ダラダラしがちな“おうち時間”がお香で簡単にメリハリつけられる話
はじめまして。noteデビューしてみました!
お香の専門店「香源」と一般社団法人「お香リカレント学院」の代表をしております、菊谷勝彦です。
大学の講義や文化センターなどで「お香」について話す機会は多々あるのですが、場所や時間を制約されずに、もっと自由に! もっと広く!「お香」について発信していきたいとの思いで始めました。
お香みたいに「ふわり」と肩の力が抜けて、でも気がついたら「スッ」と背筋が伸びるようなnoteをめざします。
1.お香のある暮らし7つのメリット
2.お香のはじめかた
3.メンテナンスの方法
4.まずはやってみよう!
1.お香ライフのはじめかた
この2年で私たちの生活はずいぶんと変わってしまいました。家の中にいる時間が増え、変化に乏しいその環境は、まるで色のない時間がダラダラと過ぎていくよう。それは気分も塞ぎがちになります。お香屋の主人の私としては、そんなときにこそ「お香」を使ってほしいと切に思います。なぜなら、“おうち時間”が格段にブラッシュアップされるから。
その7つメリットはこちら
メリット① 場所もとらない道具もいらない
メリット② 脳に直接働きかける嗅覚を刺激、イマジネーションがわく
メリット③ ゆらぐ煙や落ちる灰、橙の灯を見つめると心が整う
メリット④ 燃えた後も香りがしばらく空間にただよう
メリット⑤ 香りを取り換えれば気分も変わる
メリット⑥ 燃焼時間が決まっているので、嗅覚で感じるタイマーがわりに
メリット⑦ お香はハマると奥が深いので飽きない
どうでしょう。お香ライフをはじめたくなりませんか?
2.お香のはじめかた
お香って難しそう…って思われている方がいるようですけど、意外と手軽なんです。お香をたてる「香立て」か「香炉」があれば、すぐにでも始められます。
【香炉】
耐熱性の陶器の中に灰をいれて使います。使わなくなったマグカップでも大丈夫。灰は弊社でも扱ってますが300円ほどで購入できます。灰の始末がいらないので、頻繁にお香を使うヘビーユーザーにおススメ。また差した灰の中でもお香を燃えるので、余すところなく楽しみたい方にも向いています。
【香立て】
香炉と同じく市販されていますが、家にあるものでも簡単に作れます。耐熱のお皿やソーサーに、目玉クリップを置くだけ。クリップの穴にお線香を通し立てることができます。お香は接地するところで消えてしまうので、最後の差し込み部分はどうしても残ってしまいます。でも、途中で逆に差し込めば、お香の燃焼を一旦止めることもできます。これは1本のお香を分けて使う裏技です。あと、落ちる灰がお皿から出ないように気をつけておく必要もあります。
3.メンテナンスの方法
【香炉】
灰はとても湿気を含みやすいので、梅雨明けには固くなってしまいがち。そういった時は棒を差してぐるぐるかき回して一度フワフワにして、スプーンの背なのでかるく上を押して平らにしてみてください。お香のささり具合が戻ります。とはいえ、灰にもお香の匂いが移るので、2~3年が取り換え時です。
【香立て】
香立ての穴の部分は使ううちに、ヤニのような成分がついてきます。その際は中性洗剤につけて、いらない歯ブラシなどで洗います。また、差し込みの穴にお香が詰まってしまった場合は、針などのようなもので押し出してください。
4.まずはやってみよう!
今すぐにでもお香ライフはじめられそうでしょう?
お香の世界は「香道」にも通じていたりと、本当は奥の深~い世界なんですが、まずは香りを楽しむことから!
今回は紹介しませんでしたが、火をつけないで間接的に温めて楽しむお香、常温で楽しむお香、体に塗って楽しむお香、種類も形状も作り方も実にさまざま。こちらも順々にご紹介していきます。