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NFTとポケカの投資論

昨年5月頃まではNFTで盛り上がり、瞬く間にバブル崩壊。今年はポケカ投資で盛り上がっていますが、今にも相場は崩れそうです。
NFTもポケカ(ポケモンカード)も本質的な価値だけでなく、あえて見かけ上の市場価値にも注目して議論してみたら面白いかなーって思い考察してみます。

単純にNFTもポケカもなぜ数千万以上の価値が付くのかよくわからん…ってなる人が大半かとは思いますが、逆にその力学を知ってみたいなとなったのが興味を持ったきっかけです。
資本主義で戦うならこの辺を理解しておいてもいいのかなと。
「バブルが崩壊したから価値がない」で済ますのは簡単だけど、将来的にどのくらい価値を持つのかはわかっておきたいものです。

まずはNFTの大手であるCryptoPunksのチャートを見てみましょう。

CryptoPunksの価格推移

2021年の10月くらいに50万ドルあたりまで上昇し、その後少しずつ暴落しています。
NFTの価格が上がった際の僕の仮説はこうです。

  1. ブロックチェーンをベースにしたNFTの可能性に期待が高まり、投資が集中

  2. その後価格上昇によって注目した投機が集中し過度なバブルとなった

  3. 短期で利益を取ろうとする投機が逃げ切ろうとするためバブル崩壊

このように見てみると投資家は以下のように分かれます。

A) モノの本質に価値を感じて長期投資する人
B) モノの価値が上がることに価値を感じて短期投資する人

Bが一気に離脱したときに価格は暴落し、次の投資対象を探しに行きます。何となくそれが今年ポケカに動いている気がしています。同じロジックで進むとなるとポケカも同じ道を辿るはずです。

エクバリーリエ
エクバリーリエの価格推移

上がポケカ最高価格のエクバリーリエですが、現在まで価格が1,000万近くまで高騰していますが、他カードが暴落していることからもこのあたりが山になりそうです。
ポケカがこのような投機対象となった理由として、カードの価値を担保するPSA鑑定も大きく影響しています。(実際に最高ランクのPSA10だと価格が2倍近くに跳ね上がります)

NFT=オワコンなのか

ここまで議論してきた中で価格が下がる=オワコンとしてしまうには早計なのかなと考えています。

B) モノの価値が上がることに価値を感じて短期投資する人

Bの性質を持つユーザーに惑わされると本質を見失ってしまいます。NFTが注目された理由として、唯一性のあるデジタルデータを実現できる技術であること、そしてそれを利用したユースケースがすでに想定されていることが重要だと考えています。NFTのユースケースはまた別で説明します。

ポケカに関しても同様ではないでしょうか。ポケモンカードのイラストやカードの強さに価値を感じたAユーザーが投資した価値に上乗せしてBユーザーが価格を釣り上げている構造になっています。
ポケカが暴落してもコレクションとしてのポケカの価値は変わらないはずであり、少しずつ価格は上がるかもしれません。

AIは着実に成長している

冬の時代を繰り返すAIブーム

一方で図のようにAIは何度も冬の時代を超えて少しずつ成長してきました。最初はAI技術への期待感が高まり、それに幻滅し…といったサイクルを繰り返すことで、少しずつ社会実装されて市場が拡大します。実際に最近だとChatGPTの影響で第4次AIブームが来て多くの投資家が再びAIにお金を投じている状況です。

AIの市場概況

実際に総務省が発表している来年以降の予測を見てもAIへの投資額は増えていきそうです。

まとめ

今回はNFTがどんな技術なのかとか、ポケカがどんなカードゲームなのか間では触れていませんでしたが、投機家は常に相場が上がる対象を探しています。見かけの金額に惑わされず、本質を見抜く力を磨いていくことが大切ではないでしょうか。
ではでは。

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