友人と一緒に仕事するメリット・デメリット
こんにちは。あと1時間10分で33歳になります。ぴんぴんころりの小日向です。(書き終わる頃には24時超えてそう。)
今年初のnoteになります。去年は芸能界引退したり、コロナに翻弄され、濃密すぎる1年でしたね。。。2年くらいに感じる。
さて、以前noteに書きますと言ってから何ヶ月の時が経っただろう…(遠い目)(すいませんッ)
「友人と一緒に仕事をすること」について
今、弊社は3人社員がおり、業務委託メンバー含めると10人ほどの仲間がいるのですが、1人目の社員は小学校からの親友Mちゃんでした!
2人目の社員はMちゃんの友人Yちゃん、3人目の社員はYちゃんの友人Mちゃん…とリファラルからのリファラルで芋づる式に採用しており、同世代の友人と一緒に過ごすように、わいわい楽しく仕事しています。
「友達と一緒に仕事すると、喧嘩別れにならない?」まずそんな不安が頭によぎると思います。
そこで、友人と一緒に仕事をする際の注意点やメリット・デメリットを書きたいと思います。
まず、私がなぜ、友人に声をかけたかというと…
食事会である起業家の方に「なかなか仲間が見つからない…」という悩みを相談したところ「すべての場や出会いを採用のチャンスだと思うといい。仕事での出会いも、趣味のイベントも、プライベートの飲み会も。あと、子供の頃からの親友とかには声かけた?今まで出会った人も思い出して、声かけてみなよ。」とアドバイスをもらいました。
今まで、出会いのすべてを採用のチャンスだと、そういう意識がなかったので目からウロコでした。
そして、小さい頃からの親友も声をかけてみよう!と思い、1人目の社員のMちゃんに「今やっている会社の仲間を探していて、少しでも興味があったら話を聞いてくれない?」とお願いしました。
Mちゃんは今の職場や仕事が楽しく、転職する気はなかったようですが言葉通り受け取り「少しは興味がある」といって、話を聞いてくれたみたいです。
私は奈良の出身なので、子供の頃からの友人で東京にいる人はほとんどいないのですが、Mちゃんは父の仕事の関係で転勤が多く小学校5年生のとき引っ越してきて、中学校3年生のときに東京に引っ越してしまってから、東京にいました。
家が歩いて2分くらいの距離で、中学校のときは同じソフトテニス部に入って共に汗を流していました。2人とも好奇心旺盛で趣味も合い、たまに喧嘩はしつつも仲良く、気の置けない友人に。
好きな音楽、好きな作家…自分の好きなものを共有して一緒に楽しんでいました。
中学3年生でMちゃんが引っ越してしまったときは本当に悲しくて辛かったです…ただ、高校のときから芸能活動をはじめたので東京で仕事があるときは、Mちゃんの家に泊まりにいったり交友は続いていました。
思い出を書いていると長くなるので割愛しますが。笑
「長年交友関係が続くくらい気が合う。波長が合う。」ということは、同じ人間なので、仕事関係においても相性がいい可能性がかなり高いです。
私は末っ子の甘えん坊なので、仲良くなる友人は面倒見のいい姉御肌タイプが多く、Mちゃんも長女で面倒見がよくサポーティブな性格でした。
Mちゃんと一緒に遊ぶときは、下調べをバッチリしてきてくれて、行く場所までも道案内もしてくれるし、帰りには手作りのイヤリングをプレゼントしてくれたり、私は思いっきり甘えていて居心地がいいのですが、きっとMちゃんも居心地がいいはず。
ある時、私の仲のいい男友達をMちゃんに紹介したことがあり、デートの報告を聞いたのですが、あまりいい印象じゃなかったと言います。
Mちゃん「映画に一緒にいったんだけど、早めに着いて、チケットを買って待っててくれたんだよね…。」
「え?! それの何がいけないの!?」
私には意味がわかりません。
「それ(チケットを買って待っている)は、私がやりたいのに〜!って思った。」
とのこと。。。。!!!
私なら、デートの相手がチケット買って待っててくれたら嬉しいのに…そうじゃない人がいるんだな〜。
人を磁石で例えると、私がS極だとしてMちゃんがN極だとしたら、私の仲のいい男友達はN極で、N極同士で合わないってことか…と印象に残った話でした。
思えば、私が「死ぬこと以外かすり傷」くらいに思っているのに対して、Mちゃんは私に比べて保守的(というかすごく真っ当な人間で私が頭おかしい)だし、私がボケに対して彼女はツッコミです。
性質は違うほうが凸凹コンビのバディとして相性はいいのですが、あまりかけ離れていると友達を続けられないものもあります。
それは倫理観や道徳観です。
人それぞれ違うものですが、このレベルがあまりに違うと、長く友人は続けられないと思います。
例えば私はゴミを道に捨てたり、傘を盗んだり、マナーが悪い、自分さえよければいいという自己中な人は友達になれません。
私もMちゃんもどちらかというと真面目なタイプだと思います。部活の練習もサボったりズルしたりは許せない! といういう感覚は似ていました。
ところで、中学校の頃、置き勉ってみなさんしていましたか?
私はたまにしていたのですが、Mちゃんはどんなに教科書が重くても、置き勉をしないから、えらいな〜と思っていました。(懐かしい。笑)
1人目の社員が会社の文化をつくる
これはあとから知ったことですが、確かに、Mちゃんの真面目さが弊社の文化として浸透していると思います。仕事に対しても真面目なMちゃんを見ると置き勉してなかったしな〜と思い出します。(笑)
何が良い悪いと感じる正義感は似ているが、性質は真逆。
というのが友達になる上でも、仕事を一緒にするパートナーとしても、大事だと思います。
少し話を戻して、友達を会社に誘っていることを家族に相談したところ、経営者の父には反対されました。「ビジネスが上手く行っているときはいいけど、うまくいかないと喧嘩別れしてしまうケースがあるから、私は友人を雇用したことはない。」と。
絶対に喧嘩別れだけは嫌だと思ったので、Mちゃんを社員に誘うときに、子供の頃2人はどんなことで喧嘩をしたか?を思い出して、2人の性格を鑑みて、今後起きそうなトラブルを想定し、入社する前に伝えておきました。
今覚えていることでは…
・条件を具体的に提案し、話し合い(給料や残業時間など)
・スタートアップなので1年後に潰れるかもしれないこと。
→あとで、こんなつもりじゃなかった!聞いてない!とならないように。
・Mちゃんは嫌なことがあっても言わない。私は言われないとわからないから、溜め込まずに言ってほしいこと。
→性格的にブツカリそうな箇所を先につぶしておく
・会社の経営は私に一任してほしい、株を渡すこともない。
などです。
会社の株を半分ずつ持って、共同創業で一緒にやろう!というのは失敗している人を多くみていて「船頭多くして船山に登る」だと思っているので、経営の判断は社長で良いと思っています。
社長のほうが偉いとか、友達と上下関係ができるということは全くありません。
代表である私も、社員がいないと困るし、社員も社長がいないと困るし役割分担で、持ちつ持たれつの関係です。お給料も私が払っているわけではなく社長も社員も会社からもらっているのです。
また、スタートアップの初期の頃は、とにかくロイヤルティが高い人を採用したほうがいいよと経営者の知り合いにアドバイスを受けていました。
信頼関係の強さでいうと、先が見えない不安の中でもお互いを信頼し、話し合いながら一つのゴールにむかってサービスを作り上げていけたので、Mちゃんが1人目の社員になってくれて、本当によかったと思っています。
会社も人間と同じで、経営状況が良いときもあれば悪いときもあります。いいときは関係もいいですが悪いときに悪くなってしまうような関係はもともとの信頼関係が弱いからなので、ビジネスがうまく行かなかったときに大切な友人を失うかも…という心配はしなくていいと思います。たとえ会社が潰れてもお互い話し合い納得していれば、苦楽を共にした仲間として縁が切れることはないでしょう。
部活で試合に負けたからって仲間割れしないのと同じです。
さて、ここまでメリットばかりあげてきましたが、デメリットもあります。
それは、Mちゃんが仕事で辛そうな時期があり
「社員に辛い思いをさせてしまっている辛さ」
+
「単純に友人が辛そうなのが心配だし自分も辛い」
が足し算されて、2倍つらい!ということです。
私は、事業スピードが落ちてもいいから、Mちゃんに休んでほしい、(困るけど)最悪、辞めてもいい。と思いました。
大切な友達を会社に誘うなら、最初に友人と会社(事業)どちらのほうを優先させるかは、覚悟を決めておいたほうがいいと思います。
最後におまけ
フランスの詩人「信友」をご紹介。この文章大好きなんです。
↓
誠の友には、限り無い信頼の歓喜、いつでも理解してもらえるという確信があるから、何でも言える楽しみ、雄々しく又赤裸々な生活の陶酔がある。
多数の俗人から認められず、少数の友人から認められることは楽しい。
偉大な魂の主はその敵を軽蔑するものではなく、実は忘れるものなのである。
寛容は超脱の最も鄭寧な形式である。
感情を害し易い性格の人々には春がない。
真の友交は精神の宮殿に於ける心と心との楽しい饗宴である。
こういう信友同志の集まりは、如何にささやかに見えるものであっても、そこに集まった人々を凡俗とは異った別の人間にし始めるものである。
Abel Bonnard「友情論」より
以上、大切な友人を仕事で失わないために…参考になれば幸いです!
読んでいただいてありがとうございました。