<若手必見!>ロジックツリーは身近なもので練習しよう【1分で読める】
昨今ロジカルシンキングや、ロジックツリーに代表されるようないわゆる「論理的思考」がビジネスの世界で求められています。
しかし、いきなり「○○について、分析頼む。」なんて言われてしまったとき、どう分析をしていけば良いかわからなくなりますよね?
そんなあなたに今回は、論理的分析に必須な「ロジックツリー」の仕組みと身近なものでできる練習法についてご紹介します。
<そもそもロジックツリーとは>
ロジックツリーは、以下で定義されています。
ロジック・ツリーとは、MECE(モレなくダブりなく)を意識して上位概念を下位の概念に分解していく際に用いられる思考ツール。問題解決で、本質的な問題がどこにあるのかを絞り込む場面や本質的な課題に対して解決策を考える場面などに用いられる。
ーグロービス経営大学院より
(https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-12056.html)
ある結果に対して、なぜ?を繰り返すことで要因を階層化していくことです。
<ロジックツリーの組み方>
例として、「歩いていたら、車と接触事故にあった」という事象で考えてみましょう。
まず、接触事故を引き起こす直接の原因は以下の二つに分類されます。
A.車がぶつかりに来た
B.歩行者(自分が)ぶつかりに行った
次に、なぜぶつかりに来た(行った)のかをそれぞれ考えます。
A-1.車が勝手に動いた
A-2.運転手の操作
B-1.意識的に自分がぶつかる状況下に追いやった
B-2.無意識的にぶつかってしまった。
またそれぞれに要因を列挙します。
A-1-a.タイヤ等の部品が壊れ、まっすぐ走れなかった(故障)
A-1-b.車が人を轢きたいと意思を持って、運転手の意志と関係なく暴走した(AI暴走的な事象)
A-1-c.他の車等に追突されで勝手に進んだ(玉突き事故)
A-2-a.ハンドル操作ミス
A-2-b.ブレーキアクセルの操作ミス
A-2-c.スピードなど標識を守らなかったミス
A-2-d.そもそも人を轢きたかった(故意の操作・殺人)
・・・・・・・・・(Bも同じことを続ける。)
このようになぜ?なぜ?をどんどん積み重ねていって、要因を階層化します(トヨタ式とも呼びます)。上記を図解するなら以下になります。
<注意点(直接要因と間接要因)>
ここで注意するべきなのは各階層ごとに「直接原因」と「間接原因」を区別することです。上記の例で言えば、「ハンドル操作のミス」は事故に直結しないということです。
事故というのは、「ぶつかる」という事象です。その事象の要因はどちらかがぶつかりにいかなければ発生しません。なので、まず、「どっちがぶつかったのか」という観点で、スタートが必要なのです。(上記で言えばA,B)
つまり、A,Bの階層に、「ハンドル操作」の話は並列に出てこないというわけです。「事故発生→車がぶつかった→運転手のミス→ハンドル操作」という階層関係になるわけです。「ハンドル操作」は「運転手のミス」の直接要因であって、「車がぶつかった」ことの間接要因です。
<練習方法>
事故のような特別な物事でなくても、ロジックツリーを組むことは可能です。例えば野球で考えてみましょう。
昨日の試合、巨人が阪神に6-2で勝ったと想定します。「なぜ勝ったのか」を考えてみましょう。
A.阪神より点を多くとった
B.阪神より失点しなかった
「勝つ」という事象の直接要因は上の二つです。
得点と失点の直接要因は以下です。
A-1.安打が多かった
A-2.安打は少なかったが小技(バント、盗塁)で稼いだ
B-1.ピッチャーが打たれなかった
B-2.打たれても守備がしっかり守った
ではそうなった要因は何だったのか?
A-1-a.ホームランが多かった
A-1-b.ヒットが多かった
A-1-c.ピッチャーの失投が多かった
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
B-1-a.三振が多かった
B-1-b.打たせて取る
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と続いていくわけです。一番良くないのは、「○○選手がいるから」や「○○監督のおかげ」などと間接要因を結論にすることです。
(ヒットでつなげる→みんな打てるようになった→監督の指導)という階層であれば問題ないのですが、試合の勝ち負けについて、監督の有無はあくまでも間接要因であることを意識してみてください。
このように、何気ない事柄でもロジックツリーを組むことは可能です。
初めから仕事に転用しようとするのではなく、「なぜ今年の流行は黄色なんだろう」という些細な事象から、ロジックを積み上げていくと、次第に仕事にも転用ができるようになるかもしれません!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?