【大阪のみ】広重「摺の極」ここにあり @あべのハルカス美術館
こんにちはアート王子です!
今日は7/6(土)からあべのハルカス美術館で開催されている「広重 -摺(すり)の極(きわみ)-」についてお話します!
あべのハルカス美術館10周年記念展で、あべのハルカス美術館のみでの開催になります。
開催概要
どんな展示?
昨日(7/6)からあべのハルカス美術館で始まった、広重展に早速行ってきました!
あべのハルカス美術館開館10周年記念展で前半戦の「円空 -旅して、掘って、祈って-」に続き、あべのハルカス美術館限定開催の後半戦、10周年記念展示です!
歌川広重は葛飾北斎と共に浮世絵版画、浮世絵絵師として有名ですが、北斎ほど大規模な展覧会は開催されておりません。その理由はまとまった規模で作品を所蔵している美術館や博物館が少なく、コストが高くつくからです。
また人気の高い作品ほど、刷られる回数も多く、質が悪くなっていきますが、良質な摺りの作品にこだわった展示になっています。
展示構成
感想
大人気、広重
初日、めちゃくちゃ混んでましたー
作品数も多く、それだけ見どころがあるのですが、並んで見ているとすごく時間がかかりそうだったので、遠目でどんどん見ていきました(決まったルートはないので、空いてるところから見てくださいとスタッフさんも案内していました)
シニア層が多かったので根強い人気を感じました。
とはいえ章はある程度、広重の歴史通りに展示されています。
5章からは花鳥画や美人画、戯画や物語の挿絵などの少しエンタメ寄りの絵が並び、便箋や封筒などのデザイナーのような仕事や、最後は肉筆画を見ることもできます。
花鳥画の木兎(フクロウ)や雀、猿の絵などが味があって可愛かったです。
「江戸百景」シリーズでは、有名な亀が吊るされた絵もありました。(前期限定です)
たくさんグッズ化されていた「浅草田甫酉の町詣」という猫が背を向けて丸めて座って外を見ている絵が、猫ちゃんだけ切り取られてグッズ化されていましたが、「あれ?見逃した?」と思いましたが、後期展示でした!(そして、京都文化博物館の「もしも猫展」で見た絵でした!)
前期後期で結構入れ替わりので後期も見てみたい気がしますが、果たして空いている時間はあるのか…笑
その他、風景画がたくさん見れて良かったです。江戸(東京)の地理はあんまり分かってませんが、聞いたことある地名が多くて見てて楽しかったです。
もちろん西も描いていて、「祇園」「清水」「鴨川(賀茂川)」「金閣寺」「嵐山」「淀川」など馴染みのある場所がたくさん書かれていました。
雨や阿波鳴門のうず潮などの水の表現や、鳥の飛行を大胆に描いているところが素晴らしかったです!
刷っているので、ビミョーに色がズレていたりするのも、間近で見れる恩恵を感じられてよかったです。
図録
公式図録、めちゃくちゃ重いです!
解説もたくさん書いてあって読み応えあり!