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はじめての『生活のたのしみ展』の振り返り会

「たのしむ、たのしんでもらうって、いいなぁ」

「でも、たのしむ、たのしんでもらうには、『おもつらい=おもしろい+つらい』があった方がいいんだな」


アルバイトで参加した、ほぼ日の第3回『生活のたのしみ展』の振り返り会の帰りの電車で、そんな事を思った。ちなみに『おもつらい』という言葉は、昔、ほぼ日の糸井重里さんが言っていた言葉だ(糸井さんの著書:『誤釣生活ーバス釣りは、おもつらい』より)


社会人になって以来、久しぶりのアルバイト。学生時代と違うのは、30を過ぎてはじめてのお店の接客バイトという点。(第2回の時は遊軍としてフードやレジの列整対応をした)


来場されるお客さんに商品の説明をしたり、時にお客さんのプライベートな話を聞いて商品について相談を受けたり、数々のコミュニケーションを行った。時間を忘れるぐらいに、バイトにハマった。


5日間に及ぶバイトを終えて、早2ヶ月。久しぶりにほぼ日の「乗組員(ほぼ日のスタッフのこと)」の人事の方からメールが届いた。「振り返り会のご案内」だ。


第2回の振り返り会の時は、当時勤めていた会社の都合で参加できなかったが、今回は運良く参加できた。


2ヶ月も経つと、バイト直後にあった高揚感や熱量はだいぶ薄れていた。しかし当時一緒にバイトした仲間に会えたらいいなぁと少し期待しつつ、振り返り会がどんな風に行われるのか、興味津々だった。


いざ会場に入ると既に、前の方の席は人でいっぱい。


受付を済ませるタイミングで、バイトの採用面接や勤怠管理をしていた乗組員の方に声をかけてもらって、開口一番にお礼を言われたのが、嬉しかった。名前と顔を覚えられているのもさる事ながら、「受け入れてもらっている」感じが感慨深い。


バイト日数でいえば、2回目と3回目のたのしみ展を合わせても、10日にも満たない。バイトの方や乗組員の方と、直接話した時間や一緒にいた時間が長かったわけでもない。ただ凝縮された短い期間の中で、『生活のたのしみ展』の会場にいた、じぶんを含めたイベントに関わったスタッフ全員にあると思える、「連帯感」「あたたかさ」が終始あった。


バイトの方は、たくさんいて、顔も名前もあまり覚えていない。でも、お互いに知らないんだけど、振り返り会の会場に入った空気、雰囲気は、「同じ空間に一緒にいていいんだ」って感じるものがあった。気づいたら、誰かが話しかけてくれていて、誰かがいい事があると、一緒になって、喜んでくれる。みんな笑顔だった。趣向が同じというか、喜べるものが一緒というか、共感できるものが同じというか、不思議な感覚に見舞われる。「ほぼ日っぽい」って言い方が当てはまるのかもしれない。



振り返り会スタート

振り返りが始まり、参加したバイトの方たちの意見や感想のコメントが会場内のディスプレイ画面で紹介された。あらためて、そんな事もあったなぁと当時のことを思い出しはじめた。


ご飯タイム

振り返りは、手短にすんで、次に登場したのが、「軽食」だ。この「軽食」、単なるケータリングなどの「軽食」ではなかった。ほぼ日の乗組員の方がわざわざ、今回の振り返り会のために作ってくれたビュッフェ料理。もう「夕ご飯」だった。ちゃんとお品書きもあって、会場のバイトの方から、歓声が起きた。

▲「桃モッツアレラ」と「金さんまのまぜごはん」が気になった。


みんな、1皿にどれだけ盛れるか、一所懸命工夫していた。


「どれもたくさん食べたい!」


その気持ちわかる。


皿の容量を計算して、「桃のモッツアレラ」を1切れだけとったら、乗組員の方に、


「1切れだけでいいんですか? たくさんあるんで、もっととっていいですよ。もし、皿1杯になったら、おかわりも大丈夫なんで」


うあー、食べちゃうでしょう!それは。


結局「桃のモッツアレラ」3切れも皿に入れてしまった。


とにもかくにも、料理をすくってるそばで、出来立ての「たらこスパゲティ」が届き、デザートには冷たい「メルヘンフルーツサンド」がきて、食べるのに忙しい。どれも美味しかった。食べるのに夢中で、写真を撮るのを忘れた。


「こういうのたのしいなぁ」



オンリーでロンリー!

食後、次にきたのが「豪華商品が当たる、オンリーでロンリー!ゲーム」だ。詳しいゲーム説明は省くが、何よりも面白かったのが、ゲーム参加者のゲームへの入れ込み方が半端なかった事だ。


司会の乗組員の方の軽妙でユーモアなトークで、場は少しずつあったまっていき、最後の豪華景品が誰になるか決まりそうなタイミングでは、白熱したトークになっていて、会場全体はドキドキとワクワクと笑いで包まれていた。


「これ、すごくたのしいなぁ」


一般的な振り返り会って、こんなにエンタメ要素あっただろうか。もうこれはイベントだ。単なる「振り返り」→「軽食」→「景品ゲーム」の設計なんだけど、すごくたのしい。なんでだろうかと考えたら、そこには、思いっきり、「たのしんでもらおう、たのしもう」って気持ちがあるんだと思う。


「たのしんでもらおう、たのしもう」を実現するには、「たのしめる」ための準備と時間が必要だ。もしかしたら、それはおもしろいけど、つらいものかもしれない。勝手な想像だが、ほぼ日の方が、この振り返り会を準備するにあたって、大変だったと思う。でも、きっとたのしんでいたとも思う。今回じぶんたちは、労われる立場だったけれど、思いっきりこの振り返り会をたのしみたいと思った。


「おもつらい」


楽(らく)しては、楽(たの)しめないんじゃないだろうか。生みの大変さ、つらさ、エネルギー、ストレス、体力などいろんな意味で、たのしくておもしろい事を実現するには、負荷がかかると思うし、強くある必要がある。負荷を感じず、無自覚でやれてしまう人はいるかもしれないが、大概の人は、コミットするまでの過程は、つらいのではないだろうか。でも、おもしろい。この矛盾してる状態である事が、「たのしい」のではないだろうか。


おもしろい部分もつらい部分も、持続性のあるやり方で、乗り越えていく、もっと贅沢をいえば、おもしろがって、たのしんでできればいいなぁと思う。逆に退屈でつらいのは、本当にツライと思う。だから『おもつらい』をちゃんと考えてみたいと思う。


今回、振り返り会に参加できてよかった。


こういうバイトは、たぶん今まで体験したことがない。今の心境として、年齢を重ねても、続けたいバイトだなと思っている。

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