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All Shots Of A Film #10 Cinestill 50D
こんにちは、みしぇるです。
季節はすっかり秋を深め、冬の足音が聞こえる時期となりましたね。
季刊の雑誌と同じくらいの頻度でしか更新されないぼくのnoteにも、ちょくちょくとご覧いただいてる方がいるようで少し申し訳なく思うこともあるのですが、知らねえよという気持ちの方が大きいです。傲慢。
今週火曜日から諸事情により勤め仕事の方がお休みとなっておりまして、不意に自由な時間ができたので久しぶりに更新してみようかななどと思ってカタカタ文章を打ち込んでいる次第でございます。
今回は大人気企画 All Shots Of A Film の記念すべき10本目の記事をお送りします。
フィルムを丸々載っけるだけで記事が完成するから手抜きができていいなんて思ってないですよ、決して。ええ、決してね。
さて、今回の1ロールにはこれまでと異なる点がひとつあるんです。
それは使用しているカメラが長年の相棒Nikon FEではなく、2ヶ月ほど前に新たに仲間入りしたCONTAX T2の初陣であるという点です。
この撮影の前日に届いたT2くんの試し撮りがしたくて非常に舞い上がっていたぼくは、このCinestillの前にもすでにKodak PORTRA 160を1本使っていますし、このあとKodak Colorplus 200、PORTRA 800、FUJIFILM PRO400Hと高級フィルムばかりの5本を1日で消費することとなりました。
この日は春のコロナ禍のあおりを受け9月開催へと延期になったKYOTOGRAPHIEの展示をめぐりつつ、久しぶりにひとりで写真と向き合う時間を楽しんでいました。
秋の入り口のまだ歩くと汗ばむ陽気に包まれた京都と、Cinestillのドリーミィな描写のコラボレーションをご覧ください。
DATA
Camera: CONTAX T2 - Carl Zeiss Sonnar 38mm/F2.8
Film: Cinestill 50D
date: 2020.09.18
Location: Kyoto,Kyoto
リニューアルした新風館でお昼ごはんをいただいてからスタートです。
東洞院通を下って四条烏丸方面へ。
ハイライトが強そうな場面ではついカメラを向けてしまいたくなるのがCinestillの特徴。
伊藤祐町屋では福島あつやさんの展示と、取り壊す長屋の廃材を利用したマリリン・ティーウェンのインスタレーションを見ました。
https://www.kyotographie.jp/exhibitions/marjan-teeuwen/
展示を見た後は四条河原町方面へと向かいます。
CONTAX T2のAFは抜けやすいと言われますが、たまにこういったどこにもピントの合わない写真が生まれますね。撮り方の問題もありそうですが。
これはノーファインダーでいい感じになるかと思ったら失敗したひとコマ。
いい木漏れ日と窓ガラスへの反射光があったので、どうにかうまくハイライトを拾えないかと何度もシャッターを切りました。
結果として成功でしたね。
窓の虹色の偏光を捉えたくて撮った1枚。
これはもっと近づいて撮りたかった。
最後の1枚がいちばんシネマライクに撮れた気がする。
以上、全37枚ご覧いただきました。いかがでしたでしょうか。
基本的にカメラやフィルムのレビューといったものに意味はないと思っているのであまり多くを語ることはしませんが、これまで懐疑的であったレンズ性能の違いというものを初めて理解するに至りました。
うまくハマった描写はデジで撮影したのかと錯覚するほどにシャープで、写りすぎて使いにくいとすら感じてしまうほどです。
また、AFのコンパクトカメラということでかなり撮影ペースが上がってしまい、非常に危険です。ものの数十分でフィルムが1本溶けてしまいます……。
フィルム破産まっしぐら。
レンズシャッターの特性上、シャッタースピードが1/500までしかないのであまり感度の高いフィルムだと撮影できる場面が限られてくるかもしれませんが、それほど気にすることではないというのもまた事実だと思います。
好きなフィルムを好きなように撮ってもいい写真を吐いてくれる、そういった懐の深さがこのカメラにはあります。
手動での感度設定ができないので、DXコード未対応のCinestillは自動的にISO100として撮影されるのですが、調べてみるとCinestillはDXコードに対応するようになったという情報もありどちらが正しいのかの検証は行えていません。
先日Cinestill 800Tで撮影したときはどうやらISO800のフィルムが入っていると認識しているような動作をしていたので、もしかしたら本当に対応しているのかもしれません。
いずれにせよネガフィルムならば露出に関してはそこまでシビアになることではないので、さほど心配することではないと思います。事実ISO50のこのフィルムは問題なく写っているので。
1年がかりで新たに撮りたいテーマが浮かんだので、その撮影のためにいつでも持ち出せるコンパクトフィルムカメラを購入しましたが、大正解でしたね。
しかし数年前の相場と比べると2~3倍の価格になっているので、そこだけはかなり悔しかったですね。非常に状態の良い個体で箱や説明書等の付属品も全てついていたのでまだ許せますが。
コロナの第3波と見られる市中の状況になり心配事は尽きませんが、ご覧いただいているみなさまにおかれましてはどうかご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
こんな状況ではどうなるかわからないのですが、ぼくの個展に関するnoteも更新しる予定ですので、いましばらくお待ちください。
では。
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