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メールでの給料の交渉の方法

以前の投稿、「給料の交渉をするべき3つの理由」、「いつ給料の交渉を行うべきか?

で給料の交渉をするべき理由やタイミングについて説明しました。では実際、給料の交渉の切り出し方、や希望内容の言い方を今回の投稿では説明します。交渉は口頭かメールのどちらか、または両方で行われる場合が多く、今回はメールでの給料の交渉にフォーカスして説明します。

給料の交渉をメールで行うべき理由

メールで交渉することの利点の一つとして、自分の考えをじっくり考えて文章に落とし込むことができることがあげられます。

また、特にお金に関することの場合、電話で言うよりもメールの方が伝えやすく感じる人も多いかと思います。

口頭での交渉の時に、交渉に不慣れだと、ストレスを感じてしまい、あまり交渉の細部までに気が回らないまま提示された内容に合意してしまったり、また英語で交渉を行う場合、どうしても口頭だと上手く言いたいことが伝わらない場合があります。

このような理由から今まで交渉の経験が無い人の場合は、メールを交渉のなかのどこかで使うことをおすすめします。特に、初めにあなたの希望する内容をメールで伝えることをおすすめします。途中から電話やビデオ通話での交渉に切り替わったとき、メールで伝えたことを繰り返すことになっても構いません。

むしろそうすることで、相手もあなたの希望について正確に理解することができます。また、一度メールの文章を作成することで、あなたが交渉に用いる論理がクリアになり、口頭での交渉の成功の確率が高まります。

英語でのメールでの給料の交渉の例文

Thank you for sending over the job offer package for the Senior software engineer position. First and foremost, I want to reiterate how excited I am about the opportunity. I believe in your product and know I could help you drive even greater results.

Before I accept the offer, I do want to address the proposed salary. Given my background, I am seeking a salary of $120,500 especially because of the following reasons.
- I have more than 12 years’ experience in software development, including three years of experience in leading a globally distributed middle size team as a team lead.
- In my last role, even though we had a limited time and resources, my team successfully developed and delivered a product to our customer with 30% more than average quality.
I am definitely open to discussing alternative compensation, such as opportunities for additional stock options or increased performance-based bonuses.
Again, I know I can bring a great deal of value to your team and help you exceed your revenue expectations this year. Please let me know when we can discuss the salary further.
I look forward to hearing from you soon!

Thank you,

Kohei

日本語でのメールでの給料の交渉の例文

**様、
先日はシニアソフトウェアエンジニアのポジションへのオファー内容を送っていただきありがとうございました。まず初めに、もう一度オファーを頂いたことに対する感謝を伝えさせていただきたく思います。あなたのチームに加わって実際仕事をすることに、とても興奮しており楽しみにしています。私は絶対にあなたのチームが掲げる目標を達成するために貢献できることを確信しています。

ところで、オファーにサインするまえにいくつか確認したいことがあります。次に述べる理由から、基本給として$120,500が妥当だと思います。
・私は12年以上のソフトウェア開発の経験があり、そのなかの3年はインターナショナルな中規模サイズのチームのチームリーダとして、チームをリードしながら開発の中核を担っていた経験があります。
・前職では限られた納期と、限られたメンバー数にも関わらず、平均より30%以上の品質で、私のチームが担当していたプロダクトを開発してクライエントに届けることに成功しました。

もし基本給を変えることが難しいのであれば、ストックオプションやパフォーマンスに基づいたボーナスなどの他のアプローチなどもあれば、教えていただきたくおもいます。

ご返信をお待ちしております。
**

給料の交渉の時の言い方、メールの書き方の3つの重要事項

重要事項1:常にオファーへの感謝を伝える

いざ交渉が始まると、交渉相手とのやりとりが断続的になんども繰り替えされることになります。給料の交渉は忍耐と時間がかかるものです。ここで重要なことが、相手とのやりとりの中で、それが電話で行われる場合でも、メールで行われる場合でも、常にオファーへの感謝の気持ちを伝えつづけ、さらにあなたがそのポジションについて、とても興味を持っているということを伝えつづけることです。そうするべき理由は2つあります。

理由1:なたが真剣にそのポジションの事を考えていて、そのチームに加わることに対して、応募した時から変わらぬ強い関心を持ちつづけているということを相手に伝え続けることで、雇用主側も交渉へのモチベーションを持ちつづけ、お互い良い状態で交渉を行うことができます。

理由2:ここまでのプロセスの中で、あなただけではなく、雇用主側も多くの時間と労力を費やしてきたはずです。相手の仕事を認識し、感謝できるということは、魅力的な人材として持つべきスキルのひとつです、あなたがこのビジネスパーソンとして有益なスキルを持つことを伝えることで、あなたの魅力を高めることにつながり、交渉の成功率が高まります。

重要事項2:希望内容を具体的な数字で伝える

コロンビアビジネス大学の行った調査によると、給料交渉の時には、より具体的な数字や内容をリクエストした方が、それが受け入れられる可能性が高いという研究結果があります。つまり、希望の基本給が$50,000と伝えるよりも$50,550と伝える方が最終的な交渉の結果、希望額に近い額で合意することができるということです。これは、より具体的な値の方が、あなたがよりデータに基づいた、根拠のある額を提示しているような印象を与えるためだと考えられています。

重要事項3:あなたが希望した内容の根拠を伝える

希望内容の根拠とは、要するに「なぜあなたがその希望内容を受け取るに値するのか?」ということに対する会社からの問いに答えることです。実際に給料の交渉に挑む前に、この根拠になることをリストにして書き出すことをおすすめします。

このように、給料の交渉をメールで行うときには、自分の希望内容とその根拠について具体的な内容を列挙することが大切です。

「海外就職のための給料交渉完全ガイドブック」には、「給料の交渉においての、妥当な希望内容の決め方」、「効果的な、給料交渉においての根拠の種類、内容」、また口頭での給料の交渉のやりかたになどついてもさらに詳しく書かれています。給料の交渉の成功率を高めて、あなたの経験に見合わない、アンフェアな給料になってしまうのを防ぐことに役に立てていただければと思います。


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