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夢をあきらめることは、終わりじゃない——住宅ローンに悩むあなたへ | 東村山の不動産屋

「この家を手放したら、自分は負けたことになるんじゃないか?」
「せっかく頑張って買った家なのに、もう手放さなきゃいけないなんて……」

住宅ローンの支払いに悩む人の多くが、こうした気持ちを抱えています。家は単なる「モノ」ではなく、そこに住む人の想いや、未来への希望が詰まった場所。だからこそ、「売るしかない」という状況になったとき、絶望してしまうのは当然かもしれません。
 
しかしながら、「家を手放すこと=人生の終わり」ではありません。むしろ、そこから新たなスタートを切ることができるかもしれません。

「夢をあきらめる」ことは、人生を立て直す選択

心理学者J.D.クランボルツの「計画された偶発性理論」によると、私たちの人生の8割は「予期しない出来事」によって形成されるといいます。
 
たとえば、ある人は念願のマイホームを購入したものの、勤務先の業績悪化で収入が減り、ローンの支払いが苦しくなりました。

最初は「なんとか頑張れば支払えるかも」と踏ん張っていましたが、生活費を切り詰める日々が続き、気づけば毎月の支払いに追われるばかり。家族との会話も減り、精神的な余裕もなくなっていきました。
 
そして、最終的に「家を売却する」という決断をしました。
 
結果として、ローンの返済から解放され、気持ちも前向きに。「家を失った」というより、「暮らしを立て直すための選択をした」と考えられるようになったのです。
 
「夢をあきらめる」というのは、ただ過去を手放すことではなく、未来をつくるための一歩なのかもしれません。

住宅ローンの支払いが厳しくなったら、考えるべきこと

もし住宅ローンの支払いに困っているなら、まずは状況を整理することが大切です。
 
1.今の返済計画で本当にやっていけるのか?
毎月の返済額が家計を圧迫しているなら、金融機関に相談し、条件変更(リスケジュール)ができるか確認しましょう。
 
2.売却すればローンを完済できるのか?
不動産の査定を依頼し、売却した場合の価格を確認してみましょう。もしローンの残債を上回る価格で売れるなら、売却を前向きに考えることも一つの選択肢です。
 
3.「任意売却」という方法もある
売却価格がローン残高に届かない場合でも、銀行と交渉し「任意売却」が可能なこともあります。これは、金融機関の同意を得て市場価格で家を売却し、残ったローンを無理のない形で返済していく方法です。
 
「家を持ち続けること」だけが幸せじゃない
 
私たちは、長年「持ち家こそが成功の証」という価値観の中で生きてきました。しかし、時代は変わり、暮らしのかたちも多様になっています。
 
「家を手放したら、もう家は買えないのでは?」
→そんなことはありません。人生のステージが変われば、再びマイホームを持つチャンスもあります。

「賃貸は不安定では?」
→住宅ローンに縛られず、柔軟に暮らせることが大きなメリットです。

「家を売るなんて、恥ずかしいこと?」
→いいえ、それは「自分の人生を立て直すための前向きな決断」です。

夢を手放すことで、新たな道が開ける

「マイホーム」という夢を叶えた人が、何らかの事情でそれを手放すことになったとき、多くの人は「終わった……」と感じるかもしれません。
 
しかしながら、家を売ることは人生の終わりではなく、新しい人生を始めるためのきっかけになります。
 
むしろ、本当に大切なのは「家」ではなく、「あなた自身の生活の質」ではないでしょうか。
 
「このまま無理を続けるべきか」、「それとも、一度立て直すべきか」——もし迷っているなら、一度、立ち止まって考えてみてください。あなたが選ぶその決断は、きっと未来につながる一歩になるはずです。

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