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僕らが今、手紙事業を始めた理由
おはようございます!
三井滉平です。
リンクコレクションプラットフォーム「knower」とオンライン手紙作成サービス「tegami」の運営をする株式会社demmpaの代表をしています。
さて。
今日はちょうど昨日(3/31)にリリースさせていただいた「tegami」について、なぜこのインターネット全盛期に「手紙」なのかをもう少し詳しく書いていこうかと思います。
tegamiってなに?
まず最初に少しだけtegamiの概要について。
tegamiとは、ネットで書いてポストに届くオンライン手紙作成サービスです。ネットで書いた手紙は印刷されて、紙の手紙として相手のポストに届きます。
紙の手紙で必要だった「封筒や便箋の購入」「切手の購入・貼り付け」「ポストに投函」の作業を全てなしにして、ネットで記入するだけで誰かに手紙を送ることができます。
利用イメージはこんな感じです。
良ければぜひ使ってみてください📮
という事で、ここからが本題です。
きっかけはコロナ、そして緊急事態宣言
新型コロナウイルスの感染拡大によって、2020年は多くの人にとって忘れられない年になったのではないでしょうか。今までの日常があっという間に崩れ去り、当たり前が当たり前じゃなかったんだということが人類全員に突きつけられました。(まだまだ感染は収束してないので、引き続き注意は必要ですね。)
で、このtegami事業の構想を思いついたのは、日本を新型コロナウイルスの第一波が襲っている時であり、緊急事態宣言が発令された2020年の4,5月あたりです。
緊急事態宣言は僕にとって衝撃的な体験でした。自宅から外になるべく出ない、人と喋る時もずっとZoomを使う。飲み会はもちろん、大人数で集まる会も全て無くなった。というか、大人数どころか人と会うことすら完全に無くなった期間でした。
リモートでアポや打ち合わせはしていたのですが、人と話す機会が激減したし、カフェや移動で何気なく感じていた人の気配を感じることも無くなりました。大袈裟に言えば、世界と自分が繋がっている感覚が薄まった感じです。取り残された的な。
もちろん、普通に仕事をしていたので、精神的に落ち込んだとかまではなかったのですが、この時期は人と人との繋がりとか、コミュニケーションについて、結構考えていました。
「もしこのままの生活が一生続くとしたら誰に会いたいかな?誰とどんな話がしたいかな?」
究極的かもしれませんが、こんな問いを自分に投げかけてみたところ、両親(家族)であったり、高校の友達、地元の友達などなど、普段連絡はほとんど取らないけど、実は自分にとって大切だと思う人たちって結構いるという事を再認識しました。
ただ、この人たちに改めて連絡するのって結構ハードルが高くて、いきなり長文LINEするのも照れ臭いし、電話なんてもっと難しい。そんな事を考えていた時に思ったのが「手紙」なんですね。
「手紙」って、そもそも想いを伝えるものって認識があるし、送った瞬間に相手に見られることない(時差がある)から恥ずかしさもかなり軽減されますよね。ただ、僕自身、紙の手紙を書くことは全くなくて、いざ書こうと思って、便箋や封筒買わないといけないし、結構めんどくさかったんです。
そこで思いついたものが「tegami」です。
「誰かに想いを伝えたい」と「既存のツールだと照れ臭い」と「紙の手紙は準備が少しめんどくさい」の解決策となると考えたのが「tegami」であり、オンラインで手紙が書けるサービスです。
手紙って素晴らしい
構想を思いついてから、事前登録者を募ってみたり、Googleフォームとか使って自分たちや友達にネットで手紙を書く体験をして貰ったりしました。そうすると、事前登録も実際に書く体験も、めちゃくちゃ反応がよかったんですね。
僕らのtegamiは手書きじゃない(記入いただいた内容を便箋に印刷)ので、違和感はあるのかなと最初は思いましたが、ほとんどなくて、むしろ字が汚くて手紙書きづらかった人も気軽に書けたとか、絵文字使えるの嬉しいとか、記入中にバックスペースや改行できるので書きやすいとか、ネットであることのプラスの意見を多くいただきました。
そういった反応を頂いた時に、ちゃんとサービスとしてやってみるのも面白いなと思い、コツコツと開発やテストを続けて、今に至ります。
ただ、反応が良かったからスタートした一面はもちろんありますが、何よりも「手紙って素晴らしい」と思ったから始めた部分が大きいです。
最近ヴァイオレット・エヴァーガーデン(ずっと軍人で感情を知らなかった女の子が手紙代筆の仕事をしながら感情を知っていくお話)を見て、余計に手紙熱が爆発してますが、「手紙」というのは人に想いを伝える最強のツールだと思います。
そして、手紙は受け取る側はもちろん、書く側にとっても素晴らしい体験なんです。相手のことを思って、手紙に書いていく時間は、自分を振り返る時間にもなりますし、相手への想いを再確認する時間にもなります。
なので正直、どうマネタイズしようとか、そういう事は全く考えずに、「このサービスやりたいな」「世の中にあった方がいいサービスなんじゃないか」という気持ちから、このtegamiというサービスはスタートさせました。
今後のこと、作りたい未来
想いだけでスタートさせたtegamiですが、会社として運営していく以上、ちゃんとお金のことも考えて事業として成立させないといけません。その辺りは最初は手探りでやりつつ、実はオンラインの手紙はグローバル展開がしやすいという事に気がついたので、そこも狙っていきたいです。
まず、日本よりも海外(アメリカなど)の方が、グリーティングカードなどの手紙文化が発展しているところも多く、何よりもオンラインの手紙は国際郵便が簡単なんです。
アメリカから日本に手紙を出したいとき、普通だったら国際郵便ですが、僕らのtegamiの場合はアメリカで記入してもらった内容を、日本で印刷して投函できるので、送料も安く、届く日数も圧倒的に短いです。逆もまた然りで、海外支社ができれば、日本から海外に送る際も現地で投函できます。
グローバル展開は正直スタートする時には何も考えていませんでしたが、進めていくうちに色んな人からのアドバイスもあり、意外に手紙市場は世界的に見ても大きいのかも?と思いました。
この辺は徐々に進めていきたいです。
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そして、ビジネスとして成立させていくことはもちろん、作りたい未来としては、「tegamiをコミュニケーションツールの一選択肢にしたい」というものがあります。
「Specially & Casually(気軽に特別を送ろう)」がtegamiのコンセプトなのですが、まさにこれで、紙の手紙よりは気軽に、チャット(LINEなど)よりは特別な、そんなコミュニケーションツールになったらいいなと思ってます。
なので僕らは別に全てのやり取りをLINEからtegamiに変えてやろう!とか、紙の手紙をなくそう!とかは全然思っていなくて、やっぱりLINEは便利だし、紙の手紙(手書き)でしか伝えられない事もあるなと思ってます。
だからこそ、使い分けで、いつもよりも少しだけ特別なコミュニケーションのあり方として、デジタルネイティブな若者でも使えるよう、新しいtegami体験を届けていきたいです。
いつもとは違う、特別感のあるライトなコミュニケーションの形。
タップひとつで切ったり繋がったりできる人間関係の中で、その中の、大事な友達や家族を想う時間がなくなりませんように。
📮tegamiを書いてみる
おわり。
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