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【経済】お金を貯めたまま死ぬ!

こんにちは!アート王子です!
今日は日経新聞からこんな見出し「老後資産の減少 85歳でも1割台」
簡単にいうと、"死ぬ間際の晩年になっても、資産の1割しか使ってないよ"という事です。

60歳のピークからちょっとずつしか取り崩さない

総務省の全国家系構造調査をもとに内閣府が独自集計したらしいのですが
金融資産額は年齢を重ねるに連れて右肩上がりに増えていき、定年時の60-64歳がピークに達するようです。平均保有資産は1800万円強。
65歳以降になると資産を取り崩す事になりますが、85歳以上でも1500万円強と減少率は1割台半ば
(20年で金融資産を300万円しか使ってないということになりますね。約16%しか減ってないと。)

特に金融資産の大部分を占める預金は、年齢が高くなっても残高にほとんど変化はないとのこと。
(預金以外に投資に回している場合、平均的には増える事になると思うけど、"預金"に手を付けていないということは、インフレで実質的には、せっかく貯めた貯金が何も触らずとも減っていっている状態?)

年金や働いて賄っている

内閣府がまとめる2024年度の経済財政白書によれば
「公的年金や勤労などで得られる所得の範囲でほとんどの消費活動を賄っており、老後の生活の為に蓄積した資産を切り崩す程度は非常に限定的」としています。
(つまり、今までに貯めたお金は触らず、働き続けているということです。働き続けるのはいい事だと思いますが、仮に切り詰めた節約生活を送っているとしたら悲惨です。クーラーを使わず、家で熱中症で死ぬ高齢者が一定数いるので、老後も節約してませんか?)

4割の血の巡りがストップ?

「国内消費支出の4割を占める高齢者の財布紐が固い」という事なので、経済という血の巡りの4割が止まったままです。
日本の高齢者の割合は約3割なので、結構キツイですね。

学校のクラスでいえば1/3の生徒が出資せず(持ち寄らず)、模擬店を出店して、文化祭当日もお金を使わないみたいな無理ゲー状態です。

年金受給者の7人に1人しか資産を減らしていない?

最近読んでいる本「JUST KEEP BUYING」("資本を"買い続けろ)
に似たようなフレーズがありました。

P.57「あなたはすでに貯金しすぎている可能性がある」
(アメリカのデータですが)テキサス工科大学の研究によれば、「年金受給者の資産は、老後生活期間中に使い果たされるより、変化しないか、むしろ増えている」。
これはアメリカ特有の規則「最低引き出し額ルール」という、一定の年齢に達した年金受給者に資産の一部を売却することを強制するルールがあるにも関わらずである。
(これは「年金受給者が政府から求められた資産の売却によって得た利益を、他の金融資産に再投資している証拠」というオチまでついている)
米国で1年間に資産を減らした年金受給者の割合は7人に1人前後しかいないらしいです。

つまり、実際に老後の資産がなくなることより、お金が無くなる恐怖の方が強いという事です。

今を楽しんだ方がいい?

人口が増え続けるアメリカではそれでいいかも知れませんが、日本では高齢者が死ぬまでお金をホールドし続けているという事実がありますし、65歳までにある程度積み立てていけば、逆に「貯めすぎている」という事になりかねないので、散財は良くないですが、思っているほど心配する必要は無く、むしろ今を楽しむ方がいいのかもしれません。

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