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【豆知識】イリオモテヤマネコとツシマヤマネコ「特別展 ネコ」

こんにちはアート王子です!
今日は「特別展 ネコ」より日本の固有種
「イリオモテヤマネコ」と「ツシマヤマネコ」についてお伝えします!
↓特別展ネコについてはこちらに書きました

固有種と野良猫はどう違うのか?

そもそも日本のヤマネコ(イリオモテヤマネコとツシマヤマネコ)と日本の街中にいる野良猫はどう違うのでしょうか?

ヤマネコ(イリオモテヤマネコとツシマヤマネコ)…ベンガルヤマネコ系統

野良猫…イエネコ系統

620万年前に分離した別系統のネコになります。

先生(Chat GPT)に聞いたところ、日本の街中にいる野良猫は元々飼われていた猫が逃げ出したり、捨てられたりして野生化したイエネコだそうです。だから、途中で保護しても家の中で暮らすことに馴染んで、トラみたいに襲ってきたりしないんですね!

大陸のトラやネコが日本にもいた

大陸の野生ネコ科が日本にもいました。
これは昔、日本列島が大陸と地続きだった事を意味していますね!(マンモスや恐竜の化石が見つかっていることからも)

日本にもかつてはトラがいて、青森から大分まで幅広い地域で化石が見つかっています。
最も新しいもので約1万6000年前のものとされ、旧石器時代の人骨化石が見つかっているので、もしかしたら日本に住んでいた人とトラが遭遇していた可能性があります。(めちゃくちゃ怖い!)

化石が見つかっていることから、縄文時代にはオオヤマネコの日本に生息していたことが分かっています。(約1万から3,000年前)
マンモスやヘラジカと共にシベリアから北海道を経て渡来したと考えられています。
大陸ではまだ生息していますか、日本で絶滅した理由がわかっていません。
(現在のオオヤマネコが17-25kg、90-120cmもあるので暑くなってきたのか、この体長を維持できる餌がなくなったのか?)

日本の固有種、イリオモテヤマネコとツシマヤマネコ

さて本題ですが、日本には大陸の「ベンガルヤマネコ」の亜種になる「イリオモテヤマネコ」と「ツシマヤマネコ」の2種類の固有種がいます。
西表島と対馬は両方とも孤島なので、逃げ遅れたけど、天敵がいないのでそれぞれ独自に進化して生き残ったのではないかなーと思います。

ちなみにイリオモテヤマネコは固有の亜種ですが、ツシマヤマネコは「アムールヤマネコ」という別の和名で呼ばれている同種が大陸にも生息しています(中国北部、朝鮮半島からロシア東部)
(海が浅くなった時に渡ったのか、人間が移動する際に船に隠れて乗ったのか…)

イリオモテヤマネコ

西表島は琉球列島の南西端に位置し、亜熱帯海洋性気候に属します。雨が多く、平均気温は23.9℃です。(ムシムシジャングルだー!)
イリオモテヤマネコは西表島の頂点捕食者です。ちなみにカンムリワシも同じ頂点捕食者です。

イリオモテヤマネコは哺乳類(クマネズミ、オオコウモリ)、鳥類、爬虫類、カエル類、昆虫類、甲殻類(テナガエビ)などを食べます。

ツシマヤマネコ

対馬は九州と朝鮮半島の間に位置し、対馬暖流が流れているので、比較的温暖な海洋性の気候です。
春から夏に雨が多く、冬は雨が少ないですが、北風が強く吹くので氷点下になる日もあります。平均気温16℃です。
(まだ本島の環境に近い?)

4種の食肉目が生息する豊かな島です。
ツシマヤマネコ、ツシマテン、シベリアイタチ、ユーラシアカワウソが共存しています。
ツシマヤマネコは哺乳類(ネズミ類、モグラ類)、鳥類、カエル類、昆虫類、甲殻類を食べています。

どちらも絶滅危惧種

イリオモテヤマネコもツシマヤマネコもどちらも絶滅危惧種です。(共に約100頭)
環境がこれ以上悪化せず、数を減らさないようにしていきたいですね。
イリオモテヤマネコ…特別天然記念物、国内希少野生動植物種
ツシマヤマネコ…天然記念物、国内希少野生動植物種

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