湿気がもたらす影響と住まい選びの注意点 | 科学的・スピリチュアルな視点から考える不動産屋
湿気は住まいの天敵!内覧時にチェックすべきポイント~1人社長の広告代理店
住まいを持つ上で、私がいちばん良くないと考えているのは湿気です。たとえば、賃貸アパート等の内覧に行ったとき、玄関を開けたら湿気のにおい、かび臭いような部屋があります。
湿気の多さは概ね、その土地に由来する場合と、管理が行き届いてない場合の二通りです。
後者であれば、しっかり風通しをして実際に暮らし始めれば解消され得るものではありますが、「他人に貸そうという部屋をこんな状態にしているオーナーや管理会社ってどうなの?」という思いは残ります。そういう部屋へ入居したところで、何かあったときにきちんと対応できるのかなという不安が残るでしょう。
湿気の多い土地が抱える問題~1人社長の広告代理店
どうしようもないのは、そもそもそこが湿気の多い土地だというケースです。田んぼや川、沼、海岸などを埋め立てた造成地はかなり多いですが、そういう土地は素人が考えても、湿気が多いだろうと思えます。
湿気はダニやかびの発生を引き起こし、アレルギー疾患など病気の原因となり得ます。あとは湿度が高いと体内の温度調整が困難になることで、疲れやすくなるとも言われます。関節炎やリューマチなどは、気圧が低い日や湿気が高い日に痛むというデータもあるようです。
そして何より、湿気は建物の劣化を促進し、その資産価値を低下させます。
科学とスピリチュアル、両面から見た湿気の影響~1人社長の広告代理店
ここまでは“科学的根拠”に近い話ですが、実はスピリチュアル的にも湿気の多い土地は健康を得られづらいとされます。農作物がよく育つ土地のことを「土が肥えている」と言いますが、他方、その逆で「土がやせている」なんて言います。
そうしたやせた土地では農作物が育たないように、人間も生命力が低下して、エネルギーが失われてしまうのです。具体的には下半身に作用しやすく、女性は不妊症や婦人科系疾患に悩むことが増えると言います。
水のある場所を埋め立てた造成地の他、道路より低い土地も水はけが悪いので土に締まりがなく、太陽を受ける時間も短くなるのでおのずと湿気の多い環境になります。
湿地帯だったところというのは、そもそも地盤沈下や土砂崩れの恐れがあることは近年の地震やゲリラ豪雨でも示されているかと思います。
湿気の多い家での体験と教訓~1人社長の広告代理店
私が生まれてすぐのときから、22歳までを過ごした家があった場所は田んぼを埋め立ててできた新興住宅地。周囲は田んぼ、大きな川に囲まれていました。当時は他を知らないので当たり前のように思っていましたが、押し入れはいつもかび臭く、書棚に並べた本は反って波打つほど湿気の多い家でした。
私が16歳のときに父が自死。金銭トラブルなどからその家が人手に渡るまでにいろんなことがありました。父亡きあと、商売に失敗し、人間関係で大きなショックを受けた母は家を失う時期に重いうつ病を発症し、あれから約25年を経た現在でも苦しみ、加齢とともに他の病気も併発して寝たきり状態です。
またその家では、2~3年に一度、水はけが悪くなるのか下水(溝)が詰まることがありました。そんなとき、普段は迷信やスピリチュアル、霊障の類は信じないと公言する亡き父が「これが起こるときは必ず良くないことがある」と言いながら、一生懸命にドブさらいをしていた姿を思い出します。
拙いなりにまじめに生きようとしていた両親でした。母が借金をかかえてうつ病を発症したときは、まだ二十歳そこそこの無知な若者だった私と妹で途方に暮れました。そうしたことがすべて、家相のせいだったとは言いませんが、私が湿気に対して嫌悪感が強い原因はここにあるのです。
※【参考図書】文屋圭雲『マンション・アパートの家相』(大泉書店)1996年2月