ハイレゾ対応ノイキャンつきワイヤレスイヤホン SOUNDPEATS Mini Pro をレビュー
6,000円台としては十分すぎる性能と音質です。買ったらいいと思います。
アクティブノイズキャンセリング機能つき
コーデックは AAC, SBC, aptX Adaptive に対応
お値段なんと約6,000円
動画でもお楽しみください。
同梱品
箱の中身は以下です。
本体
イヤーチップ(S/M/L)
充電ケーブル
取扱説明書
蓋は適度に固くていい感じです。僕は同じメーカーの SOUNDPEATS T2 を持ってるんですが、それと比較すると蓋のパカパカ感が Mini Pro の方がいいです。Mini Pro の方が開きが固くてしっとりしています。T2の方はパカパカが軽くて勝手に閉じちゃうんですよね。
大きさを比較するとT2より少し小さいです。実際そこがバッテリーに影響してるっぽいです。スペック上はT2の方が少しバッテリー持ちがいいです。
あとケースとイヤホン本体ともに表面がマット仕上げな感じです。ツルツルとして滑りやすいT2とは違った感触です。
仕様
Bluetoothバージョン:5.2
チップセット:Qualcomm 3040
対応コーデック: AAC, SBC, aptX Adaptive
約4.97g(イヤホン/片側) 約37.5g(充電ケース+イヤホン両側)
防水規格:IPX5
ANCノイズキャンセリング
cVcノイズキャンセリング
バッテリー容量:300mAh(ケース) 45mAh*2(イヤホン)
最大再生時間:約7時間(ANC OFF)約5時間(ANC ON)
約25時間(ANC OFF)約21時間(ANC ON)
イヤホン本体 充電時間:2時間
T2と比較して小型になった分、バッテリー持ちは低下しています。aptX Adaptive対応によって高音質での再生と低遅延モードが可能になりました。cVcノイズキャンセリングもあるので通話での利用が便利になりました。アクティブノイズキャンセリング性能も最大-30dBから-35dBに向上しています。
使い方: タップや長押しで操作
タップや長押しできます。主要なのをまとめるとこんな感じです。
他にももっと長押しで Bluetooth ペアリングを切ったり、着信が来たら2タップで応答したりもできます。
こういう操作体系ってわりとEar Budsでは一般的だとは思うんですが、個人的には1タップで音量操作は使いづらいです。音量を変えたいときって1段階だけじゃなくて、大きく変更したいですよね。こういうタップ操作だとそれができないので結局プレーヤー側で操作することになります。なので、1タップは再生/一時停止に割り当ててほしいなーと思います。2タップだと1回で止まってくれないことが多いんですよね。そこだけ操作性の面でイマイチかなーと思います。
あと、バッテリー残量の確認なんですが、ケースについたLEDの色で判断します。ケースにイヤホンを入れたときにここが光るんですが、その色が
緑のとき: 残量50%以上
黄(橙?)のとき: 残量10〜50%
赤のとき: 残量10%未満
という意味になります。
ノイズキャンセリング性能は優秀
Mini Proはアクティブノイズキャンセリング機能とアンビエント(外音取り込み)機能がついてます。
アクティブノイズキャンセリングはしっかりしてます。ノイキャンをオンにするとスッと周りのノイズが消えるがわかるので、ちゃんと効いてるのが確認できます。手持ちのイヤホンとか、家電量販店で視聴できるイヤホンとかとノイキャン性能を比較してみたんですが、この SOUNDPEATS Mini Pro のノイキャンはまあま強めだと思います。
もちろんアクティブノイズキャンセリングの性質上、カットされにくい音もありますが、屋外や電車の中などの一番ノイキャンがほしいシチュエーションでの効果は十分高いです。電車に乗っているときの振動音や屋外を歩いているときの車のエンジン音などを消してくれます。なので、出かけるときの相棒として使えます。
しっかりとカットされる音: 定常的な低音
電車の振動音
自動車のエンジン音 など
カットされにくい音: 突発的な中高音
人のしゃべり声 など
アンビエントモードもしっかり自然な音声です。
ちなみに僕はゲームモード(低遅延モード)は試していませんが、これは aptX Adaptive の機能なので、使っているチップが同じであれば他のメーカーのイヤホンと大差ないハズです。
音質は満足
残念ながら、僕はaptX対応のプレーヤーを持っていないので、aptXやaptX HDの高音質コーデックでのレビューはできません。iPhoneでAACでの利用した場合でのレビューになりますのでAACaじめ(あらかじめ)ご了承ください。
で、実際に1週間くらい使ってみた感想なんですが、音質にはとても満足しています。安価なBlutoothイヤホンとは思えないほどの高品質な解像感と立体感があって、楽器ひとつひとつの音が結構ちゃんと聞こえます。低音も迫力があってテンションが上がります。朝の通勤時間とかちょっとしたスポーツ中とかにおすすめです。ペースの音が気持ちいいです。
6,000円台でこの音質なら十分ですね。しかもノイキャンつき。
マイク音質
SOUNDPEATS Mini Pro は cVcノイズキャンセリング機能がついています。これは入力音声に乗ったノイズを除去する機能です。要はこのイヤホンのマイクを使って通話したときに、相手に送る音声からノイズを消してくれるやつです。
まあ、これは実際に録音した音声があるので、それを聞いてみてください。
マイクテストは 7:26 あたりから
地味だけど嬉しい使い勝手の良さ
最後に全体的な使い勝手についてです。
まず、形状と質感、軽さのバランスがいい感じです。T2はなめらかでシンプルな形状なんですが、Mini Proの方は立体的に複雑な形状をしています。そのおかげで持ちやすいです。こういう「うどんついてない系」のEar Budsって結構落とすんですよね。T2はその典型で、形状とツルッとした表面が相まって、ケースから出すときとか耳から外すときとか何度も落としてしまってました。一方でこのMini Proは、その弱点を克服してくれてます。持ちやすく、マットな質感で滑りにくいです。
めちゃくちゃ地味な要素ですが、長く使っているとこれが意外と重要なんです。駅のホームで手を滑らせて線路に落としたら目も当てられませんからね。しかも軽いのでつけ心地もいい。長時間使っても疲れにくいです。
ただし、フィット感は個人的にはイマイチです。特に左側がしっくりこないことが多いです。最悪な場合は隙間が空いてしまってノイキャンの効果が激減します。使用中に外れて落ちるほどではありません。慣れの問題もあります。
個人的にカナル型のイヤホンを使っていてもフィットしないってことは今までなかったので、このイヤホンが人を選びやすい形状なのかもしれません。
このイヤホンは
ノーマルモード
ANC(アクティブノイズキャンセリング)モード
パススルー(アンビエント)モード
の3つがあるんですが、最後に使っていたモードを記憶してくれています。つまり、ノイキャンをオンにして視聴を一度やめてケースに戻したあと、次にケースから出したときにもノイキャンがオンになってくれます。下位機種のT2は必ずノーマルモードに戻ってしまっていたので、これは使い勝手いいです(もしかしたら高価格帯のEar Budsでは当たり前なのかもしれませんが)。
あともうひとつ、非常に地味なんですが、T2と比較してさらに改良された点があります。こういうイヤホンではよくあると思うんですが、
電源がオンになったとき
Bluetooth 接続されたとき
モードを切り替えたとき
などって機械音声のアナウンスが流れますよね。このSOUNDPEATS Mini Pro やT2も、モード切り替えたときに「ノーマルモード」とか「ANCオン」とかしゃべるんですよね。
で、このT2の方だとアナウンス中は再生しているコンテンツが聞こえなくなってたんですよ。しかも、再生停止→アナウンス→再生再開ならまだいいんですけど、アナウンス中も止まらずに裏で流れてるんですよ。音楽を聴くだけならまあ許せるんですが、僕はラジオやPodcastをよく聞くので、「そこ」だけ聞こえないと地味にストレスなんですよね。
一方でこの Mini Pro ならモード切り替え時のアナウンス中も再生中の音声がちゃんと聞こえるので、音楽だけじゃなくラジオ・Podcast聴くよって人にもありがたいです。いや、ニッチすぎる改善なんですが、個人的にはめちゃくちゃクリティカルな話なので。
あと、自動転倒機能がついていて、縦に置くと優しく「コロン」って倒れてくれます。
まとめ
👍
6,000円台とは思えない品質
音質○
ノイキャン○
AAC だけでなく aptX Adaptive も対応
軽量でつけ心地は楽
T2から細かな改善がGood!
😩
フィット感
タップでの操作性
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