジションを縫うように抜け出して快勝したように、道中ロスなく運べる点でやっぱり内枠の利があったよね、とも言える
ただし!
改めて過去のデータをチェックすると、驚くような事実も浮かんでくる
開催過去27回の集計上、
1枠~4枠までの勝馬は16/27で59.3%、
これを含む3着以内の馬券に絡んだ好走馬は39/81で48.1%
あれ、意外と少ない?と感じた人も多いんじゃないかな
しかも
Bコースで実施された2016年以降に限定すると
1枠~4枠までの勝ち馬は4/7で57.1%、
これを含む3着以内の馬券に絡んだ好走馬は12/21で47.6%
なんと!
ほぼ横ばいなのだが全体的に内枠の数値が落ちているのよね
じつはこれカラクリがあってさ
2016年~2022年までは5枠の成績が絶コウ調なの
7年間で5枠の好馬占有率は脅威の28.6%で、
1枠あたり平均占有率12.5%のじつに2倍以上!
6~8枠の成績を比べると一目瞭然
【2015年まで】
・6枠→8.6%
・7枠→13.5%
・8枠→19.8%
【2016年~2022年】
・6枠→0%
・7枠→4.8%
・8枠→9.5%
2016年~2022年に馬券に絡んだ7,8枠って
2020年にハナを奪って逃げきったモズスーパーフレア、2021年の1,2番人気ダノンスマッシュとレシステンシア、
この3頭しかいない
力が足りない馬が外枠を引いたらノーチャンスと考えていい
つまり枠に関しては
「基本は内枠有利、ただし1枠は若干割引」
なおかつ
「6枠~8枠の場合は大きく割引、消しまで」
このような結論となる
2016年以降は、傷んだ内を修復するBコースの影響が如実にデータにも表れている。そんな風に言える
それじゃ思考停止で黙って外枠消し、5枠以下を買えばいいですね、って言いたいところなんだけど、簡単に済ませられる話でもなくてね
例えば悪天続きだとインコースが重くなったりさ、痛みが進んで使えなくなったりもする
さっき、あれ?意外と少ない?って書いた違和感の正体がこれ
過去データの集計、特に2015年までは外枠であっても馬券に絡む馬がしばしば見られたのは、特に道悪で好走馬が出現していたため
本質的には原則論を優先したいけれど、雨や風など天気による馬場コンディションの変化には気を配っておきたいわよね
以上、②2016年からは内の仮柵を移動してBコースで実施、というテーマで、主に枠についての事前見解を述べさせて頂きました
さて
ここまで書いた見解を読んでくれた方は、あくまで暫定ではあるが私が早い段階で本命馬を推奨した意図はご理解頂けたのではないかと思う
◎ナムラクレア
今年2023年のシルクロードSを制しており、ローテーションもばっちり。道悪をこなせる点も心強い。まだ緩い仕上げだった前哨戦からの上積みも見込める。
順調な仕上がり&内枠を引いた場合は自信の◎確定
プラスの要素は挙げだしたらキリがなくて
「年齢的に4~6歳の好走率が高い」
「直近の成績」
「関西馬が優勢」
などなど
とにかく買い材料が多い
さらに決め手と考えたのが、ずばり「斤量」である
細かいデータ記載は省略するが
前走から「斤量増」と「斤量減」の勝率は
約5倍ほども差があってね
当然ながら「斤量減」が圧倒的に有利
今年出走予定の有力どころ、メイケイエール、アグリ、ピクシーナイトなどは「斤量増」に該当している
昨年のセントウルSではメイケイエールとファストフォースが2.1/2差だったが、今年のシルクロードSでナムラクレアとファストフォースがアタマ差だったわよね
単純比較は意味をなさないが、1つの物差しとして考えればメイケイエールは最大のライバルになり得る存在
一方で、斤量面においては
セントウルSの55キロよりも1キロ増える(香港スプリントから起算すると0.5キロ増)メイケイエールに対して、
ナムラクレアはシルクロードSの56.5キロから0.5キロ減る
これは非常に大きなアドバンテージ
同じ56キロでも優位性があるのはナムラクレアでしょう
というわけで、前提条件はつくけど早い段階で本命◎馬は決まったよって話
以上、2023年高松宮記念の暫定本命について事前見解を述べさせて頂きました
長くなりましたが、読んでくれた方々。ここまでお付き合い頂き、誠にありがとうございました
枠順もどうなるか発表が楽しみ。ナムラクレアが外枠を引いた場合は、レートを下げるか別候補の◎から入る可能性も0ではない
そしてこれより先は、私のギャンブルについての向き合い方とか、高松宮記念で具体的な券種をどうするかって話を書いていく予定
公開方法を迷っています。租界限定のコンテンツにしようか、有料noteにしようか
もしツイートやnoteでリアクションたくさん頂けたら、気分が良くなって、このnoteと同じように無料で公開させて頂くかもしれません。続きも気になるよ、って人はよろしく♡
では、またね〜
アナタとデコりたい!一緒にデコろう!!