見出し画像

あなたの夢をあきらめて、熱く生きる瞳が好きだわ | 計画的に行き当たりばったりな不動産屋

夢は持ち続けたりあきらめないものではなくアップロードするもの~東村山の不動産会社

周囲は自分が子どもの頃には「夢を持て」と言っていたくせに、なんで社会に出たら「いつまでも夢みたいなことを言うな」って言うんやろ。

矛盾を感じる。そういう感覚は多くの人が経験しているものではないでしょうか。
 
偶然、書店で見つけた「海老原嗣生『クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方』」(星海社新書)は結果的に、そのあたりの謎にも迫ったライトな良書でした。
 
本の帯には『タモリもビートたけしも、さんまも松本人志も「夢はかなわない」と言うのはなぜ?」とあります。
 
ジョン・D・クランボルツはキャリアカウンセリング理論における重要な一人であり、国家資格キャリアコンサルタントの試験でもおなじみの理論家です。私が養成講習をぅこうする中で、強い興味をひかれた理論家でもあります。
 
クランボルツのキャリア理論である「計画された偶発性理論」とは、個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定されて、その偶発的なことを計画的に導くことでキャリアアップをしていけるというものです。
 
「偶発的なことを計画的に導くこと」を私なりに解釈すると、これがまさに夢を持つことではないかと思うのです。たとえば、子どもが大谷翔平選手のプレイを見て、野球選手になりたいと思うことも偶発的な出来事です。
 
そして、「計画的に導くこと」という部分は、その夢をアップデートすることに他ならないのではないでしょうか。

24時間自分の人生―好奇心は自分を救う~東村山の不動産会社


その子どもが大人になって、野球選手にはなれなかった(ならなかった)けど、別の分野で活躍しているとしたら、その因果関係を数値化したり理論立てて説明するのは難しくても、野球選手にあこがれた日々があったからこそ、今の別分野での活躍があるのだと考えられるわけです。
 
たぶん、その別分野に足を踏み入れる前にも、偶発的なことがあったとということになるでしょう。そう考えると、夢というのはあきらめないものでもなければ、持ち続けるものでもなく、アップデートしていくものだと思うのです。
 
自分の人生って、必ずしも思い通りになったことは多くないけど、結果オーライなんだよねというのが、偶発的なことを概ね、計画的に導けている状態なのではないでしょうか。
 
あと、『クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方』にも出てくるのですが、夢には保険をかけておくのは大事なことです。言い換えれば、好奇心を持って広く世界を見つめることです。特に一般的な感覚でかなえるのが難しそうな夢に挑戦するときはなおさら。
 
「ホワイトなIT企業に就職すること」と「野球選手としてプロ球団に入団すること」は、どちらが難しそうでしょうか。
 
たとえば、自分にとって簡単過ぎることでもなく、はるか遠くにある困難なことでもなく。少しがんばればできそうなこと、ちょっとだけ自分に負荷がかかるようなことに挑戦して、達成感を積み重ねていくことは「偶発的なことを計画的に導くこと」の実践方法としては有効ではないでしょうか。
 
※本記事のタイトルは『岡本孝子「夢をあきらめないで」』の歌詞のパロディーです。大好きな歌です。
 
 

いいなと思ったら応援しよう!