安心R住宅について | 安心して購入できる中古住宅を考える不動産屋
耐震性や基礎的な品質を備えているということ~東村山の不動産会社
地震に強い既存住宅。耐震性があって、建物状況調査等が行われた住宅。リフォーム歴等についての情報提供も行われている中古住宅が安心R住宅です。
①耐震性等の基礎的な品質を備えていること、②リフォームが実施されていること、③点検記録等の保管状況について情報提供が行われている、という条件を満たすものが安心R住宅であり、安心して購入できる中古住宅ということなります。
中古住宅には「不安」「汚い」「わからない」というマイナスイメージがありました。また、日本は欧米と違い、古い住宅を消費財とみなし、成熟と考える文化がほとんどありませんでした。
しかしながらわが国では、少子高齢化に伴う人口減少社会。空き家のことなどさまざまな問題をかかえる中で、中古住宅(既存住宅)の利用を促進が望まれます。
それに対応してできた安心R住宅の制度。マイナスイメージを払拭して、住みたい、ぜひ所有したいと思われるようにするものです。
安心R住宅の指す安心とは、①1981(昭和56)年6月1日以降の、いわゆる新耐震基準等に適合していること、②インスペクション(調査等)を実施して、構造上の不具合や雨漏りが認められず、既存住宅売買瑕疵保険の検査基準に適合していることを意味しています。
報告書からこれまでに実施された点検・修繕の内容等がわから~東村山の不動産会社
国土交通省による安心R住宅制度のもと、国は「安心R住宅」の標章とそれを使用できる既存住宅の条件を設定。国の登録を受けた事業者団体は、リフォームの基準や標章のルールを設定しています。
登録を受けた事業者団体の構成員たる不動産会社等は、要件について適合した住宅につき、広告販売のとき、「安心R住宅」のマークを使用できる仕組みになっているというわけです。
「安心R住宅調査報告書」は、建築時の情報や維持保全の状況に関する情報、省エネルギーに関する情報、修繕積立金に積立状況などの共用部分の管理に関する書類の保存状況を記載したものです。
宅建業者が広告をするときには、これを作成交付することとともに、商談のときに購入希望者の求めに応じてその内容を開示せよということになっています。
しかしながら、安心R住宅は、現行の建築基準関係法令等への適合や、将来にわたる地盤の不同沈下や地震に見舞われた後の液状化等についてまで保証するものではない点には注意が必要です。
【参考図書】田村誠邦・甲田珠子 著『住宅・不動産で知りたいことが全部わかる本』(エクスナレッジ)
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