フィールド・オブ・ドリームス 「起」編
夢の形は変わる。
もちろん変わってもいいと思う。
大学の頃、劇作家になりたくて、劇団に入った。
初めから、台本を書かせてもらえるわけではないので、
照明・音響・舞台監督などのスタッフワークをこなしながら
俳優として、舞台に立っていた。
そのうち、主役とかやり始めると、もう辞められなかった。
本格的に、俳優の勉強をしようと、上京し、新劇の養成所に入り、
2年間、俳優として訓練を受けた。
そこでも、照明・音響・舞台監督などのスタッフワークも兼ねていた。
養成所の期間が終わり、とある演出家から言われた言葉が
「お前、裏方として、うちの劇団に入らないか?」
当時若かった私は、「何くそー」と思い
こうなったら、売れてやると、芸能事務所に入り
テレビや映画、CMなどに出演したりした。
ここまで、勢いだけでやっていた。
最初描いていた、夢の形とは全然違うものになっていた。
戯曲など、1本も書かないまま、ここまで来たのである。
「承」編に続く。
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