一年で最も昼が短く夜が長い【冬至】に
本日、12月22日(水)は冬至です。
一年で最も昼が短い日。この日を境にまた日が長くなることから、古来より世界中で様々な風習がある日でもあります。日本ではゆず湯に入ってかぼちゃを食べると、一年無病息災でいられると言われていますね。なんとなく、ゆず湯もかぼちゃも体に良さそうだし、私も取り入れてはいるのですが、冬至に「ん」のつく食べ物を食べると運気が上昇するという話もあるとか。かぼちゃ(なんきん)を食べる風習も実はそこからみたいです。
調べてみると「冬至の七種」といって「ん」がつく七つの食べ物が紹介されていました。なんきん、にんじん、ぎんなん、かんてん、れんこん、きんかん、うどん。すごいですね~~!どれも寒い冬の体に良さそうなものばかり。運気は元気ということですね。
陰極まりて陽に転ずる(一陽来復)の冬至は、冬が去り春が来る節目。良くないことも転じて福となるように…。先人の想いが込められているように思います。
日本には旧暦の一年を24等分に分けた「二十四節気」という暦があります。冬至もその一つです。ほかに、立春、春分、夏至などもそう。四季のある日本ならではの日々の暮らしを大切に味わうための知恵でもあります。
今年の4月、「香りで感じる四季」をコンセプトに、お香のサブスク(定期便)の「二十四種香」「七十二候香」をリリースいたしました。この商品のはじまりは、お客様から「家にいると季節感を感じない」との声をいただいたことがきっかけです。このコロナ禍の2年間、日本人にとって大切な文化である四季を味わう機会があきらかに減っていると、私自身も感じていました。24種、72種の季節を感じるお香の調合は想像以上に大変でしたが、お客様からの反応もよく、職人冥利につきます。今日の冬至をきっかけに、ゆず湯やかぼちゃを楽しむように、これからは「香り」もそこに加えてくださればうれしい。先人達が残してくれた季節を楽しむ知恵の暦、新しいカタチで受け継いでいきたいと思っています。 香源 店主