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見せかけの仕事をしない。見せかけの結果を喜ばない。少なくともリーダーは。

ここ2年くらいスタートアップビジネスをやり始めて、スモールビジネスと勝手が違いすぎて驚いている。

(もちろん僕はまだスモールビジネスでも大成功してるわけではなかったけど)スモールビジネスをめちゃくちゃ単純にすると顧客数が増えれば売上が増えるから、ひたすらマーケティングをしていくことが求められた。いかにCPA・CPOを安くするか、LTVを伸ばすか、この数値だけをひたすら追いかけていた。

顧客数が増えれば売上が上がること、CPAやLTVを意識すること、これはもちろんスタートアップにも当てはまるけど、スタートアップビジネスは基本的にまだ需要が生まれていないところに突っ込んでいくので、CPAとかLTVとか、そんな話は最初出てこない。「あれ、この道でいいんだっけ?」と前に進んだり、後ろに戻ったりをひたすら繰り返す。

なので、エクイティで調達しながら走るんだけど、この資金調達の評価軸もかなり曖昧。曖昧というと語弊があるかな。何個か軸はあるんだけど、投資家によって異なるし、スモールビジネスの評価軸とは全く違う。売上が上がってるかどうかではなくて、"ホームランに達しそうかの確度"が大切。

そんなスタートアップの世界で失敗を続けながら思ったことを。

それは"資産"になっているのか?

僕は2年くらいかけて、まあまあのお金を溶かしながらWebサービスを作ってはやめて、また新しく作ってはやめてをひたすら繰り返している。まだ大正解には至ってないけど、その検証のための資金調達なので、この行為自体が悪いとは思っていません。精神的なダメージはあるけど….。

で、ずっと上だけ前だけ見て走り続けていた時にふと気づいたんですね。

「"スタートアップ病"に取り憑かれていないか?」と。

同世代の起業家が結果を出して、資金調達をしていく中で焦り、とにかく赤字でもホームランを目指すサービスを作るんだと、半分赤字を肯定化して、ただ何も考えずに前に走り続けることがカッコいいと思っていないか、と。

もちろん収支のことは考えていたし、自分達は自分達で周りのことなんてどっちでもいいとは思っていた。でも、スタートアップっぽく走っていたら、いつか資金調達できて、いつか花開くと思ってしまっていたのかもしれない。

1年走って、プロダクトを作り続けて、結果として残らなかった。確かに経験は残る。それは他には変え難い経験になる。それが無駄だとは一ミリも思わない。成功にはそうやってつながっていくんだと思う。

ただ、スタートアップもスモールビジネスも同じ株式会社で行っていくもので、会社として資産を大きくしていくべきなんです。BSがデカくなっていかなきゃダメなんです。経験という無形資産はできるかもしれない。現金と経験を交換した感じ。

ただ、半分以上はそれ言い訳だなーと最近思ったんですよね。

規模をデカくすることがスタートアップじゃない

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